チェット・アトキンスは言う「私みたいに。それならあなたもグレッチ」
慣用句Look at it this way(こういうふうに考えてみよう)をもじっている。
広いホワイトスペースと小さな写真。コピーに目が行く。いい広告だ。(1)
<1961年の再リリース盤>
チェットは以前インタビューでこんなことを言っていた。
「自分のレコードは聴かないようにしている。やり直したくなるからね」
「Chet Atkins in Hollywood」はたまたまチェットが耳にしたらしい(笑)
1961年の再リリース盤は本当にやり直している。
デニス・ファーノン・オーケストラが1958年に録音したテープをナッシュ
ビルの自宅スタジオに取り寄せ、それに合わせて全曲チェットがギターを
新たに録音しているのだ。
チェットは気に入らない所だけ部分的に録音し直すことはしないそうだ。
頭からまるまる録り直すらしい。
だから全曲テイク違いということになる。
あまりにも流麗な演奏なので、最初は気がつかなかった。
しかし聴き比べてみると、明らかに全12曲で違う演奏をしている。
1959年盤の演奏で気になる部分があったのだろうか?
何か違うアプローチを思いついたのだろうか?
↑ジャケットもやり直していた。
写真はハリウッド・ブールヴァードとヴァイン・ストリートの交差点で
撮影された。 LIVING STEREOはだいぶ目立たなくなった。
女性の服はギターに色調を合わせていると思われる。
CDを見ると、ギターはうぐいす色(グレッチがよく使うスモークグリーン
というカラー)である。
グレッチの資料を見ても該当するギター(2)はない。プロトタイプか?
ギターの音色も違う。
1959年盤はカントリー・ジェントルマンのフィルタートロン・ピックアッ
プ(ハムバッカー)の煌びやかで低域の深みがあるサウンドだった。
録り直した1961年盤の方は、ツンと鼻が詰まったようなもっと線が細い、
シングルコイル・ピックアップではないか、と思わせる音である。
新しく開発されたハイロートロン(4)というシングルコイル・ピックアップ
が搭載されている。
チェットはこのギターとストリングスのアンサンブルを試してみたかった
のかもしれない。
(新しいジャケット写真のギターもシングルコイル・ピックアップだが、ハ
が搭載されている。
チェットはこのギターとストリングスのアンサンブルを試してみたかった
のかもしれない。
(新しいジャケット写真のギターもシングルコイル・ピックアップだが、ハ
イロートロンではなく1958年まで定番だったダイナソニック。レコーディン
グで旧型を使わないだろう。あくまでも撮影用だったのではないか。)
↑ジャケット裏面も一新された。
プロデューサーはディック・ピアース、とクレジットされている。
前回はチェット本人がプロデュースを行ったが、今度は演奏に専念したい、
他のプロデューサーにミックスを委ねたほうがいい、という判断か。
1961年のリイシュー盤ではリミックスが行われている。
オーケストラの定位が真ん中寄りだったのが左右にふわっと拡がった。
チェットのギターを包み込むように両側から響く。(左右泣き別れ感はない)
主役であるチェットのギターとストリングスが分離され聴きやすい。
ハイロートロンの音はオーケストラに埋もれやすいから賢明な策だと思う。
↓実際に聴き比べてください。
↓ Estrallita (Version 1) 1959年盤(夜景+ギター)
https://youtu.be/RRYdLgo85Nk
↓ Estrellit (Version 2) 1961年盤(女の子+ギター)
https://youtu.be/af8b2QueMeA
↓ Jitterbug (Version 1) 1959年盤(夜景+ギター)
https://youtu.be/JIQDXCUPXm0
↓ Jitterbug Waltz (Version 2) 1961年盤(女の子+ギター)
https://youtu.be/ZHbLMlNxgIk
<「Chet Atkins in Hollywood」のCD化>
「Chet Atkins in Hollywood」が最初にCD化されたのは1989年。
モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社(Mobile Fidelity Sound
Lab)から3in2(2CDに3枚のアルバムを収録)として発売された。
モービル・フィデリティはアナログ音源リマスタリングの専門レーベル。
テープをレコード会社から借り受け、独自のマスタリング技術(4)を駆使
し、こだわりの高音質のリマスター盤を制作販売している。(5)
ジャケットに「ORIGINAL MASTER RECORDING」という帯が記され
ているCDがモービル・フィデリティ盤だ。
その高音質は世界中の音楽ファンやオーディオ・ファンを魅了してきた。
音圧は高くないが、素直で温かみのある音が特徴である。
「Chet Atkins in Hollywood」のモービル・フィデリティ盤もまさにそう。
温かみのあるふくよかな音で、聴いていてとても心地よい。
(収録されてるのは1959年の「夜景+ギター」ヴァージョンの方)
ディスクにAADとあるのはアナログ音源をアナログでマスタリングして
デジタルの信号(CD)に変換している、ということ。
※この時代はマスタリング時のビット深度は16bit (= 96dB)が標準。(6)
昨今のCDと比べると音量が低いのは当然だが、音色はまったく問題ない。
この3in2に収録された3枚のアルバム、Pickin' My Way、In Hollywood、
Alone、のいずれも名盤である。
残念なのは「In Hollywood」のA面がDisc1、B面がDisc2と別れる点。
In Hollywood(1959)、Pickin' My Way(1971)、Alone(1973)と発売年順
に収録してくれればよかったのに。。。
1993年には本家のRCA(BMG傘下のレーベルとなる)からやっと
「Chet Atkins in Hollywood」がCD化される。
ジャケットも音源も1959年の「夜景+ギター」ヴァージョン。
20bitのデジタル・リマスタリングが施されている。
※ビット深度は16bit<20bit<24bitと大きい方が情報量が多くなるわけ
で、音のきめ細かさ、音圧の高さ(迫力)に影響する。
聴感上の音質は必ずしもそれで優劣は付けられないと思う。
20bitのデジタル・リマスタリングが施されている。
※ビット深度は16bit<20bit<24bitと大きい方が情報量が多くなるわけ
で、音のきめ細かさ、音圧の高さ(迫力)に影響する。
聴感上の音質は必ずしもそれで優劣は付けられないと思う。
ジャケット裏面に1958年10月に録音されたと記載されているが、
それはデニス・ファーノン・オーケストラの演奏だけで、チェットの
ギターは1961年に録り直したものである。
それはデニス・ファーノン・オーケストラの演奏だけで、チェットの
ギターは1961年に録り直したものである。
XRCD2とは20bitマスタリングとK2 A/Dコンバータによる高純度アナ
ログ→デジタル変換で実現したビクターの超高音質CD制作技術だ。(7)
※SACDと違って一般的なCDプレーヤーで再生が可能である。
価格が高いため、CD店よりもオーディオ専門店で人気だったようだ。
2004年にドイツのベア・ファミリー・レコード社からチェットの1955
-1960年の録音を完全に網羅した5CDボックスセットが発売された。
(Chet Atkins - Mr. Guitar - The Complete Recordings 1955-1960)
アウトテイク、レア音源、シングル盤音源も収録。
この中に「Chet Atkins in Hollywood」全曲が収録されているが、
1961年の「女の子+ギター」ヴァージョンの方であった。
<あとがき>
結果、我が家には「Chet Atkins in Hollywood」のCDが4種類もある。
チェット・アトキンスにハマるとこういうことになりかねない。
裏返せば、それだけ奥が深く魅力的だとも言える。(言い訳)
そこまでしなくても、どれか1枚手に入れれば充分、楽しめるはずだ。
チェット・アトキンスという人は、ギタリストとしての自分をアピールする
ことより、曲をどう聴かせるかを優先しているんだと思う。
そのスタンスがいい。僕にとって控えめであることと上品さはイコールだ。
ロビーで「Chet Atkins in Hollywood」が静かに流れているような
高齢者施設があればいいのに・・・と思う今日この頃である。
高齢者施設があればいいのに・・・と思う今日この頃である。
<脚注>
(1)ホワイトスペースを大胆に取った広告
アメリカの広告代理店、DDBがフォルクスワーゲンの新聞・雑誌広告
で使った手法で、広告業界に大きな衝撃をもたらした。
発想の転換による知的でウィットのある(時に自虐的ユーモア)コピー、
それまでにない商品(車)の見せ方、ホワイトスペースがもたらす美し
さと緊張感。広告マンたちのバイブルとなる。
↑「フォルクワーゲンはやぼったいですか?」というコピー。
↑「小さいのがよいのです」(バカでかいアメ車との差別化)
(2)「In Hollywood」1961年盤のジャケットに映ってるグレッチ
↑6125が近いがピックアップがフィルタートロン、指板のポジション
マークが6弦側、コントロールノブがない、など相違点がある。
↑6186も似てる。指板のポジションマークがドット、チューナーが
プラスチック製、ヘッドデコールがない点が違う。
この辺をベースにカスタマイズしたのかもしれない。
(3)グレッチ・テネシアン
6119テネシアンは6120ナッシュビルの廉価版として1959年に開発。
これもチェット・アトキンスのシグネイチャーモデルとなる。
新開発のハイロートロン・ピックアップを搭載。
廉価版ながらグレッチでは異例のシックな色。愛用者も多く人気だ。
ジョージ・ハリソンもその一人でフォー・セイル〜ヘルプ!ではこの
ギターを使用している。
それまでのカントリー・ジェントルマンと比べて、線が細いというか、
ツンと鼻に詰まったような音に気づいたファンも多いだろう。
(写真:gettyimages)
(4)ハイロートロン・ピックアップ
フィルタートロンの片側のポールピースを抜いて、もう片方のシング
ルコイルからの音だけを拾うよう設計されたピックアップ。
サウンドはシングルコイル・ピックアップだが、音を拾わないもう
片方のコイルの恩恵でハムノイズがカットされる(ハムバッカー構造)
ため、高域(ハイ)から低域(ロー)まで美しく響く。
(5)モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ社
(Mobile Fidelity Sound Lab)
1970年代サンフランシスコに設立された高音質のアナログ音源リマスタ
リングの専門レーベル。
自社で録音等はせず、レコード会社から最終ミックスのテープを借り受け、
独自のマスタリング技術(ハーフスピード・マスタリングなど)を駆使
して、レンジが広く情報量の多いデータを抽出。
その結果、自然で嫌味のない高音質、温かみのある豊かな音が得られる。
レコード会社側は限定少数生産という条件で許可しているそうだ。
こだわり抜いた分、そして限定枚数のため価格が高い。
(6)CDのビット深度は16bit 。
ビットレート(bps)=サンプリングレート(Hz)×ビット深度(bit)×2。
CD音のビットレートは44.1kHz/16bitである。
デジタルリマスター(アナログからデジタルへのデータ変換)もCD創成
期は16bitで行われていた。
しかし1990年代中頃から20bit、24bitマスタリングへと進化していく。
CDに焼く段階では16bitに変換するが、直前まで高レートのビット深度の
方が情報量が多く高音質CDを作れる。
(7) XRCD2
日本ビクター社のK2 A/Dコンバータで高純度なアナログ→デジタル変換。
オリジナルテープから20bitでマスターリングを行い、CDに焼く直前でK2
処理で16bitに変換する。
通常ラインとは別ラインで製作。
CD作成は他のプレス工場ラインの電源が使われていない土日を利用。
工場の電子機器を極力落としノイズ要因を排除、という徹底している。
XRCD2はSACDのような特殊仕様ではないため、一般的なCDプレーヤー
で再生が可能である。
さらに24bitマスターのダイレクトカッティングと音質管理によりXRCD24
という規格も作られた。
<参考資料:The National GUITAR Museum、OTAIRECORD、Discogs、
音楽と本を軸に回る僕のライフ。、Wikipedia、XRCDは革命品である!
、Yoshino Trading、エレキギター博士、ザ・ギタリスト、YouTube、
さらに24bitマスターのダイレクトカッティングと音質管理によりXRCD24
という規格も作られた。
<参考資料:The National GUITAR Museum、OTAIRECORD、Discogs、
音楽と本を軸に回る僕のライフ。、Wikipedia、XRCDは革命品である!
、Yoshino Trading、エレキギター博士、ザ・ギタリスト、YouTube、
MisterGuitar.com、 GuitarPoint、The Twelfth Fret、Getyimages、
Gretsch: The Guitars of the Fred Gretsch Company、他>
こんにちは。
返信削除チェットさんの長文ドキュメントお疲れさまです。
イエローさんにして再録の理由は分からないんですね。
(新しく開発されたギター性能を試したかったという理由は一理あるかも)
>「私みたいに。それならあなたもグレッチ」
チェットさんそんなこと言ってたんですね。
最近の若いロッカーでグレッチ=チェットのイメージは薄いと思いますが
私のグレッチは弾き手のいない家具になってしまっています(苦笑)
ちなみに私の所有している8枚BOX(RTRCD39)も購入して
5枚目のコレクションにするのはいかがでしょう?(笑)
高齢者施設でチェットさんのギャロップギターが流れたら
びっくりしてひっくり返るお年寄りが多発する気がしますが・・・
(PS)
細かいことですが、ビクターエンターテインメントは
JVC(日本ビクター)の製造部門を除くレコード音源制作・販売事業、
および出版事業を担った昔のビクター音楽産業という名のJVCの子会社で、
ソフト制作に技術介入することはありません(製造部門はJVCです)
自社制作以外のソフト(映像やゲーム)を総合的に販売する目的で
販売部門を日本AVCという別会社に独立させていましたが、
再びビクター音産と一緒にしてビクターエンターテインメントになりました。
(今は親会社ごとケンウッド様のお世話になっていると思います)
私、昔ここで働いていたのでやんわり訂正させていただきました(笑)
縞梟 さん
返信削除グレッチは「部屋に置いたら映えしそうなギターNo.1」かも。
ドン・フェルダーがホワイト・ファルコンを弾いてました。
近年はPAの発達で低出力でもギブソンと渡り合えるのでしょう。
日本でも、さや姉とか愛用者がいますよね。
今のグレッチはフジゲンが作ってるんじゃないですか?
ご指摘のビクターの社名について。
(頭が悪いせいか)何度聞いてもよく理解できないんですよー。
子供の頃、家にあったのが日本ビクターのステレオ。
中学で買ってもらったモジュラーステレオもビクターでした。
馴染みがあったのと、ニッパー犬のマークに愛着があったのと、
その価格帯にしてはグライコ付きでブラックフェイスだったこと。
モンキーズのレコードはRCAビクターで、内袋に和田アキ子とか、
森田健作とか邦楽の歌手の写真があってちょっと残念でした。
エルヴィスはいいんですけどね。
大学の頃バイト先の先輩がロック通で日本ビクターに内定してる、
と言ってました。
イーグルスを薦めてくれ、アメリカのロックに目を向けさせてく
れたのもこの人でした。
だから日本ビクターの中のレコード部門が独立してるのかな?
その中にRCAレーベルがあるのかな?と勝手に思ってました。
で、ビクター音産もありましたよね。
藤圭子がデビューする前ですか。
リー・リトナー&ジェントルソウツのダイレクトカッティング盤
もビクター音産だったと記憶してます。
そのうちRCAがBMG傘下に入りBMGビクターになりますよね。
さらにMCAビクターもできました。
今は一緒くたにユニヴァーサル・ミュージックですが。
一方オーディオの日本ビクターはオーディオ不況でパナソニック
傘下に入った、と思ってましたが。ケンウッドですか。
CIがブームの頃、電通が日本ビクターからJVCに社名変更、と
いう提案をしたらしいですが、それは却下され日本ビクターと
JVCと両方使ってたようです。
あと分からないのはオーディオ・ビジュアルのハード・メーカー
としての日本ビクターは米国ビクター?の日本法人だったのか。
レコード業界を統一するRIAAカーブはRCA主導で決めました。
XRCD2、K2 A/Dコンバーターは日本ビクターとアメリカ側で
開発した技術、という記載もあります。
そういう点ではハードを研究開発する部門とソフトを開発する
RCAビクターとの間で技術・ノウハウは共有してたのか・・・
この辺り、日本コロムビアや東芝音楽工業も同じだったのか。
CBSソニーとソニーは密接でしたけど。いろいろ謎です。
こんにちは。
返信削除「JVC」の標章は海外向けブランドで海外のサッカーの試合場の看板などに用い
TV中継などでPRするために1960年後半頃から海外で使用されていたようです。
「JVC」の文字を国内の方もしばしば目にするようになった一例として
ちょっと悲しい思い出なのですが、JVCが2002年のサッカーワールドカップの
スポンサーになり中村俊介選手を自社製品のCMで使ってJVCブランドを
潜在的に摺り込んでいたのですが、残念ながらトルシエ監督に選ばれませんでした。
この時の社内の暗いムードといったらありませんでしたね・・・
私が在籍したのは音産~日本AVC~ビクターエンターテイントなので
(この頃あったBMGビクターもMCAビクターも全くの別会社ですが
委託販売を請け負う関係はあったので営業所が一緒だった時期もあります)
それ以前のRCAとビクターの関係とその歴史についてはこの方のブログが
イエローさんの知識を整理してくれると思います。
http://tangodelic2.cocolog-nifty.com/tangodelog/2019/12/post-2a55e0.html
日本のレコード会社は当たり前のように親を電機会社にしているものが多く、
ソフトを楽しむユーザー側には全く関係ありませんが、ソフト部門は
全社的な売り上げ比率が小さいため立場が弱く、親会社の資本関係でどんどん系列が変わり
例えばMCAビクターは日本ビクターとテイチクの親会社だった松下が
コロンビアを買収したソニーに対抗するため、2社を統合して「パナソニックレコード」を
作る構想があり、当時松下はMCAを傘下に収めていたのでその統合準備としてMCAビクターを
音産の傘下に設立したのですが、結局この計画はとん挫し、
パナソニックはMCA株の大半をシーグラムへ売却したためシーグラムが買収した
ポリグラム(ポリドール)がMCAビクターから社名変更したユニバーサルミュージック側に
吸収されるという混乱期があり、委託販売していたため商品内容も分からないまま
月に売るCDタイトルが400ぐらいあった地獄も味わいましたよ(苦笑)
(PS)
ちなみにニッパー君のモデルになった犬種(フォックス・テリア系)が
絶滅の危機にあるそうです
https://amass.jp/165082/
縞梟 さん
返信削除ご解説いただきありがとうございました。
リンク先のブログも読ませていただきました。
そんな歴史があったんですね。
すんなり理解できたというよりさら深い迷路に入ってしまった?
というのが正直な感想です。
松下幸之助がニッパー犬のマークが消えてしまうのを残念に思い、
ビクターを救済したという美談が報じられていましたが。
パナソニックレコードですか。ソニーに対抗したかったのかな。
BMGビクターもMCAビクターも一緒くたにユニバーサルかと
思ってましたが、BMGはソニー傘下なわけですね。
チェットに関していえば、RCAとコロムビア時代が一緒になる
のはいいのかもしれないけど。
確かSMEから出たわりと近年のベストはコロムビア以降の曲しか
収録されてなかった、と記憶してます。
MCAビクターが千寿院にある頃お邪魔したことがあります。
このスタジオでチェットが「日本の詩」を録音したんだなあ、
と感慨深かったんですが、来日は1965年、アルバム発表は1973年。
ナッシュビルでオケもチェットのギターも録ったみたいです。
その後、青山に移ってユニバーサルになってから下馬?でしたっけ。
目黒川が近かったはず。一度お邪魔したことがあります。
元ポリドールでクリームを担当されワーナーでツェッペリン来日時
に苦労され、古巣?のユニバーサルに戻られた故O氏。
ウドーからワーナー、MCA、ユニバーサルと移られ3年前に惜しく
もコロナで他界されたW氏。
ウドーからワーナー、ユニバーサルに行く昨年亡くなったT氏。
たまたまお三方とお会いして嬉しく思ったのを思い出します。
ユニバーサルは今、青山一丁目ですよね。住所は赤坂ですが。
ニッパー犬はスムース・フォックス・テリアでしたか。
確かに見ないですね。
いても多くの人はジャックラッセル・テリアと間違うでしょう。
フォックス・テリアというとワイアードを思い浮かべるのでは?
テリアは頑固な気質なので飼い主の方の資質が求められます。
実はロックよりも犬に詳しいんですよ。
こんにちは。
返信削除>このCDはビクターエンタテインメントの米国と日本が開発したデジタル高音質化技術、XRCD2
(×ビクターエンタテインメント 〇JVC(日本ビクター)
から始まったレコード会社談義(笑)
多分、混乱されているのはレコード会社とレーベルの関係を
レコードやCDのプレス面のロゴで覚えていらっしゃるので、
その後レコード会社が資本関係で系列が変わったり、レーベルがコロコロレコード会社を
変えるので分かりにくいのだと思います。
例えばビートルズのアップルはアメリカではキャピトル、
(私最近、ジャズネタで知ったのですがビートルズが最初に米で契約していた
Vee-Jayが権利がキャピトルに移った後も販売を続けたためキャピトルの
怒りを買い潰されたとか(笑)イギリスではパーロフォン(EMI傘下)と契約していたので
日本では東芝EMIのイメージが強いのではないでしょうか?
しかし今はEMIがユニバーサルに買収されたのでユニバーサルです。
(ただよく分からないのはグッズ権利を所有するパーロフォンなどの
レーベルは売却してしまいました)
日本古参レーベルURCは日本のレコード会社を彷徨うことでも有名ですが
私が一番驚いたのは、あのダンス専門会社のようなエイベックスが
所有したことがあるのです。
そのためURCから発売されたエンケンのデビューアルバムの変遷は
URCレコード~東宝レコード~SMS~キティレコード~東芝EMI~avex io~
ポニーキャニオン(もし今後再プレスされるならユニバーサル)と
マニアはレーベル面の違うレコードやCDを眺めてニヤニヤしているのかもしれませんね(笑)
(PS)
この話ガロに続きます
縞梟さん
返信削除ヴィー・ジェイは黒人のR&B専門レーベルでした。
経営難に陥ってたそうです。
そのためShe Loves Youはスワンという弱小レーベルから出ました。
この曲のヒットでようやくアメリカで注目され始めます。
キャピトルがやっとビートルズの可能性に気づきました。
I Want To Hold Your Handの爆発的ヒットで火がつき、それまでの
ヴィー・ジェイやスワンから出てたシングルもチャートを駆け上がります。
デッカのオーディションでビートルズを落としたプロデューサーは解雇
されたそうですが、それ以上にキャピトルは間抜けだったと思います。
一方、カナダのキャピトルはLove Me Doから契約し、売れなくても
くじけず、She Loves Youでやっと花が咲いたそうです。
ビートルズは日本では東芝音楽工業傘下のオデオンから出てました。
Hey Judeのシングル盤まで(モノラル)オデオンでした。
イギリスではこのシングルからアップルになっています。
レコード会社とレーベルとのしょっちゅう変わりますよね。
たとえばリプリーズやエレクトラはビクター傘下だったと記憶してますが、
ワーナーに移籍してエレクトラはアサイラムを傘下に収めた。
アサイラムの創始者の一人デヴィッド・ゲフィンが同じワーナー傘下で
ゲフィン・レーベルを起こしたとか。
アトランティックも東芝音楽工業からワーナーに移りましたよね。
「今度うちでやることになったんで」「へえ、そうなんですか」という
やり取りを何度もしました。
おまけにアーティストもレーベルを変わるし。
レコード会社と親会社との関係もよく分かりません。
URCも彷徨ってましたね。今はいずこへ?
エイベックスから遠藤賢司やはっぴいえんどのサンプル盤をもらった
時はびっくりしましたよ!人にあげちゃいましたけど。
ビクターとJVC、音産、エンタメントの正誤はよく理解できないので、
参考文献の記述通りにしてあります。
関係者から見ると、間違ってるかもしれませんがご容赦を。
こんにちは。
返信削除ビクターテインメントに技術エンジニアは在籍しないことをお伝えしたかっただけで
話の風呂敷を大きくしてかえって混乱させてしまってすみません(苦笑)
全く記事に関係ない質問で恐縮ですが、イエローさんはこのブログの方と
交流はなかったですか?
http://mega-aoi.blogspot.com/
お互いの音楽嗜好がとても合い、2018年頃までブログ上でコメントのやりとりを
頻繁にしていたのですが、急に音信不通になってしまい、心配しているのですが
イエローさんが同じ「Blogger」を利用しており、犬がお好きだという共通点があるので
もしかしたら以前ブログで交流があり、何かご存じではないかと思い
不躾な質問をお許しください。
縞梟 さん
返信削除いえ、まったく存じ上げないですし、このブログも初めて拝見しました。
Blogger利用者ってあまりお目にかからないですね。少数派でしょう。
縞梟さんのブログは1日当たりのPV数ってどれくらいですか?
こんばんは。
返信削除回答ありがとうございます。
ブログの更新も5年止まっているのでよからぬことを考えてしまいます・・・
うちに遊びに来てくれるのは毎日大体200人前後です。
集客のための努力は何もしてないのでが増えもしませんが減りもしませんね(苦笑)
コメント数は今まで年間10個ぐらいでしたが今年はイエローさんの
おかげで大盛況ですよ(笑)
縞梟 さん
返信削除ツイッターやインスタ、YouTubeへと表現の潮流が変わってますからね。
近い世代の方ですと体調や気力の問題があるのかもしれません。
PV数50以上だとブログの上位20%に入るらしいですよ。
ブログの中では見られてる方だということですね。
本ブログもPV数100〜200、多い時で1,000〜2,000の時もありました。
そういう時は誰かのブログや掲示板で紹介されてるようです。
Bloggerのコメントは面倒でみなさん断念されるそうです。
申し訳なく思ってます。
でもロックの人気ブログでもほとんどコメントは見かけないです。
掲示板やSNSの方がコメント入れやすいのでしょう。
まあ、コメントはありがたいけど荒れるのは嫌ですよね。
無理せず時々更新のマイペースでやってますが。
これだけの情報量ですからかなり時間は食います(自業自得)
来年8月で10年になるので一応そこをゴールにしています。
こんにちは。
返信削除日々目まぐるしく更新される最新トレンドをネタにしているわけではないので、
若者には見向きもされないのでまぁこんなものかなと(笑)
そうそうどこかにリンクされて急にアクセス数が伸びると荒らしが増えて困りますよね。
(特に私は忖度なく嫌いな作品やアーチストに悪態をつくのでファンから怒られることしばし(苦笑)
昨今、匿名制が問題になりますけど、実名制にするとフェイクを含めて面白いネタは
確実に減るでしょうし、さじ加減が難しいですね。
まぁ昨今のすし屋テロのような動画は嫌ですけど(苦笑)
私はマイペースよりちょっと頑張って日々更新を続けていますがまだまだゴールが見えません。
そもそもゴールが何なのか考えたこともなく、だらだら続けていますが
とりあえず現在進行形のハードバップ特集は4月中には終わらせたいとは思っています。