街は広大だが道は東西南北に走っているので覚えてしまえば簡単だ。
片道5車線のフリーウェイにも慣れた。
カーラジオからヘビーローテーションで流れてたのは、ポール・ヤングの
の「Everytime You Go Away」、ビリー・オーシャンの「Suddenly」、そして
パワー・ステーションの「Get It On」(T・レックスのカバー)だった。
パワー・ステーションは前回書いたデュラン・デュランのジョン・テイラー
(ギター)とアンディ・テイラー(ベース)による派生プロジェクトだ。
渋みのあるソウルフルなボーカルはロバート・パーマー。
シックのトニー・トンプソンがドラムに。
同じくベーシストのバーナード・エドワーズをプロデューサーに迎えることで、
強力なリズム隊ができた。
特にトニー・トンプソンはジョン・ボーナムのような白人ハードロック・ドラ
マーのパワー感と黒人のファンキーなグルーヴ感を持ち合わせたドラマーで、
バスドラムのキックが強力でボディブローのようにドスンドスンと響くのだ。
アンディがデュラン・デュランで当初やりたかった「ハードロックとファンク
の融合」がこれで実現した。
僕はシックもロバート・パーマーも好きだったから夢のようなバンドだった。
しかしアルバム一枚でこのプロジェクトは解散。
1996年に再結成したが、その後バーナード・エドワーズ、ロバート・パーマー、
トニー・トンプソンの3人は他界。
再結成が望めないバンドの一つになってしまった。
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