日本盲導犬協会を支援するACジャパンが放映しているCM(1)である。
盲導犬ユーザーの約6割が「受け入れ拒否を経験している」事実(2)を伝え、盲導犬受け
入れが当たり前の社会になるよう多くの人に共感を持ってもらうことを目的としている。
クレヨンで手描した絵のようなイラストの動き、盲導犬の動き(しっぽをブンブンしてる
ところ、歩き方)や表情、景色や季節感の変化がいい。
こういう場合おこちゃま向き、あるいは乙女チックになりがちだが、このCMは大人が
見ても楽しめる。幅広い層が好感を持ち、CMの主旨に共感してくれそうだ。
よく聴くと犬のハッハッという息づかいや鳥の声、街のSEも効果的に入っている。
受け入れ拒否された盲導犬のがっかりした表情とクーン (´・;)という声が切ない。
↑絵をクリックするとACジャパンの「きみと一緒だから」CMが視聴できます。
このCMの魅力の要因の一つは、イラストと連動している曲である。
斉藤和義さんがCMのために書いた「きみと一緒だから」という曲。
ギター一本でさらっと弾き語りしてるのだが、とても彼らしく味わい深いいい歌だ。
発売は未定とのこと。
さっそく耳コピしてみたので、コード譜を載せます。
そんなに難しくはないので、トライしてみてください。
シャッフル(♩=🎶)気味でツンチャカ、ツカチャカのストラミング(ストローク)。
キーはDですが、高音部が歌いにくい場合はCに下げるといいでしょう。
寒い日でも〜の後、G7→G7(13)→G7、G7→G7(13)→G7のカッティングがブルー
ジーで、いいアクセントになっています。
ここが難しい人は単純にローコードのG7を2小節弾く、でもオッケーです。
ちなみにこのG7の抑え方は小指で2弦の6フレットを押弦することで、7thの音を強調。
ジョン・レノンが好んでやるコードフォームです。
ビートルズ好きの斉藤和義さんらしい、うまい入れ方だなとニンマリ(^^v)
歌メロも寒い日でも〜の「も」が短3度。ブルーノートの音でカッコイイ。
ここで締めてるから、爽やかソングになりすぎず適度な骨太感が出るんだと思う。
以前イエローのレトリバーを飼ってた僕はこのCMにすごいシンパシーを感じる。
そう、「どこへ行くのも一緒なふたり」だったんだよね。
街で、駅や電車で盲導犬を見かけるとその姿が見えなくなるまでいつも目で追う。
盲導犬はただ一緒に歩いているのではない。仕事をしているのです。
飼い主を守るために神経を研ぎ澄まして、常に集中している。
だから話しかけたり触ったりすると、彼らの仕事を邪魔してしまう。
心の中でエールを送りましょう。
★この後「一緒なふたり」というタイトルでリリースされました。
サビも入り完全版となったヴァージョンのTAB譜はこちらで↓
<脚注>
(1)日本盲導犬協会を支援するACジャパンが放映しているCM
きみと一緒だから。 (支援キャンペーン)
●広告主:ACジャパン
●支援団体:日本盲導犬協会
●広告会社:博報堂
●アニメーション制作:LIBERTY ANIMATION STUDIO
●音楽:斉藤和義「きみと一緒だから」
(2)盲導犬ユーザーの約6割が受け入れ拒否を経験している。
公に開かれた施設では正当な理由無く盲導犬の立ち入りを制限してはならない。
しかし障害者差別解消法の施行から1年後の2017年4月に日本盲導犬協会が全国の盲導
犬を利用する視覚障害者170人にアンケートしたところ、その1年間で55%が受け入れ
拒否を経験した、と回答。社会の理解が進んでいないことが浮き彫りとなった。
その多くは飲食店で、「ペットは困ります」と反射的に拒否されたり、盲導犬であるこ
とが認識されても「店内は狭いのでご遠慮ください」「衛生管理上、動物は入れられま
せん」「犬アレルギーの人がいる可能性もある」などの理由で入店を断られるという。
レストランやバスだけでなく、市役所が会議室への入室を拒否した事例もあった。
法律は盲導犬の受け入れ拒否を不当な差別として禁止している。(身体障害者補助犬法)
こうした受け入れ拒否は店舗や施設の運営側に問題があるケースばかりではなく、社会
全体(一般の利用者)の無理解も大きな要因となっている。
受け入れ拒否を減らしていくには、社会全体の理解を深めていく必要がある。
東京オリンピック・パラリンピックが開催されれば海外から盲導犬ユーザーが訪れる。
盲導犬とともに生きる社会を構築していくことは重要な課題である。
<参考資料:日本盲導犬協会、ACジャパン、NHKハートネット 盲導犬と生きる社会を
、Wikipedia、リットーミュージック 作ろう!マイコードブック、他>
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