<ポール・マッカートニーの武道館10万円は高額だったのか?>
2002年 (東京ドーム)S席 1.4万円、A席 1.2万円
12年前の初来日の2倍になっていた。あまり気にしてなかったけど。
2013年(東京ドーム)S席 16500円、A席 15500円、B席 14500円
2014年 (国立競技場)→中止
2015年 ビートルズ来日以来の武道館公演と高額チケット代が話題に。
(東京ドーム)S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円、参加席 10500円
(日本武道館)SS席 10万円、S席 8万円、A席 6万円、B席 4万円
初のチケ代10万円!
武道館のキャパ1万人、東京ドームのキャパ5.5万人を考えると妥当か。
↑ビートルズ来日公演のデザインを踏襲。チケぴより味があっていい。
2017年(東京ドーム) S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円
2018年(東京ドーム)S席 18500円、A席 16500円、 B席 14500円
武道館以外は高騰していない。2024年来日は実現するのか?
<2010年代の主なビッグ・アーティスト(ざっくり)来日チケット代>
2010年 ホイットニー・ヒューストン(さいたまスーパーアリーナ)
VIP席 2.4万円、S席 1.4万円 13年ぶりの来日。2年後に死去した。
2011年 テイラー・スウィフト(武道館)S席 8500円、A席 7500円
武道館で1万円以下で見れた!まだホイットニーよりもだいぶ格下だったのだ。
2014年 ローリング・ストーンズ(東京ドーム)
GC席 8万円、S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円
2016年 クイーン+アダム・ランバート(武道館)
SS席 4万円、S席 16500円、A席 14500円、 B席 12500円
2017年 コールドプレイ(東京ドーム)
VIP席 3万円、SS席 1.8万円、S席 1.2万円、A席 9000円、B席 8000円
2019年 テイラー・スウィフト(東京ドーム)VIP SS席 10万円、
VIP S席 3.8万円、アリーナS席 14800円、スタンドS席 12800円
スタンドA席 10800円、スタンドB席 9800円
<日本とアメリカのチケット代格差>
1990年代初頭のバブル崩壊から日本は物価も賃金も30年間上がっていない。
賃金はアメリカの半分以下。(韓国と比べても日本の賃金は低い)
アメリカのGDPは日本の4倍にまで膨れ上がる。
※名目賃金=支払われた額、実質賃金=名目賃金に物価上昇率を加味した額
好景気に沸くアメリカではビッグネームのチケット代$300超えが当たり前
のようになって行く。
2000年代に入って大物アーティストのチケット代が高騰していると言われるが、
それでも日本は割安に価格設定されている。円安にもかかわらず。
日本だけが物価上昇にチケット代の値上げが追いついていないのだ。
たとえば2013年、2015年のポール・マッカートニーは北米の70〜80%だった。
テイラー・スウィフトの2024日本公演の平均チケット代は25,000円だったが、
全米平均は37400円。日本はアメリカの70%以下の価格に抑えられている。
しかもアメリカでは転売が多く、40万円〜518万円の値が付いているという。
アメリカでは転売や座席の不公平感を是正するために、座席ごとに価格差を
付けて販売してるコンサートが多い。
そのため、かぶりつきのいい席は最初から高額になる。
2024年のジェイムス・テイラーはS席 2万円だが、ハワイの正面席は40万円。
直接的な関連はないにしても、アメリカの国民的イベントのスーパーボウルの
チケット獲得戦が、音楽イベントにも波及した可能性はあると思う。
こうした文化は日本には馴染みにくいかもしれない。
歌舞伎の桟敷席、相撲の升席や溜席の例はあるが、そこまで高額ではない。
しかし徐々に変わりつつある。
ボクシングの井上尚弥のタイトルマッチは187,000円、165,000円、110,000円、
77,000円と高額だが、誰も文句は言わないだろう。
価格に見合う体験ができると思う人が買えばいい。割り切りが必要だ。
<なぜチケット代は高騰しているのか?>
まず世界(主にアメリカ)の経済に準じている。
日本では高額だが、アメリカでは適正価格だということだ。
そしてビッグネームのチケット代が高額になっている。
そのアーティストのブランドバリュー、価格プレミアムを付けても売れる、
満席にできる(観に行きたい人が多い)という需給バランスである。
かつての女王マドンナも、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュ
のチケット代には及ばないだろう。
昔はライブはCDを売るためのプロモーションという要素が強かった
ライブで利益を出さなくても、CDやグッズでアーティスト側は潤った。
しかし音楽はサブスクなどの配信が主流になり、印税だけでは十分な利益を
得られない。ライブ自体を収益化ないとやっていけないという事情もある。
コンサートが派手で大掛かりになり、経費が嵩むこともチケ代高騰の要因だ。
ドームツアーならスタッフ400~500人ということも珍しくない。
近年はホテル代、会場利用、電気代、移動費、ケータリング、人件費なども
上がっており、チケット代への価格転嫁せざるを得ない事情もある。
原油価格の上昇で飛行機の運賃は跳ね上がっていることも痛手だ。
メンバーやスタッフの座席はもちろん、機材の輸送費も嵩むようになっている。
そのため近年の来日公演は中国、韓国、東南アジア、オーストラリアなどを周る
ツアーを組んでコストを抑えるが定石だ。
日本国内で移動する日程を取れないため、東京のみでの公演という例も多い。
アーティストは動けないので、地方の方は東京まで来てね〜ということだ。
会場もドームなど収容人数が大きい方がガバッと一度にたくさん呼び込める。
ドームを満席にするアーティストが武道館でやるとなると、そのチケット代は
どうしても5倍くらいに跳ね上がる。
<2022年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
ビリー・アイリッシュ(有明アリーナ) SS席 2.5万円、S席1.9万円、A席1.5万円
ノラ・ジョーンズ(武道館)S席 10000円、A席9000円
フレンドリーな価格。でもこの人はもっと小さい小屋で見たいな。
ガンズ&ローゼズ(さいたまスーパーアリーナ)SS席1.9万円、S席1.5万円
マルーン5(東京ドーム) VIP-SS席 10万円、VIP S席 3800円、
SS席15800円、S席12800円、A席10800円、B席9800円
<2023年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(東京ドーム)
プラチナ席 5万円、バルコニー席 2.5万円、S席 2万円、A席 18500円
コールドプレイ(東京ドーム)
GOLD席 5万円、バルコニー席 2.5万円、S席 2万円、A席 1.6万円
<2024年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
ボズ・スキャッグス(東京ドームシティ)S席 1.6万円、A席 1.5万円、立見 1.5万円
ロッド・ステュアート(有明アリーナ)GOLD 3.5万円、S席 2万円、A席 1.9万円
ジェイムス・テイラー(東京ガーデンシアター)S席 2万円、A席 1.9万円
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(東京ドーム)
VIP SS席 12.8万円(完売)、VIP S席 48800円、バルコニー席 29800円、
SS席 22800円(完売)、S席 14800円、A席 10800円、B席 9800円(完売)
21世紀も1/4が過ぎ、レジェンドがそろそろ一線を退こうとする中、(衰えてる
とはいえ)見られる最後のチャンスかもしれない。
2023年のドゥービー・ブラザーズのようにパフォーマンス力が落ちていない
バンドもある。
2002年 (東京ドーム)S席 1.4万円、A席 1.2万円
12年前の初来日の2倍になっていた。あまり気にしてなかったけど。
2013年(東京ドーム)S席 16500円、A席 15500円、B席 14500円
2014年 (国立競技場)→中止
2015年 ビートルズ来日以来の武道館公演と高額チケット代が話題に。
(東京ドーム)S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円、参加席 10500円
(日本武道館)SS席 10万円、S席 8万円、A席 6万円、B席 4万円
初のチケ代10万円!
武道館のキャパ1万人、東京ドームのキャパ5.5万人を考えると妥当か。
↑ビートルズ来日公演のデザインを踏襲。チケぴより味があっていい。
2017年(東京ドーム) S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円
2018年(東京ドーム)S席 18500円、A席 16500円、 B席 14500円
武道館以外は高騰していない。2024年来日は実現するのか?
<2010年代の主なビッグ・アーティスト(ざっくり)来日チケット代>
2010年 ホイットニー・ヒューストン(さいたまスーパーアリーナ)
VIP席 2.4万円、S席 1.4万円 13年ぶりの来日。2年後に死去した。
2011年 テイラー・スウィフト(武道館)S席 8500円、A席 7500円
武道館で1万円以下で見れた!まだホイットニーよりもだいぶ格下だったのだ。
2014年 ローリング・ストーンズ(東京ドーム)
GC席 8万円、S席 1.8万円、A席 1.6万円、B席 1.4万円
2016年 クイーン+アダム・ランバート(武道館)
SS席 4万円、S席 16500円、A席 14500円、 B席 12500円
2017年 コールドプレイ(東京ドーム)
VIP席 3万円、SS席 1.8万円、S席 1.2万円、A席 9000円、B席 8000円
2019年 テイラー・スウィフト(東京ドーム)VIP SS席 10万円、
VIP S席 3.8万円、アリーナS席 14800円、スタンドS席 12800円
スタンドA席 10800円、スタンドB席 9800円
<日本とアメリカのチケット代格差>
1990年代初頭のバブル崩壊から日本は物価も賃金も30年間上がっていない。
賃金はアメリカの半分以下。(韓国と比べても日本の賃金は低い)
アメリカのGDPは日本の4倍にまで膨れ上がる。
※名目賃金=支払われた額、実質賃金=名目賃金に物価上昇率を加味した額
好景気に沸くアメリカではビッグネームのチケット代$300超えが当たり前
のようになって行く。
2000年代に入って大物アーティストのチケット代が高騰していると言われるが、
それでも日本は割安に価格設定されている。円安にもかかわらず。
日本だけが物価上昇にチケット代の値上げが追いついていないのだ。
たとえば2013年、2015年のポール・マッカートニーは北米の70〜80%だった。
テイラー・スウィフトの2024日本公演の平均チケット代は25,000円だったが、
全米平均は37400円。日本はアメリカの70%以下の価格に抑えられている。
しかもアメリカでは転売が多く、40万円〜518万円の値が付いているという。
アメリカでは転売や座席の不公平感を是正するために、座席ごとに価格差を
付けて販売してるコンサートが多い。
そのため、かぶりつきのいい席は最初から高額になる。
2024年のジェイムス・テイラーはS席 2万円だが、ハワイの正面席は40万円。
イーグルス(グレン・フライのいない)のフェアウェル・ツアー、フロリダの
VIP席は110万円だそうだ。
金持ちが超高額で特権を獲得するという文化はアメリカでは当たり前だ。
NFLスーパーボウル2022の観戦チケットは最高額615万円である。
最低価格でも(NFL公式と再販会社の平均)86万円というから驚きだ。
スーパーボウルのチケット代はゆっくりと、しかし着実に上昇してきた。
1988年にサンディエゴで観戦した時は3万円程度である。
VIP席は110万円だそうだ。
金持ちが超高額で特権を獲得するという文化はアメリカでは当たり前だ。
NFLスーパーボウル2022の観戦チケットは最高額615万円である。
最低価格でも(NFL公式と再販会社の平均)86万円というから驚きだ。
スーパーボウルのチケット代はゆっくりと、しかし着実に上昇してきた。
1988年にサンディエゴで観戦した時は3万円程度である。
(NFL総売り上げ推移)
直接的な関連はないにしても、アメリカの国民的イベントのスーパーボウルの
チケット獲得戦が、音楽イベントにも波及した可能性はあると思う。
こうした文化は日本には馴染みにくいかもしれない。
歌舞伎の桟敷席、相撲の升席や溜席の例はあるが、そこまで高額ではない。
しかし徐々に変わりつつある。
ボクシングの井上尚弥のタイトルマッチは187,000円、165,000円、110,000円、
77,000円と高額だが、誰も文句は言わないだろう。
価格に見合う体験ができると思う人が買えばいい。割り切りが必要だ。
<なぜチケット代は高騰しているのか?>
まず世界(主にアメリカ)の経済に準じている。
日本では高額だが、アメリカでは適正価格だということだ。
そしてビッグネームのチケット代が高額になっている。
そのアーティストのブランドバリュー、価格プレミアムを付けても売れる、
満席にできる(観に行きたい人が多い)という需給バランスである。
かつての女王マドンナも、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュ
のチケット代には及ばないだろう。
昔はライブはCDを売るためのプロモーションという要素が強かった
ライブで利益を出さなくても、CDやグッズでアーティスト側は潤った。
しかし音楽はサブスクなどの配信が主流になり、印税だけでは十分な利益を
得られない。ライブ自体を収益化ないとやっていけないという事情もある。
コンサートが派手で大掛かりになり、経費が嵩むこともチケ代高騰の要因だ。
ドームツアーならスタッフ400~500人ということも珍しくない。
近年はホテル代、会場利用、電気代、移動費、ケータリング、人件費なども
上がっており、チケット代への価格転嫁せざるを得ない事情もある。
原油価格の上昇で飛行機の運賃は跳ね上がっていることも痛手だ。
メンバーやスタッフの座席はもちろん、機材の輸送費も嵩むようになっている。
(日本経済新聞 2014年)※この後、高騰してる。
東京ドーム定員は現在55000人とされている。
そのため近年の来日公演は中国、韓国、東南アジア、オーストラリアなどを周る
ツアーを組んでコストを抑えるが定石だ。
日本国内で移動する日程を取れないため、東京のみでの公演という例も多い。
アーティストは動けないので、地方の方は東京まで来てね〜ということだ。
会場もドームなど収容人数が大きい方がガバッと一度にたくさん呼び込める。
ドームを満席にするアーティストが武道館でやるとなると、そのチケット代は
どうしても5倍くらいに跳ね上がる。
<2022年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
ビリー・アイリッシュ(有明アリーナ) SS席 2.5万円、S席1.9万円、A席1.5万円
ノラ・ジョーンズ(武道館)S席 10000円、A席9000円
フレンドリーな価格。でもこの人はもっと小さい小屋で見たいな。
ガンズ&ローゼズ(さいたまスーパーアリーナ)SS席1.9万円、S席1.5万円
マルーン5(東京ドーム) VIP-SS席 10万円、VIP S席 3800円、
SS席15800円、S席12800円、A席10800円、B席9800円
<2023年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(東京ドーム)
プラチナ席 5万円、バルコニー席 2.5万円、S席 2万円、A席 18500円
スティング(有明アリーナ)SS席 2.5万円、S席 2万円、A席 1.9万円
ディープ・パープル(武道館)S席 1.7万円、A席 1.6万円
ボブ・ディラン(東京ガーデンシアター)
GOLD席 5.1万円、S席 2.6万円、A席 2.1万円
エリック・クラプトン(武道館)S席 2万円、A席と2F立見席 1.9万円
ドゥービー・ブラザーズ(武道館)S席 1.7万円、A席 1.6万円
ディープ・パープル(武道館)S席 1.7万円、A席 1.6万円
ボブ・ディラン(東京ガーデンシアター)
GOLD席 5.1万円、S席 2.6万円、A席 2.1万円
エリック・クラプトン(武道館)S席 2万円、A席と2F立見席 1.9万円
ドゥービー・ブラザーズ(武道館)S席 1.7万円、A席 1.6万円
コールドプレイ(東京ドーム)
GOLD席 5万円、バルコニー席 2.5万円、S席 2万円、A席 1.6万円
<2024年の主なビッグ・アーティスト来日チケット代>
ボズ・スキャッグス(東京ドームシティ)S席 1.6万円、A席 1.5万円、立見 1.5万円
ロッド・ステュアート(有明アリーナ)GOLD 3.5万円、S席 2万円、A席 1.9万円
ジェイムス・テイラー(東京ガーデンシアター)S席 2万円、A席 1.9万円
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(東京ドーム)
VIP SS席 12.8万円(完売)、VIP S席 48800円、バルコニー席 29800円、
SS席 22800円(完売)、S席 14800円、A席 10800円、B席 9800円(完売)
21世紀も1/4が過ぎ、レジェンドがそろそろ一線を退こうとする中、(衰えてる
とはいえ)見られる最後のチャンスかもしれない。
2023年のドゥービー・ブラザーズのようにパフォーマンス力が落ちていない
バンドもある。
エリック・クラプトンは78歳の今もそれなりにカッコいい。
2万円なら安いではないか。
2023年にはジャクソン・ブラウン、クリストファー・クロス、ネッド・ドヒニー、
カーラ・ボノフ&リヴィングストン・テイラー、ラリー・カールトン、シャカタク
、リー・リトナー&デイヴ・グルーシンなども来日していた。
ブルーノート東京やビルボードライブ東京などの観やすい会場で、1〜1.5万円程度
で見られる。
そういうのを狙うのもアリだ。
<参考資料:Real Sound、ロイター、甲虫楽団ブログ、日刊サイゾー、
U discovermusic.jp、内閣府、厚生労働省、カオナビ、OECD、MONOist、
ORICON NEWS、Rollingstone Japan、日経エンタテインメント、
2万円なら安いではないか。
2023年にはジャクソン・ブラウン、クリストファー・クロス、ネッド・ドヒニー、
カーラ・ボノフ&リヴィングストン・テイラー、ラリー・カールトン、シャカタク
、リー・リトナー&デイヴ・グルーシンなども来日していた。
ブルーノート東京やビルボードライブ東京などの観やすい会場で、1〜1.5万円程度
で見られる。
そういうのを狙うのもアリだ。
<参考資料:Real Sound、ロイター、甲虫楽団ブログ、日刊サイゾー、
U discovermusic.jp、内閣府、厚生労働省、カオナビ、OECD、MONOist、
ORICON NEWS、Rollingstone Japan、日経エンタテインメント、
マネーポストWEB、東洋経済オンライン、SECOND EFFORT、他>
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