テキトーなようだが実はブライアンの入念なプロダクションが施されている。 曲の後で聞える笑い声やお喋りはオーバーダビングされたものである。 それでも和気あいあいの楽しそうな雰囲気は伝わって来る。 「I Should Have Known Better」「Tell Me Why」「You've Got To Hide Your Love Away」とビートルズを3曲もカバーしているのもおもしろい。 (「Ticket To Ride」も録音されたがボツになった)
ディランの「The Times They Are A-Changin'」やエヴァリーブラザーズでヒット した「Devoted To You」、クリスタルズの「There's No Other (Like My Baby)」 (作曲はフィル・スペクター)も聴き所である。 実はこのアルバムは苦肉の策で生まれた穴埋め的作品だった。 ブライアンは「ペットサウンズ(Pet Sounds)」の構想を練るため時間が必要だ ったため、キャピトル・レコードからのリリース要求に応えるためこのスタジオ ライブを思いついたのだ。 とにかく僕はこれがきっかけでビーチボーイズのファンになり、全アルバムを 大人買いして夏じゃなくても聴くようになった。 ブライアン・ウィルソンの来日は3回とも見に行っている。 音楽って恋に似ている、と僕は思う。 今までさほど気にならなかった相手がふとしたきっかけで気になる存在になって 、どんどん深みにはまって夢中になってしまう。。。。 だから音楽っておもしろい。自分でも予想がつかないからね。
ナンシー・シナトラは父親のフランク・シナトラの七光りで'60年代前半に アイドル歌手としてデビューしたものの今イチぱっとせず。 日本では「レモンのキス(Like I Do)」とか「イチゴの片想い(Tonight You Belong To Me)」とかいい加減な邦題をつけたおかげかそこそこヒット。 (曲自体はななかないいと思う) その後、彼女は歌手のトミー・サンズと結婚するが'65年には離婚。 それを機に再デビューする。 プロデュースを任されたのはシンガーソングライターのリー・ヘイゼルウッド。 彼は考えた。バツイチの25才のナンシーが今さらアイドルじゃないだろう。 ナンシーを男を翻弄するセクシーな悪女のイメージで売り出すことにした。
これが当った。若者のセックス・シンボル的人気を確立。 当時ベトナムの米兵の兵舎にはナンシーのポスターがよく貼られていたとか。 トム・ハンクスも学生時代、ナンシーのポスターを部屋に貼っていたことを 明かしている。 女の子たちはこぞってナンシーのアイメイクを真似した。 決して美人とは言えない(笑) グラマーだが本人が「I'm short」と言う通りかなり小柄でバランスも良くない。 でもなかなかエロい。 曲にも恵まれた。 「にくい貴方」という邦題が?な「These Boots Are Made For Walking」で ミニスカートにブーツは彼女のトレードマークになり時代を象徴するゴーゴー ・ガールのイメージが定着した。