で始まるGAROの「学生街の喫茶店」。
ああ、大ヒットしたシングルA面ね、と思ったあなた!
いやいや、実はB面だったんです。
「学生街の喫茶店」は3枚目のシングル「美しすぎて」のB面として発売された。
このシングルは当初あまり売れなかったが、B面の「学生街の喫茶店」がラジオ
や有線放送で人気が出て売れ始め、ミリオンセラーとなる大ヒットになった。
「学生街の喫茶店」は御茶の水の「レモン画翠」のことだという噂があった。
ここは画材を扱う店で当時は喫茶店が併設されていた。
この店の片隅でボブディランを聴いていたのか、と思ったものだ。
明大近くの「丘」がモデルという説もあった。
作詞を手がけた山上路夫は具体的に参考にした店はないと述べている。
「美しすぎて/学生街の喫茶店」は2ndアルバム「GARO2」(1972年)からの
シングルカットだった。
一枚目では妥協を強いられたメンバーたちは、今度こそと意気込んでいた。
しかし売上不振のマッシュルームレコード(日本コロムビア)の売りたい意向で、
歌謡曲の作曲家陣の作品を歌わされることになる。
そのおかげで「学生街の喫茶店」がヒットしGAROは売れっ子になったわけだが、
歌謡曲路線になったGAROから古くからのファンは離れて行った。
さて本来A面だった「美しすぎて」だが、実はシングルとアルバムではヴァージョ
ンが違うということを僕はずっと知らなかった。
僕がリアルタイムで聴いていたのはアルバム・ヴァージョンだった。
イントロにポピ〜ヨ♪と印象的なシンセが入る。
何年か前ベストCDを聴いてシングル・ヴァージョンが存在することを知った。
あのポピ〜ヨ♪が入っていない!
ということは当時ラジオでこの曲を耳にすることがなかったのだろう。
当時フォーク歌手はテレビに出演しないというのが一般だったが、GAROは歌番組
だけでなく芸能人なんとか大会みたいなバラエティーにまで出ていた。
タイガースで実績のある中井國二マネージャーの意向だったのかもしれない。
ちなみにGAROは中井氏の息子の名前の候補「我朗」から名付けられたそうだ。
GAROデビュー前、堀内護、日高富明は松崎しげるとGSバンドを組んでいた。
大野真澄が加わってらはかまやつひろしのバックバンドをやっていた。
CSNの完コピは有名だが、ビートルズのABBEY ROAD B面メドレーをライブでや
っちゃうバンドとして評判だった。
一度ラジオ番組(何だったか忘れた)のゲストで出演してたGAROにDJがここで
「Because」をやってみてよとリクエストしたら、「できるかな?」と笑いな
がらアカペラで見事なハーモニーを披露してくれた。
再結成して欲しかった日本のバンドの一つである。
>「Because」をやってみてよとリクエストしたら、「できるかな?」と笑いな
返信削除がらアカペラで見事なハーモニーを披露してくれた。
なんとなく、「美しすぎて」の一部ビートルズサウンドに似ているような気もします。
歌謡曲路線の「学生街の喫茶店」は、インパクトは強いですが、「美しすぎて」の方が好きですね。
1976年解散となっていますが、今は、すっかり活動停止ですか?
>Mary Ppmさん
削除ヒット性は「学生街の喫茶店」の方があるのに何でB面にしたのか不思議です。
堀内護の甘い声で歌うソフト路線のと美しすぎて」が受けると思ったのか?
作曲の村井邦彦(制作会社だったアルファミュージック代表)を立てたのか。
村井邦彦は「翼をください」の作曲者で、ユーミンを手がけたくらいだから
歌謡曲と違う路線に理解がありそうですがGAROはやりたいことをやらせても
らえなかったようです。
GARO本来の魅力は高度なテクニックのアコースティックギターと力強く
美しい三声にあります。
CSNのカバーは天下一品でした。
https://www.youtube.com/watch?v=jDEImM6-Xyo
メンバーの一人、日高富明が80年代に自殺しています。
GAROに深い理解のある坂崎幸之助を招いて再結成して欲しいものです。
こんにちは。
返信削除最近ではGAROと言えばパチンコでもおなじみの「牙狼」のことを指すのでしょうが、
このバンドで知ってる曲といえばご多聞に漏れずこの「学生街の喫茶店」だけだったのですが
(多くの方がエンケンといえば「カレーライス」的な(笑)
何かのラジオ番組でたまたまGARO特集を聴いて後期はプログレ~ハードロックに
アプローチしているロックバンドになっていたことを知りとても驚きました。
デビューアルバムでは山内テツとか原田裕臣とか内田裕也組がサポートしていたので
後期のアルバムのサポートは誰が演っているのだろうと興味がわきCDを探すも
GAROのCDはこの喫茶店の入っているセカンドアルバムかベストしか見つからず
他のオリジナルアルバムはなかなか再発されなかったのですが、
現在マッシュルームの版権は何かと問題の多いアルファからSONYに移ったようで、
何年か前にSONYからBOXが出ましたが、そこまで手が出ないので単品として
小坂忠さんの「ありがとう」と一緒に再発されるのを粘り強く待っている状態です。
縞梟 さん
返信削除自分で言うナンですが。。。
この頃は当ブログもあっさりしててサラッと読めるなーと思いました。
今じゃあんなに長くなっちゃって。書く方も読む方もしんどい。
でも調べあげて書いてしまう。サガなのか職業病なのか。。。
GAROのボックスが出たのは2006年です。CD10枚+DVD!
ある方が貸してくださって、DVD以外は全部リッピングしました。
数年前、聴き直して好きな曲だけに絞りMP3にしてあります。
3枚目までは懐かしいです。
途中の歌謡曲路線は苦手です。
「学生街〜」も懐メロ化し耳タコであまり聴きたくないです。
「吟遊詩人」というアルバムはよかったです。ややプログレ。
松任谷正隆が編曲で加わり、シュガーベイブが参加してます。
「三叉路」では日高富昭のハードロック志向が出て解散です。
あと未発表ライヴもよかったですよ。
CSNをやらせると本当に上手な人たちでした。