2015年6月5日金曜日

カリフォルニアとペンドルトンのシャツ。

「サーフィンのことを歌にしてみたらどうかな。」 
そう言い出したのはウィルソン兄弟の次兄、デニスだった。 

意外に思えるがビーチボーイズで本当にサーファーなのはデニスだけである。 
(一番ハンサムでプレイボーイでもあった) 

ビーチボーイズという分かりやすい名前はレコード会社が用意したものだ。
彼らは嫌だったらしい。本当はペンドルトンズにしたかったと言っている。 

ペンドルトンはインディアンブランケットやセーターで有名な衣料品メーカー
である。 彼らはペンドルトンのシャツが大好きだったのだ。 


↓これがペンドルトンのウールシャツ(1960's Original Beach Boy's Plaid)


↓アルバムジャケットでもペンドルトンのシャツを着ている。 

実はこのシャツはウールである。 
温暖なカリフォルニアでなぜウールのシャツなのか?不思議だったのだが、 
行ってみてやっと分かった。 

LAの日没後や早朝は夏でもけっこう冷えるのだ。 
それに空気が乾いているから素肌にウールを羽織ってもべたつき感がない。 
体が濡れていてもコットンのようにベタつかずサラッとした肌触りらしい。


ビーチボーイズはヒットし続けカリフォルニアの夏は永遠に思えた。 
しかし「夏こそビーチボーイズ」的な固定イメージが、彼らの進化を阻み 
苦しめることになる。 (続く)



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