ビートルズの「A Hard Day's Night」に入るはずだった14曲目は何だったのか?
ミクシィのコミュニティで議論されていた。
実に興味深くおもしろい。
ビートルズの英国オリジナル・アルバムは1966年の「Revolver」まではA面、
B面に7曲ずつの計14曲収録が通例だった。
しかし「A Hard Day's Night」だけは異例で13曲入りになっている。
タイトルどおり時間に追われての制作で間に合わなかったのだろうか?
アルバムの流れを考えると候補だったもう1曲はそぐわなかったのか?
ではその1曲とは何だったのか?
想像すると楽しい。
このアルバムは初主演映画「A Hard Day's Night」で使われた7曲がA面に、
それ以外に新たに6曲がB面に収録されている。
全曲がオリジナルでそのうち10曲がジョン、3曲がポール。
圧倒的にジョンがリードを取っているアルバムだ。
前作、前々作からアルバムではジョンとポールが歌う曲が11曲、ジョージが
2曲、リンゴが1曲、というのがお約束になっていた。
が、「A Hard Day's Night」はジョージのボーカルは1曲だけ。
リンゴの出番はない。
この時期に他に以下の4曲が録音され後にEP盤として発売されている。
Long Tall Sally、I Call Your Name、Slow Down、Matchbox。
リンゴがボーカルをとるMatchboxは候補に上がったのではないか?
しかしアルバムの雰囲気にはマッチしていないように思える。
Matchbox、Long Tall Sally、Slow Downの3曲はカバーである。
ビートルズは全編書き下ろしのオリジナルにこだわったのではないか?
残りはジョンの曲、I Call your Name。
これは既に収録が決まっていたYou Can't Do Thatに曲調が似ている。
曲順とアルバム全体の流れを何度も検討した上で、彼らは13曲入りとする
ことがベストという結論にいたったのかもしれない。
↓もしかしたらアルバムに入ってた?I Call Your Name(かっこいい!)
(サビのリズムがスカというのも斬新)
↓ちょっと曲調が似てる?You can't do that(これもかっこいい!)
(映画用に収録されたシーンだが本編では使われなかった)
I Call Your Name と You can't do that 共に7thの効いたR&Bっぽいジョンのボーカルにぴったりの佳作ですよね。誰かのカバーなのでは?というくらい、すでに風格のある曲で、2曲とも大好きです。このライブのロケーシーン、観客のエキストラでフィルコリンズがいたんでしたよね、確か。
返信削除>Pさん
削除ジョンは7thが入る曲が多いですよね。
本人は意識していないんでしょうけどこの音でブルージーになります。
キャッチーなメロディーにブルーノート。
最強です。
この2曲はジョンの作曲力のピークの頃だと思うんですよ。
まだポールをリードしてましたね。
さらっとこんな曲を書けちゃうのがすごいです。
はい。フィル・コリンズはエキストラで映っています。
ロジャー・マッギンは映画を見てリッケンの12弦を買ったそうです。