2014年8月16日土曜日

夏に開いた恋なのに 。


原題は「Summer Kisses Winter Tears」。
熱心なエルヴィスのファンじゃない限り知らないと思う。

でも、これは隠れた名曲☆☆☆です!(と断言)
「Elvis for Everyone」という地味〜なアルバム(1965)にこそっと入ってる。


邦題は「夏に開いた恋なのに」。
どことなく昭和歌謡を思い起こさせるようなタイトルじゃないですか。

曲調もまさにそんな感じ。感傷的で美しい。。。。
伊東ゆかりとか小川知子とか歌ってそうな。
男性の歌手だと誰だろう? 思い浮かばないな。


エルヴィスの情感たっぷりの表現力だからこそこの曲は生きるんだと思う。







僕がこの曲を知ったのは、ヴィム・ヴェンダースの映画で使われてたから。
確か「夢の涯てまでも(Until the End of the World)」だったと思う。

ソルヴェイグ・ドマルタンが夕陽を浴びながら車を運転しているシーン。
ラジオからこの曲が流れ、彼女は口ずさみながらサングラスの下で涙していた。


ロードムービーの監督はエルヴィス好きな人が多いのかもしれない。

ジム・ ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット(Night on Earth)」
も「ミステリー・トレイン(Mystery Train)」が印象的だった。





<追記>
「夏に開いた恋なのに(Summer Kisses Winter Tears)」はもともとエルヴィス
主演映画「燃える平原児」(これまたすごい邦題ですね)の挿入歌として作られた
けど使われなかったとか。(この映画、見てません)
映画用に録音されたテイクも聴いたけど僕はレコードの方がいいと思う。

2 件のコメント:

  1. 「夏に開いた恋なのに」。
    イントロを聴いた途端、日本の昭和歌謡そのまんまという印象でした!
    日本語歌詞で歌っても、メロディーラインにぴったりはまりそうで、
    違和感なく歌えそうです。

    >伊東ゆかりとか小川知子とか

    まさに、そう思います。
    小川知子が合っているかなあって。

    前頁の大貫妙子さんの歌声好きですね。
    彼女のことは知りませんでしたが、ご紹介のCMの歌声は、
    聞き覚えがあるものが多々ありました。
    私にとって、いつも、いいドリルをご提供いただき
    ありがとうございます。
    大貫妙子さんの歌い方も、真似してみたいと思い出しました。

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    1. タタタタタタタン♪というメロディーに日本語が乗りやす
      そうですよね。
      この曲はサビが淡くて弱い。パンチがないというか。
      だからB級っぽくなっちゃうんでしょう。
      嫌いじゃないですけど。

      昭和の歌謡曲は向こうのポップスをいかに和製化するか、
      いち早くサウンドを取り入れられるか、うまく日本語を
      乗せられるか、日本人好みにできるか。。。。つまり
      上手にパクることがヒットの秘訣でした。

      1970年代はロックに日本語は乗せられるか?が大命題でした。
      その先駆者がはっぴいえんど(大瀧詠一、‎松本隆、細野晴臣、
      鈴木茂)。
      ここでもアメリカのバンドの音をうまくパクって日本のロック
      にすることがキーでした。

      大貫妙子、山下達郎、ユーミンはその次の世代。
      ジャズやボサノヴァのテンションコードを多用し、ジャンル
      を超えてそれまでにない斬新な音を聴かせてくれました。
      いわゆる職業作曲家からシンガー・ソングライターへ。
      歌謡曲にもその流れが一気に押し寄せた時代です。

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