(あくまでも主観です)
レボリューション1はホワイト・アルバムの録音で一番最初に取り上げられた曲。
1964年以降アルバム・セッションはジョンの曲から始めるのが慣例だった。
(たぶんジョンがイニシアティブを取りアルバムの方向づけしたかったのだろう)
1968年5月30日。アビーロード第2スタジオ。ヨーコもこの日からジョンと同行。
ジョンがJ-160Eとボーカル、ジョージがフェンダー6弦ベース、ポールのピアノ、
リンゴのドラムという編成で18テイクを録音。
いずれも5分程度だったが、テイク18は約10分に及ぶ。
後半はジョンの叫び、喘ぎ声が繰り返されだらだら続き、最後にヨーコの声も入る。
ポールがマーサ・マイ・ディアのピアノ伴奏を弾いてるのも聴ける。
翌31日。第3スタジオでジョンのボーカルを録音しリダクション。
ポールとジョージがshooby do bop, shooby do wopのコーラスを入れる。
6月4日にジョンのボーカル録り直し。ドラムの追加録音。SEのオーバーダブ。
この時点でまだ曲の長さは10分あった。
6月21日。第2スタジオ。
ポールとリンゴは不在。
ホーンセクションとジョージのリードギターをオーバーダブして完成。
後半はカットされ、4分16秒でフェードアウトする編集が施された。
その削られた後半部分はレボリューション9に流用される。
ジョンは新発足の会社アップルからの初シングルはRevolution(革命)が相応しい
と考えていたが、スローテンポでシングル向きではないと判断される。
(シングル向きじゃないストロベリー・フィールズ・フォエヴァーをA面としたこと
で、初めて全英チャートNo.1を逃したのをジョージ・マーティンは後悔していた)
そこでジョンは7月10〜11日、テンポアップしてハードなナンバーにリメイク。
タイトルを#なしのレボリューションとし、シングルA面で発売することを強く主張。
が、ポールのヘイ・ジュードの方がヒット性が高いのは誰が聴いても明らか。
レボリューションはヘイ・ジュードのB面(一応、形は両A面)扱いとなった。
こうした不満からジョンはポールへの反発、嫌悪感を募らせていったのかな?
レボリューション1の2009リマスターを聴いてみよう。
ベーシックトラックとして録音されたジョンのボーカルとアコースティックギター、
ジョージの6弦ベース、ポールのピアノ、リンゴのドラムはまとめてセンターに。
ジョンが重ねたボーカル、ポールとジョージのshooby do bop, shooby do wop
もYou say you'll change the constitutionのハモりもセンター。
なんかもったいないなあ。
左はイントロで入るジョージのディストーションをかけたリードギター。
もう1台のリードギターはセンター。
But when you talk about destructionで右にブラスが入る。
You say you got a real solutionは左右でブラスが執拗に低音のAを繰り返す。
3’15”のDon't you know it's gonna beの受けのリードギターは左右交互で鳴る。
フェードアウト前にジョンの喘ぎ声、All rightが一旦、左にパンして右に流れる。
入れ替わりに左だったジョージのリードがいきなり右に行って左に移動して行く。
2018リミックスではアコギ、6弦ベース、ピアノがセンターなのは同じだが、
ドラムはセンター基調でスネアが右から強く響くようなった。
ジョンのダブルトラックのボーカルは、軽く左右に振り分けられ揺れ感が出た。
リードギターも左から始まり、もう1台は右から入る。
Count me outの後の歪んだコードは左とセンターから。
But when you talk about destructionでブラスが左右に広がる。
その直前、change the worldで右から薄くオルガンが鳴るのが初めて確認できた。
Shooby do bop, shooby do wopもYou say you'll change the constitution
のハモりも左右いっぱいに広がりジョンの両脇で歌ってる感が出ている。
2’24”のYou say you'll change the constitutionの前に入るピアノは左。
3’15”のDon't you know it's gonna beのリードギターは左右交互なのは同じ。
3’25”でアコギと同じリフのリードギターは左からやや右よりに変わった。
フェードアウト前のジョンの喘ぎ声、All rightとジョージのリードが左右で追いか
けっこしながら消えていくのは同じ。
2018リミックスの方がステレオの広がり感があり聴いてて違和感がない。
↑クリックするとレボリューション1 2018リミックスが聴けます。
アウトテイク集には10’29”に及ぶテイク18(ジョージのリードはまだ入ってない)
の他、シングル用にテンポアップしたレボリューションのリハーサル(ディストー
ションをかけていない)、演奏のみのテイク14(ニッキー・ホプキンスのピアノ、
ジョージの間奏はまだ入っていない)が収録された。
ハニー・パイは10月1日からトライデント・スタジオでレコーディングが行われた。
既にアビーロード・スタジオにも8トラックレコーダーが導入されていたのだが、
あえて別なスタジオを使用したのは気分転換のためか?
リハーサルを重ねて何度も(前のテイクを消して)録音しなおしたため、ベーシック
トラックはテイク1のみ。ポール(p)、ジョン(g)、ジョージ(b)、リンゴ(ds)の編成。
翌日2日。ポールのボーカル、ジョンのジャジーなギター・ソロをオーバーダブする。
ジョンが使用したのは塗装を剥がしたエピフォン・カジノだろう。
4日。ホーンセクション(サックス5人、クラリネット2人)がオーバーダブされた。
(この後、マーサ・マイ・ディにもブラスが加えられている)
冒頭のボーカルにイコライジング処理を施し、蓄音機のノイズ音が追加された。
2009リマスターはセンターにポールのボーカル、ドラム、ジョージが弾くベース。
左にピアノ、右にジョンのギター、クラリネットとサックスは右。
後からオーバーダブされたジョンの間奏はセンター。
2018リミックスで大きな変更はないが、左のピアノ、右のギターがやや中央寄りに、
ベースはセンターからやや左寄りに定位された。
クラリネットとサックスが両側から包みこむように聴こえ、前より音量も上がった。
アウトテイク集には演奏のみのバッキングトラックが収録された。
(前述のようにテイク1しかないため)
サボイ・トラッフルはホワイト・アルバム・セッション最後に録音された曲。
ハニー・パイと同時期にトライデント・スタジオで録音開始。
10月3日。ジョン不在。3人でギター、ドラム、ベースのベーシックトラックを作成。
この曲もハニー・パイと同じやり方をしたらしくテイク1のみ残されている。
10月5日。ポールのベースとジョージのヴォーカルをオーバーダブ。
10月11日。アビーロード第2スタジオでブラス(サックス6人)をオーバーダブ。
ホーンセクションのアレンジはクリス・トーマスが任された。
このセッションに参加した外部ミュージシャンは6人。(サックス6人)
エンジニアとケン・スコットはかなりうまく録れたと自負しジョージに聴かせる。
が。ジョージはブラスにディストーションをかけ音を歪ませることを提案。
「せっかくの演奏をこんな音に加工してしまって申し訳ない。でもこれが僕の欲しい
音なんだ」と6人のミュージシャンたちに謝ったそうだ。
10月14日。アビイ・ロード第2スタジオ。リンゴは休暇を取りイタリア旅行で不在。
オルガン、タンバリン、ボンゴ、リードギターなどをオーバーダブして完成した。
ジョージ・マーティンから「音が明るすぎる」という指摘を受けるも、ジョージは
「でもこの方が好きなんだ(Yeah,but I like it)」と譲らなかった。
マーティン卿は第2スタジオを後にし、他のスタジオの様子を見に行ったとか。
ジャイルズ・マーティンに言わせると「それは父に出て行けと言ってるのと同じ。
そこがビートルズのすごいところ」とのこと。
2009リマスターは左からドタドタとスネアの連打で始まるリンゴのドラム。
センターに歪ませたエレピ(ジョージが弾いてるのだろう)、ポールのベース。
右にジョージのボーカル。
左にCreme tangerineと同じメロのギター。
montelimarからのコード弾きはセンターよりやや左。音は控えめ。
But you'll have to have them allのカッティングでボリュームが上がる。
歪ませたブラスは両側で煽る感じ。
2回目のBut you'll have to have them allで右に鋭角的なギターが入る。
またYou might not feel it nowからセンターにオルガンが入る。
1’28”〜の歪ませたリードギターの間奏は右のセンター寄り。
エンディングのタンバリンは右。
2018リマスターでは一新された。
リンゴのドラム、Creme tangerineで入るギターは左のセンター寄り。
エレピ、ベース、そしてジョージのボーカルもセンターに(こうじゃないとね)
But you'll have to have them allでジョージのボーカルがやや左右にずれる。
2回目のAfter the Savoy truffleはジョージがワイルドに歌ってるのが分かる。
右に入る簡単なフレーズの鋭角的なギターは同じ。
センターのオルガンの響きが美しく響くようになった。
ブラスが左右なのは同じだが、以前ほどギスギスした音じゃなくで低音部もしっか
り出ている。(当時のジョージの意図と違うにしても、この方が聴きやすい)
1’28”〜の歪ませたリードギターの間奏は右センター寄りで少し抑えめになった。
エンディングで右から聴こえるタンバリンも目立たなくなった。
↑クリックするとサボイ・トラッフル 2018リミックスが聴けます。
この曲もアウトテイク集にはテイク1の演奏のみのバッキングトラックが収録。
クライ・ベイビー・クライの録音開始は1968年7月15日。アビーロード第2スタジオ。
ジョンがオルガンを弾きながら歌い、ポールのベース、リンゴのドラム、ジョージの
エレクトリックギター、という編成でリハーサルを重ねながら録音。
翌16日、前日までのテイクを破棄。
ジョージがアコースティックギターを弾き、ジョンはヴォーカルに専念。
ポールのベース、リンゴのドラムというシンプルな編成で10テイクを録音。
最終テイクをリダクション後エレクトリックピアノ、ピアノのオブリ、オルガン、
タンバリン、ジョージのエレキギターによるオブリをオーバーダブ。
第12テイクにジョンのピアノとジョージ・マーティンのハーモニウムをオーバーダブ。
7月18日。ジョンのボーカル、ポールのコーラス、SE、ハーモニウムを追加し完成。
後にアイ・ウィルのセッション(9月16日)でポールが即興でアコギで弾き語りした
「Can you take me back where I came from,can you take back」の一部が
エンディングにつなげられている。(これが妙にしっくり来るから不思議だ)
まず2009リマスター。
ジョンのボーカルが左から始まりThe King of Marigoldでセンターへ移動。
歌い出しのハーモニウムはセンター。
アコギは右。ベースはセンターよりやや右。
歪ませたエレピとピアノのオブリはセンター。
Cry baby cryでジョンの声は再び左へ。ドラム、タンバリンがセンターに入る。
次のThe King wasでまたジョンの声はセンターへ。ベースは左端に。
ドラムがやや右に移動。クラッシュシンバルはセンターで鳴る。
この辺になるとアコギの音はだいぶ後退。1’17”のエレキギターはセンター。
2回目以降のCry baby cryもジョンの声は左。
ポールとジョージのShe's old enough to know better(1’34”)はセンター。
2’34”〜Can you take me back where I came fromはポールの声がセンター。
かなりリバーブが深い。
右にアコギ。左にパーカッション。
2018リミックスでは主役のジョンのボーカルは曲を通してセンターで動かず。
アコギは右、ハーモニウムとリンゴのブラシ演奏、ベースは左、オルガンやや右寄り。
調子っぱずれなピアノは左。
Cry baby cryでジョンのダブルトラックのボーカルはセンターと左にずれる。
ピーター・コビン方式(1)のディレイ効果だ。
リンゴのドラムは左から鳴っているが、2回目のSo cry baby cryのロールから右にも
入りドスンバタンと迫力が増す。
1’17”のエレキギターはやや左になった。
She's old enough to know better(1’34”)のハモりはセンター。
2’34”〜Can you take me back where I came fromは2009リマスターとほぼ同じ。
ボンゴとマラカス、アコギの音が鮮明になった。
↑クリックするとクライ・ベイビー・クライ 2018リミックスが聴けます。
今回のアウトテイク集には初日のリハーサル・テイク(オルガン、ベース、ドラム、
エレキの編成)が収録された。
アンソロジー3では翌日のテイク1(アコギ、ベース、ドラム)が聴ける。
レボリューション9はジョンとヨーコによる前衛作品。
ジョンはアビーロードのライブラリから探し出したサウンドエフェクトと、ヨーコと
一緒に作ったテープループをコラージュする作業を6月6日から開始。
ジョージとリンゴは渡米中で不在だったが、帰国後サウンドエフェクト作りに協力。
これをやろうと言ってくれたのはジョージだった、とヨーコは言ってる。
6月11日にジョンが第3スタジオでレボリューション9を仕上げている間、ポールは第2
スタジオでブラックバードを録音。
ジョージとリンゴが帰国後、今度はポールが渡米。
レボリューション9にはノータッチだった。
しかしレボリューション1の後半がカットされてこのレボリューション9に転用された
ため、ジョンの叫び、喘ぎ声、ヨーコの話し声に混じってポールが弾くマーサ・マイ・
ディアのピアノのフレーズが少し聴ける。
6月20日、ジョンはアビーロードの第1~3スタジオを独占して作業を続ける。
繰り返される「Number nine」の声もサウンドライブラリから発見されたものだ。
ジョンは「9」という数字にこだわっていたという。
6月25日に編集で若干削られて8分23秒弱になった。
ポールはこの実験的な作品をビートルズのアルバムに入れるべきではないと反対。
ジョージ・マーティンも反対者だったという説があったが、後に本人が「まったく
違う。むしろジョンと熱心にこの音景作りに取り組んだ」と言っている。
結局、ジョンの希望は叶えられた。
ホワイト・アルバムのセッションに入る2週間前、ビートルズはアップル社を設立。
自分たちのレーベルだからこういう前衛作品を入れることもできるし(パーラフォン
だったらEMI上層部が許さなかっただろう)、アップルから出す初のアルバムだから
こそジョンは新しい試みをしたかったのではないか。
当時、中学2年生だった僕は何のこっちゃ?と思ったし好きな曲?でもなかった。
しかし1990年に発売されたKLFのアンビエントアルバム「チルアウト」(2)を好んで
聴くようになって、やっとレボリューション9の良さが分った気がする。
2009リマスターと2019リミックスは音の定位もパンのタイミングもほぼ同じだ。
むしろこの曲はブルーレイ・オーディオで聴いた方が斬新に感じるだろう。
全方位から音の洪水ですごいと思う。
尚、アウトテイク集にレボリューション9のアウトテイクは収められなかった。
アルバムのフィナーレ、リンゴが歌うグッドナイトは元はジョンが息子のジュリアン
のために書いた子守歌。
ジョンは最初からリンゴに歌わせるつもりだったそうで、そのせいかジョン本人
が歌っているテイクは存在しない。(あればぜひ聴いてみたかった)
ホワイト・アルバムではブルース色の強い攻撃的、過激な曲が多かったジョンだが、
(アンチ・ポール、サージェント・ペパーズの否定という側面もあったのか?)
ジュリアとかこのグッドナイトのような優しい美しい曲もある。
こういう二面性がこの人の魅力なんじゃないかな。
6月28日にリハーサルを兼ねジョンのギターとリンゴのボーカルで5テイクを録音。
歌い出しの前には、リンゴの子供たちへの語りかけが入っていた。
7月2日。テイク5にリンゴのヴォーカルと他の3人のコーラスを加える。
しかしこれまでのテイクをすべて破棄され、オーケストラをバックにリンゴが歌う
アレンジに変更。ジョージ・マーティンにスコアを依頼。
7月22日。26名のオーケストラを収容するため広い第1スタジオを使用。
オーケストラは12テイク録音。ベスト・テイクを選ぶ。
コーラス隊としてマイク・サム・シンガーズ(3)が呼ばれ、混声コーラスを録音。
リンゴのボーカルをオーバーダブして完成した。
後にジョンは「ディズニー映画みたいな感じにしたかったけどやりすぎたかな」と
発言している。
しかしビーチボーイズのパロディに始まり、ブルース、カントリー、フォーク、
スカ、元祖へヴィメタ、ブラスロック、デキシージャズ、挙げ句の果てにサンプリ
ングの先駆けとも言える前衛的な音のコラージュ、と何でもござれのホワイト・ア
ルバムだ。
その最後を締めくくるのが、壮麗なオーケストラをバックにシナトラが歌いそうな
甘い子守唄というのもビートルズならでは、と拍手を贈りたくなる。
2009リマスターと2019リミックスはストリングスの定位は同じ。
しかし全体に音が豊かでふくよかさが出たため、響きが圧倒的に美しくなった。
2009リマスターではセンターでリンゴの真後ろで歌ってたマイク・サム・シンガー
ズのコーラスが、2019リミックスではやや右にずれ美しい声が聴ける。
リンゴのソフトな歌声も艶やか。
リミックスの成果ってこういう曲でも出るんだなあ。
アンソロジー3にはリハーサルと最終のテイク34を編集したものが収録された。
コントロールで他の3人の話し声が聴こえ(ちゃんと一緒にいたんだ)、ジョージの
Ready? One,two,three,fourからDream sweet dreams for meのブリッジ部で
始まる。
ジョージ・マーティンの美しいピアノ伴奏だけでリンゴが歌い、最後は完成テイクの
オーケストラがかぶる。
アウトテイク集にはジョンのスリーフィンガーをバックにリンゴのモノローグ、途中
で笑ってしまうリハーサル・テイクの他、テイク5を元にジョン、ポール、ジョージ
の3人がハーモニーをつけているテイク10が収録された。
いろいろ試してたんだ。リンゴが歌う時はみんな仲よさそう(^^v)
↑クリックすると4人でハモってるグッド・ナイトのアウトテイクが聴けます。
次回はホワイト・アルバム・セッションで録音されたもののアルバムに収録されなか
った曲について書きます。
<脚注>
(1)ピーター・コビン
1999年にリリースされたイエローサブマリン・ソングトラックスを手がけた
エンジニア。ビートルズのリミックスはこれが初めて。
鮮明な音像はもちろん、オリジナルで不自然だった楽器やボーカルの定位が一新。
ボーカルをセンターに定位し、ダブルトラックの声を方チャンネルで鳴らしディ
レイ感を出す手法も斬新だった。
(1)KLFのアンビエント・アルバム「チルアウト」
The KLFは英国のビル・ドラモンドとジミー・コーティの2人のハウスユニット。
ユニット名はKopyright Liberation Fron(著作権解放戦線)やKings of the Low
Frequencies(低周波の王)の頭文字など、諸説ある。
1990年にアルバム「チルアウト(Chill Out)」をリリース。
アンビエントハウスの名盤で、「チルアウト」というジャンルを産み出した。
Chill Outとはダンスフロアの客たちが火照った体を休め、落ち着くるために設けた
落ち着いた(Chill)部屋で流れる心地よいダウンテンポな音楽のこと。
「著作権解放戦線」の名の通りに、無許可で他人の楽曲をサンプリングするなど、
何度も問題を起こす人騒がせなグループでもあった
「チルアウト」でもエルヴィスの楽曲が無断で使用された。
虫の鳴き声、羊の鳴き声、モンゴルの伝統的な発声法であるホーミー、バイクや車、
アムトラック(アメリカ全土を走る列車)、スチールギター、エルヴィスの歌声が
通り過ぎ、天上の世界へと誘う。中期のピンクフロイドを意識していると思う。
ジャケットは明らかにピンクフロイドの「原子心母」へのオマージュである。
(3)マイク・サム・シンガーズ
男8人女8人の16人からなる混声合唱団。
アイ・アム・ザ・ウォルラスのレコーディングにも呼ばれている。
この時は「hohoho,hehehe.hahaha!」とかコーラスというより奇声に近いけど(笑)
<参考資料:THE BEATLES Anthology、THE BEATLES RECORDING SESSIONS、
George Harrison-Living In The Material World、THE BEATLES 楽曲データベース、
ビートル・ソングス、Wikipedia、他>
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