キースジャレット・トリオの「My Back Pages」が好きで一時期よく聴いた。
故チャーリーへイデンの重厚なベースに導かれてキースの瑞々しいピアノが入る
ところはたまらなく美しい。
もう30年以上前の話だが渋谷に「My Back Pages」というカフェバーがあった。
公園通りを上りきった辺りの新しくできたビルの3階で、大きな窓からは隣の
小さな公園が見下ろせるとても気持ちがいい店だった。
オーナーに店名の由来を尋ねると、やはりこの曲が好きでと笑っていた。
この曲がボブディランのだということは知っていたが、実際にディランのを
聴いた時は本当に同じ曲か?とびっくりしたものだ。
え? ぜんぜん違う。う、美しくない(汗)
キースはどこに原石のような曲の美しさを見出したのだろう。
この曲はバーズがカバーしてヒットした。ディランのよりポップで聴きやすい。
実はキースジャレットはバーズのカバーを聴いてそれをまたカバーしたらしい。
1992年のディランのデビュー30周年記念コンサートでも演奏されている。
ロジャーマッギン(バーズ)、トムペティ、ニールヤング、エリッククラプトン、
ディラン、ジョージハリスンが、交代で歌う様子は見てて楽しい。
「My Back Pages」はみんなに愛されてる曲なのだ。