2021年4月17日土曜日

日本のロックは1965年のベンチャーズ来日で始まった(3)

                                                                                          
(1965年 週刊明星)


<1965年7月、ベンチャーズ3回目の来日で単独公演>

1月の来日から半年、7月に再びベンチャーズは日本にやって来た。
いや、日本のファンにとってはベンチャーズが帰って来た!というべきか。

実は1月の公演は前年11月28日に発売され、その日のうちに完売したそうだ。
1月13日の札幌でベンチャーズは15公演を終え帰国するはずだったが、あまり
の反響から14日に渋谷のリキ・スポーツパレス追加公演(ダンスパーティー)
が行われた(翌15日にその模様がフジテレビで放映)ことは前回も書いた。

そして1月の来日前にすでに7月の来日公演が決定したというから驚きである。


ベンチャーズ人気が高まると同時に、エレキギター・ブームが起きていた。
来日直前の6月フジテレビ系列で「勝ち抜きエレキ合戦」が始まる。

ベンチャーズ人気の沸騰、空前のエレキギター・ブームの中、ベンチャーズは
3度目の来日を果たす


                                                                                        (1965年 週刊明星)


7月22日、東武デパート屋上でのサイン会には2万人のファンが押し寄せた。

7月24日〜9月3日にベンチャーズは全国28都市(四国、長野、新潟を除く)を
周るコンサート・ツアーを敢行。公演回数は58回観客動員数は17万人

東京だけでも厚生年金会館×8回、サンケイホール×6回、東京音協例会×2回、
台東体育館×1回、大田区民会館×1回、八王子市民会館×1回。
横浜、川崎、平塚、葉山、静岡、浜松、名古屋、大阪×4回、神戸、京都×6回、
広島、福岡、別府、高崎、金沢×2回、富山、福島、山形、仙台、秋田、室蘭、
旭川、帯広、釧路で公演を行なう。

来日アーティストが訪れる機会が少ない地方にも旋風を巻き起こした
これが日本で全国的にベンチャーズが愛された理由になっていると思う。



今回は前座を入れず、ベンチャーズ単独で45分のステージを2回の2部構成
新曲も多く披露し、全国のファンを熱狂させた。

演奏曲や順序は公演日や会場によって少し異なる。
ライブ収録されたと思われる7月25日(1) 厚生年金会館の演奏曲は以下の通り。

<第1部>
1. クルーエル・シー
2. ペネトレイション
3. ウォーク・イン・ザ・ルーム
4. 10番街の殺人
5. 朝日のあたる家
6. ラップ・シティ
7. 夢のマリナー号
8. ピンク・パンサーのテーマ
9. アウト・オブ・リミッツ
10. イエロー・ジャケット
11. ラヴ・ポーションNo.9
12. 悲しき街角(ドンのボーカル)
13. ウォーク・ドント・ラン’64
14. ワイプ・アウト

<第2部>
15. ベンチャーズ・メドレー(ボブがリード、ノーキーがベース)
(ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守歌)
16. 悲しき闘牛(ボブがリード、ノーキーがベース)
17. テルスター(ボブがリード、ノーキーがベース)
18. ドライヴィング・ギター
19. フィール・ソー・ファイン(ドンのボーカル)
20. パイプライン
21. アパッチ
22. アイ・フィール・ファイン
23. サーフ・ライダー
24. ブルドッグ
25. バンブル・ビー・ツイスト
26. ダイアモンド・ヘッド
27. キャラバン(アンコール)

前日7月24日(初日)はサマータイム、星への旅路を含め29曲演奏された。(2)


      


8月11日には葉山マリーナのプールサイドで演奏。
右下にメル・テイラーにドラムの手ほどきを受ける?星由里子(澄ちゃん!)
加山雄三、ノーキー、ドン、ボブが楽しそうに見ている写真が載っている。
ここにはザ・ヒットパレードに出演した時の交歓風景と記されているが、
正しくは後述の「花椿ショー スターの広場」ではないかと思う。
      
<2023/3/30 訂正> THE M VENTURESさんから情報をいただきました。
写真はザ・ヒットパレードに出演した時の交歓風景だそうです。
 THE M VENTURES さん、ありがとうございました。


                                                                                    (ミュージック・ライフ)




<TV出演>

7月28日フジテレビ系列の番組「花椿ショー スターの広場」(3)で、加山雄三
&ランチャーズとベンチャーズが初共演した。
7月28日と8月4日の2回放送されたが、7月28日に2回分収録したのだろう。





↓「花椿ショー スターの広場」出演時のランチャーズとベンチャーズの演奏が
聴けます。(NEW!)

ブラックサンドビーチ
https://youtu.be/bai7PYkMZpA

ベンチャーズメドレー
https://youtu.be/WzAJjFVyqOU

10番街の殺人
https://youtu.be/_1MAzj5Fma0



<2023/3/30 追記>
THE M VENTURESさんがYouTubeにアップしてくれた音源です。
以前のリンク先より、はるかに音質のいい貴重な音源です。

「ベンちゃん'sア・ゴー・ゴー」サイトを運営されていた方(ご逝去されたとの
こと。ご冥福をお祈りいたします)から譲り受けた音源だそうです。

上の写真は「花椿ショー スターの広場」出演時のもの。初めて見ました!
これもTHE M VENTURESさんのYouTubeより使用させていただきました。

階段状のステージで、ブラックサンドビーチの音源ではランチャースがベンチャ
ーズと交代する際の階段を昇り降りする音が確認できます。
加山雄三はこの時ジャズマスターを、他メンバーもフェンダーを使用している。
アンプはグヤトーン。ベンチャーズと共用したようです。

THE M VENTURES さん、ありがとうございました。



ダイアモンド・ヘッド/ベンチャーズ、ブラックサンドビーチ/ランチャーズ、
キャラバン/ベンチャーズの3曲。
加山雄三はブラックサンドビーチはこの番組の3日前に作曲したと言っている(4)
この共演を機にノーキー、ベンチャーズと加山雄三の友情が始まった。

ツアー終了後、ノーキーはパールホワイトのモズライトを加山にプレゼント(5)
加山雄三は12月公開映画「エレキの若大将」でこのモズライトを弾いている。



※下の写真は翌1966年3月の来日時、日本テレビのビッグ・ヒット・ショー
に出演し2回目のTV共演をした時のもの。
ノーキー、ドン、ボブはキャンディー・レッドのモズライト、加山雄三は
前年にノーキーが使用していたパールホワイトのモズライトを使用している。
加山雄三は「エレキの若大将」の挿入歌、夜空の星か、この翌月発売になる
蒼い星くずを歌っているのではないか、と思われる。(6)

<追記> THE M VENTURES さんから情報をいただきました。
左の2台の台形のコンボ型真空管アンプはモズライトの試作機だそうです。
尚、市販された時はトランジスタ製になったようです。
 THE M VENTURES さん、ありがとうございました。




尚、同じ7月28日にフジテレビ系列のザ・ヒットパレードに出演したという
記録も残っている。同じ日に2つの番組に出演したのかどうか不明。
(両番組とも河田町のフジテレビのスタジオでの収録なので可能ではある)

8月1日にはフジテレビ 日曜お好み劇場「ザ・ベンチャーズ・ショー」として
厚生年金会館でのライブの模様が放送された。
(7月25日の公演を局が収録したのか?後述の映画の一部を紹介したのか?)

フジテレビ「スター千一夜」に出演したという記録もある。
1965年7月の来日時は6回テレビに出演しているが、すべてフジテレビだった。




<映像作品>

1967年7月〜の来日はモノクロ70mmシネマスコープで撮影され、翌年1966年
7月に映画「ザ・ベンチャーズ '66 スペシャル~愛すべき音の侵略者達」(英題
Beloved Invaders The Ventures 松竹富士)が全国で公開された。(7)





タイトルに '66とあるため1966年のライブと誤解を与えるが、1965年7〜9月
来日時に撮影されたものである。


脚本・監督がアメリカ人のためか、視点がアメリカから見た日本でおもしろい。
(撮影クルーは日本人、ナレーションは大橋巨泉)
絶頂期のベンチャーズの演奏がハイクオリティで見られ、オフステージの様子
日本のファンとの交流、当時の若者の姿も捉えられた貴重な記録映画でもある。
ベンチャーズの会話が牟田禎三ら俳優の吹き替えという違和感はあるが。
(当時、日本語版と英語版の2種類が
制作された) 



↑「ザ・ベンチャーズ '66 スペシャル~愛すべき音の侵略者達」が観れます。
(演奏は22'30"〜)




ベンチャーズの演奏は17曲収録されている。撮り方も編集も巧い。
アンプの配置から東京厚生年金会館での公演、横浜、京都、大阪、広島での
公演やオフステージ、移動時間を撮影し編集したのはないかと思われる。




曲によってアンプの前に立ちマイクがある映像とないものが混在している。
立ちマイクが置かれた映像は隣のアンプの音が入らないように、3台のアンプが
他の映像よりは離れて設置されている(前回1月公演収録時での音の被り、歪み
、残響を改善するためか)ので、その日に録音したのだろう。

録音用機材の調達などを考えると東京(保険の意味で2会場で)の可能性が高い。
使用されている音源は実況録音盤として1966年3月に発売されたAll About The 
Ventures(邦題:ベンチャーズのすべて ※後述)と同じである。


よく見ると音と映像がややズレ気味な部分がある。




この映画は1987年にビデオ、LD化された。(後にDVD化)
東芝EMI映像制作室の佐藤恒夫氏によるとかなり大変な作業だったようだ。

35mmフィルムは東洋現像所(現IMAGICA)に保管されていたのを発掘。
シネスコサイズ(ワイドスクリーン)のネガを4:3のテレシネサイズ(旧テレビ、
ビデオ、LD、DVDのアスペクト比)にして1インチビデオに変換する。
(この際、上下が黒味になる)(8)

日本語版と英語版の2種類制作されているが、音声(フィルムの映像の横に
入っている)は英語版しか見つからない。




フィルムに入ってる音を抜き出し1インチビデオに入れることにした。
が、問題があった。
1) 映画館で使用したプリントのため音はモノラルである。音質も良くない。
2) フィルムに傷やコマの欠損(9)があり、演奏が何箇所も音飛びしてしまう。

演奏部分はステレオで録音されたスコッチのテープ(レコード用のマスター
とは違うようだ)を捜し出し、映像にシンクロさせる作業が始まった。

現在のようにコンピューターを使ってタイムコードで簡単にシンクロ作業でき
るわけではない。
映像を見ながらシンクロさせていくアナログの根気の要る作業になる。
当時の古いテープレコーダーと現IMAGICAの使用機器とは微妙な回転スピー
ドの違いもあり、許容範囲内で若干ピッチを調整しシンクロさせたそうだ。


これが前述の音と映像のズレの原因だ。
メルの叩くタイミングとリズムが若干合ってない部分があるのも納得。
それよりも貴重な映像の記録がこうして残されていることに感謝したい。




映像で見ると、ベンチャーズの演奏力の高さ、醍醐味がさらに伝わる
ノーキーの多彩なプレイ、ドンの力強いリズムギター、ボブの元祖リード・
ベースとでも言うべきベースギターの枠を超えたベースライン、パワフル
でありながら小技の効いたメルのドラミング。

スティーヴ・ガットが自分の原点はメル・テイラーと言ってたのも納得。
左手の返し、スナップの利かせ方がすごい。
後のスティーヴ・ガットの左手だけでハイハットとスネアを叩く(右手はライド
シンバルやタム、フロアタムを叩く)という超人技の雛形になってるのだろう。


今回はノーキー、ドン、ボブの3人ともパールホワイトのモズライトを使用。
映画ではアンプは3人ともフェンダー製ブロンドのピギーバッグを使用している。
(他の公演の写真を見ると、会場によって全員グヤトーン、ピギーバッグ
グヤトーンの組み合わせなど、違いが見られる)





<ライブ盤>

1月公演の実況録音ベンチャーズ・イン・ジャパン(Ventures In Japan)
が8月(7月〜の3回目の来日の最中)に発売されたことは前回も書いた。

今回も厚生年金会館での公演が録音され、ベンチャーズ・イン・ジャパン第二集
(Ventures In Japan Vol.2)として翌1966年3月に発売された。
(7月25日の公演とされるが、星への旅路はこの日ではなく前日7月24日の演奏。
2〜3回分を収録していいとこ採りしてたのではないかと思う)


ベンチャーズ・イン・ジャパンの続編として制作されたこのアルバムは、前作
に勝るとも劣らない聴き応えのある作品となった。
前作に収録された定番曲とかぶらない、珍しい曲中心の構成である。

<収録曲>
1. クルーエル・シー
2. ペネトレーション
3. アイ・フィール・ファイン
4. 朝日のあたる家
5. アウト・オブ・リミッツ
6. ウォーク・イン・ザ・ルーム
7. ベサメ・ムーチョ・ツイスト 
8. 星への旅路
9. ラップ・シティー
10. ラヴ・ポーションNo.9
11. ピンク・パンサーのテーマ
12. 夢のマリナー号
13. イエロー・ジャケット
14. サーフ・ライダー
15. ダイアモンド・ヘッド


今回のジャケットは東京ヒルトン・ホテルの茶室で撮影された。
スーツ姿の4人が屏風の前で胡座座り。手前に抹茶碗と茶道具が置かれている。
和室と補色関係の赤字でタイトル。スーツのブルーとの対比もいい。



↑クリックすると1965年7月 日本公演のアウト・オブ・リミッツが聴けます。


全体にアップ・テンポで荒けずりの演奏だが、ライブならではのグルーヴ感、
スピード感が伝わる。さすが、と思わせる素晴らしい堂々とした演奏だ。
ピッチも本来のものになった。
今回も東芝音楽工業による収録のようだ。

各楽器の音がクリアで分離も前回より良くなっていて非常に聴きやすい
(写真や映像で確認すると)録音を行なった日は3台のアンプを離してやや上向
きに斜めにセットされ、マイクもアンプに近づけ高い位置に立てられている。
前回の録音での音の歪みと楽器のかぶり、床からの反響が解消された。


1965年でこれだけ完成度の高いライブ盤が録れているということ自体すごい
ベンチャーズの演奏力に加え、録音エンジニアの技量も優れている。(10)

ただしライブの臨場感と迫力いう点では前作に軍配が上がるという人もいる。
1月公演のキャラバンではメルのハイハットが会場の壁の反響を拾って、実際の
音より少し遅れて聴こえてくるのまで分かる。
楽器のかぶり、歪みも含め、音が遠い感じがかえって臨場感を煽り、その場に
いるような錯覚に浸れる、ということだ。




裏ジャケットはステージでの演奏風景。
3人ともパールホワイトのモズライト。
アンプはボブはグヤトーンの大型ベースアンプ、ノーキーとドンはバンドマスター
・ピギーバッグのブラックフェイスにも見えるが、フェンダーのロゴがない。
微かにGマークが見えるので、グヤトーンのコンボアンプではないかと思う。
アンプの前にマイクが立てられてるのでこの日も収録してるのだろう。
ということは新宿厚生年金会館か。。。


7月来日時の実況録音盤はもう1種類、翌1966年3月に同時発売された。
2枚組のボックス、ベンチャーズのすべて(All About The Ventures)。
当時、赤箱と呼ばれていた。

ベンチャーズ・イン・ジャパン第二集収録曲に収録されなかった曲も加え、
公演で演奏された曲をほとんど収録(26曲)したデラックス盤である。
(ベンチャーズ・イン・ジャパン第二集はここからのダイジェストとも言える)



↑クリックすると1965年7月 日本公演のペネトレーションが聴けます。


ただしベンチャーズ・イン・ジャパン第二集に入っていたピンクパンサーの
テーマが、なぜか2枚組のベンチャーズのすべての方には入ってない。
そのため両方買ったファンも多いそうだ。


<収録曲> Part-1
1. クルーエル・シー
2. ペネトレーション
3. ブルドッグ
4. アイ・フィール・ファイン
5. 朝日のあたる家
6. アウト・オブ・リミッツ
7. 10番街の殺人
8. ベサメ・ムーチョ・ツイスト
9. ラヴ・ポーションNo.9
10. 星への旅路
11. ウォーク・イン・ザ・ルーム
12. ウォーク・ドント・ラン’64
13. ラップ・シティー
14. ワイプ・アウト

<収録曲> Part-2
1. ベンチャーズ・メドレー(ボブがリード、ノーキーがベース)
(ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守歌)
2. 悲しき闘牛(ボブがリード、ノーキーがベース)
3. テルスター(ボブがリード、ノーキーがベース)
4. 夢のマリナー号
5. ドライヴィング・ギター
6. アパッチ
7. イエロー・ジャケット
8. パイプライン
9. サーフ・ライダー
10. バンブル・ビー・ツイスト
11. ダイアモンド・ヘッド
12. キャラバン

★はベンチャーズ・イン・ジャパン第二集には収録されてない曲。



↑クリックすると1965年7月 日本公演の10番街の殺人が聴けます。



<1965年コンプリート盤のCD化>

1998年3月ベンチャーズ・コンプリート・ライヴ・イン・ジャパン'65がCD化
キャラバン、ピンク・パンサーのテーマ、2曲とも収録。めでたしめでたし。


<収録曲>
イントロダクション
1. クルーエル・シー
2. ペネトレーション
3. ブルドッグ
4. アイ・フィール・ファイン
メンバー紹介
5. 朝日のあたる家
6. アウト・オブ・リミッツ
7. 10番街の殺人
8. ベサメ・ムーチョ・ツイスト
9. ラヴ・ポーション・No.9
10. ウォーク・ドント・ラン′64
11. ウォーク・イン・ザ・ルーム
12. ラップ・シティ
13. ワイプ・アウト
14. メドレー(ウォーク・ドント・ラン〜パーフィディア〜木の葉の子守唄)
15. 悲しき闘牛
16. テルスター
17. ドライヴィング・ギター
18. 夢のマリナー号
19. ピンク・パンサーのテーマ
20. イエロー・ジャケット
21. アパッチ
22. パイプライン
23. サーフ・ライダー
24. 星への旅路
25. バンブル・ビー・ツイスト
28. ダイアモンド・ヘッド
29. キャラヴァン


曲順は7月25日の厚生年金会館に近いが少し違う。編集してあるようだ。
とはいえ、冒頭の紹介、メンバー紹介、ベンチャーズ・イン・ジャパン第二集
およびベンチャーズのすべてでカットされたビン・コンセプションによる曲の
紹介まですべて収められているので、公演をほぼ丸ごと聴ける感じだ。

個人的には曲ごとに入る「あなたの大好きなダイアモンド・ヘッド」という
ビン・コンセプションのカタコト日本語は鬱陶しい。無い方がいい。
が、リアルタイムで聴いたファンにとってはこれも時代の記録なのだろう。



↑クリックすると1965年7月 日本公演のパイプラインが聴けます。


ジャケットもいい。3人ともパールホワイトのモズライト。
アンプはこの写真の公演では3人ともグヤトーンだ。
ボブはグヤトーンの大型の縦置きを2台、ノーキーとドンもその半分くらいの
縦置きグヤトーンをそれぞれ2台ずつ並べている。ヘッドアンプが手前に見える。


<追記> THE M VENTURES さんからご指摘をいただきました。
東京公演は全てグヤトーンだった(グヤトーンとの契約があった)だそうです。
7月公演を収めたALL ABOUT THE VENTURES、CD化されたコンプリート・
ライヴ・イン・ジャパン'65に写っているのはグヤトーンのGA1200だそうです。
映画BELOVED INVADERSではドンとノーキーはフェンダーのショウマンを
使用しているのが確認できるそうです。
THE M VENTURES さん、丁寧に教えていただいてありがとうございました。


スティックを高く振り上げた右手。メルのドラムは炸裂している。
この瞬間が全てを物語っている。
ベンチャーズの絶頂期のライブが聴ける名盤中の名盤である。


このCDを聴いて改めてベンチャーズの底力を知ったような気がする。
演奏技術、スピード感、ぐいぐい引っ張っていくグルーヴ感、そして気迫。
スタジオ録音では味わえないベンチャーズはライブで聴くべし!



↑クリックすると1965年7月 日本公演のワイプアウトが聴けます。


尚、このCDはUS盤も出ている(写真のようにジャケットがダサい)が、
そちらの方が帯域が広く音が自然、対して日本盤はコンプレッサーをかけて
メリハリを付けた音、と評している人もいる。





<1965年ベンチャーズ夏の来日がもたらした影響>

7〜9月の全国行脚で日本中がベンチャーズ・サウンドに揺れ人気が沸騰した。
そして空前のエレキギター・ブーム。日本全国にエレキバンドが出現。


エレキは不良というレッテルを貼られ、社会的な現象にまでなった。
1965年時点でベンチャーズはビートルズを凌ぐ人気で若者に影響力があった。
モンキーダンス、ゴーゴーもブームとなるが同じく不良、非行の温床とされる。

1966年8月10日、銀座のど真ん中にモンキーダンス専用ホール、モンキー・
・ゴーゴーが開店。
オープン記念に来日中のベンチャーズとアストロノウツが出演したらしい。
しかし1ヶ月で閉店。(当局の圧力?銀座に相応しくないから?経営破綻?)


1965年冬、東宝映画「エレキの若大将」が公開エレキ・ブームはピークへ
夏公開の「海の若大将」ではFホールのアーチトップギター(当時はピックギタ
ーと呼ばれた)を弾いてた加山雄三が、「エレキの」ではテスコ、ヤマハ、
ノーキーから譲ってもらった?モズライトを弾いている。(11)



↑クリックすると「エレキの若大将」の予告篇が観れます。



↑加山雄三&ランチャーズのブラック・サンド・ビーチ。
本家ベンチャーズに負けてません。いかすぜ!若大将(死語)




1965年6月にアメリカ本国で唯一のライブ盤、ベンチャーズ・オン・ステージ
(The Ventures On Stage Around The World)が発売された。
内容は10曲中4曲が日本公演、3曲がイギリス公演、3曲がアメリカ公演の音源
とされているが、スタジオ録音に拍手等のSEをかぶせた擬似ライブ(12)である。



↑右の写真は1965年1月の日本公演。
ドンのグヤトーンのアンプは後にブロック2段積みを支えに傾けてある。


1966年3月の来日公演が翌1967年1月、オン・ステージ・アンコールとして
発売されたが、これもスタジオ一発録りに拍手歓声を被せた疑似ライブ。




1967年夏の来日公演を収録したベンチャーズ・アゲイン~北国の空が翌1968
年1月に発売された。
厚生年金会館で収録されたライブだが、アンコールからも4曲流用されている。
演奏は申し分ないが、この頃から歌謡路線の選曲になっている。




1968年にノーキー脱退後に加入したジェリー・マギーで、ベンチャーズ歌謡
の色が強くなり、日本との親和性はますます高まる
日本びいきで毎年恒例のように来日。
反面、本国アメリカでは1960年代末にどんどん変化していくロックの流れに
は乗れず、ハワイ5-0のヒット以後は過去のバンド的な存在になってしまった。


アメリカでは絶頂期のベンチャーズの本当のライブ音源は残されていないが、
我々は黄金期の4人の1965年日本公演が聴けるのだからラッキーだ。

その迫力、卓越した演奏技術は今聴いても充分、すごい!と思える。
若いミュージシャンたちにも聴いてもらえると、勉強になるんじゃないかな。





今回もベンチャーズ・ファン歴が長くシャドウズ、チェット・アトキンスなど
ギター・インストに詳しいHさんに教えていただいた情報を元にまとめました。
根気強く質問に答えていただき、お付き合いいただいたことに深く感謝します。
Hさんのご協力のおかげでなんとか形になりました。
また個人で情報をアップされてる方のブログやサイトも参考にさせてもらったが、
コンタクトが取れず許諾のないまま転用させてもらった箇所もある。ご容赦を。
脚注の参考資料に出典を記載しておくので問題がある場合はご一報ください。


<脚注)


(1)ライブ収録されたと思われる7月25日

レコードには東京厚生年金会館で収録と書かれているが日付は入っていない。
同会場で他の日も保険の意味で録音し、いいテイクを選んだのではないか。


(2)7月24日(初日)はサマータイム、星への旅路も演奏された。
その後の公演で演奏してないので、この2曲を外した方が流れがいい、または
演奏時間の点から27曲にした方がいい、という判断がされたのかもしれない。


(3)花椿ショー スターの広場
1965年5月〜8月フジテレビ系列局で水曜夜に放送されていた30分番組。
資生堂の一社提供。東宝所属の芸能人たちを集め行われていたバラエティ。
加山雄三、星由里子も主な出演者であった。
ということは、加山雄三、星由里子、ベンチャーズの写真はこの番組である
可能性が高い。


(4)ブラックサンドビーチ
ブラックサンドビーチはウォーク・ドント・ランのコード進行を逆にして作曲
したそうだ。タイトルは茅ヶ崎の砂浜が黒いことに由来。
ハーモニクスのイントロ、コード進行、メロディ、サビ、グリッサンド(テケ
テケ)のタイミングといいベンチャーズに引けを取らない出色の出来である。


(5)ノーキーがパールホワイトのモズライトを加山にプレゼント。
プレゼントされたという美談になっているが、実は同行した米国側マネジャー
が仲介して加山雄三へ売却したものだという説もある。
モズライトとエンドースメント契約をしていたベンチャーズがそんなケチ
くさい真似をするだろうか。いくらでも新品をもらえるはずだ。
この件について湯川れい子がマネージャーに質問しているが、彼は「ある
日本人に3本プレゼントして帰った。その人から買ったんじゃないかな?
彼のバンドは全員モズライトを使ってるでしょう」と答えている。
「ある日本人」とは?あくまでも想像だが共同企画の永島達司氏ではないか。
永島氏は責任感が強く交渉力もあり信頼でき、おもてなしも素晴らしい、と
海外でも評判であった。(だからビートルズのマネージャーから指名された)
ベンチャーズも1962年、1965年1月、7-9月来日は
永島氏が世話している
来日公演の成功でベンチャーズが最も感謝したかった相手は永島氏のはず。
その御礼にモズライトを贈った、ということではないか。
そして永島氏なら、ベンチャーズにもらったモズライトを売ったりしない、
加山雄三にプレゼントしたのではないかと思うのだが。
<2023/3/30 追記>
以下、THE M VENTURESさんがYouTubeで記載してる情報です。
    ↓
ノーキーが使ったギターのボディに、ドンが使ったギターのネックを組み
合わせたという説もある。
(ネックの指板に刻印されているシリアル番号は0682)
ボブが使ったベースは立教ビートニクスのメンバーに渡った。


加山雄三はモズライトを使用してみて、ランチャーズの他のメンバーの国産
ギターと音のバランスが悪いため、彼らに2本モズライトを買い与えたそうだ。
ちなみにモズライトの当時の価格は$900(32万円)。($1=360円)
今でいうと150万円相当か?プレゼントにしても買うにしてもすごい額だ。

とにかく、これを機にノーキーと加山雄三の友情が始まったのは事実である。
翌1966年3月にベンチャーズが来日し2回目のTV共演が実現している。
またベンチャーズとしてブラックサンドビーチ他、加山雄三の曲を後にカヴァ
ーしている。
一旦脱退したノーキーがベンチャーズに復帰する際は、加山雄三が橋渡しをし、
ノーキーはその友情に涙したと言われる。




(6)加山雄三とベンチャーズ再共演の写真(1966年)
下の写真が1966年8月に東芝音楽工業から発売されたコンパクト盤(二人の銀座
/君といつまでも/夜空の星/霧の8マイル、4曲入りEP盤)のジャケットにも
使用された。
写真でボブ右後にあるのはフェンダーのベースマスター・ピギーバッグ。
左の2台は台形型でコンボ型だが前年のグヤトーンとは違うように見える。

<追記> THE M VENTURES さんから情報をいただきました。
2台の台形のコンボ型真空管アンプはモズライトの試作機だそうです。
尚、市販された時はトランジスタ製になったようです。
THE M VENTURES さん、ありがとうございました。




(7)「ザ・ベンチャーズ '66 スペシャル~愛すべき音の侵略者達」公開時期
1966年3月公開、9月公開という記載もあるが、ベンチャーズは1966年7月に
4回目の来日公演を行なっている。
そこにタイミングを合わせて7月に公開したと考える方が自然だろう。
東芝音楽工業で実況録音盤を3月に発売するべく編集作業が行われていたはずで、
映画用のマスタリングはそれより後になったとも思える。


(8) 35mmフィルム、シネスコサイズとテレシネサイズ
映画は70mmのシネスコサイズ(ワイドスクリーン)で撮影されているが、
70mmワイドに対応していない劇場も多く、35mmのネガフィルムも用意され
ていて、それが運良く保存されていたのだろう。
シネスコサイズ(ワイドスクリーン)のネガを昔のブラウン管式テレビ用4:3の
テレシネサイズにする場合、上下を黒味にとってワイドのアスペクト比を保つか、
左右を切って4:3のレターボックスサイズにするか、になる。
後者の方法を採ると、演奏してる4人が揃って画面に収まらない、
変なふうに切れて不自然に見える、という理由からワイドスクリーンで上下に
黒味を入れる、という方法が採られた。


(今の地デジ対応液晶テレビならアスペクト比は16:9だから、ワイドスクリーン
をトリミンングしなくても上下の黒味は少ないし、上下をフルに取った場合
左右は少し切るだけで済むので不自然さは抑えられる)


(9)フィルムに傷やコマの欠損
フィルムは1秒間に24コマ。(ビデオは30フレーム)
2〜3コマ欠けると映像や音が飛んでしまったり、シンクロしない場合がある。
現在はデジタル・リストア(復元)という方法で1コマずつ傷を修復し、色調
やコントラストを補正し、欠けている部分も補うことができるのだが、この
映画が映像作品化された1986年にはその技術はまだなかった。
(現在なら元フィルムからさらに高画質化にリマスターすることも可能だ。
地デジの16:9のアスペクト比ならシネマスコープでも上下の黒味は少ない。
問合せればアメリカで上映した英語版フィルムが発見される可能性もある。
そこまでやって売れるかというと疑問だ。見合う利益は得られないだろう)


(10) 1965年のベンチャーズ来日公演盤のレベルの高さ
例えば1965年にキャピトルが3トラックで録音したビートルズのハリウッド
ボウルと比べても、バランスがよくクリアに録れている。
もっともビートルズは悲鳴でまともなライブ録音が難しかったのに加え、演奏
してる本人たちでさえ聴こえていなかった、という事情はあるが。
後にパープル、BB&A、レインボー、クラプトンとLive in Japanの名盤が生まれ
たが、ベンチャーズの1965年実況録音盤はその先駆けでもある。
なぜこの日本公演音源を当時、本国で発売しなかったのか理解に苦しむ。


(11)「エレキの若大将」で使用されたテスコ、ヤマハ、モズライト
テスコは当時グヤトーンと共にエレキブームを牽引していた国産メーカー。
「エレキの若大将」はテスコが協賛しているため、加山雄三が自宅で練習してる
エレキギター、「勝ち抜きエレキ合戦」出演者の使用ギター、さらに星由里子が
が働くリード楽器店にはテスコのエレキギターとビートルズなど東芝音楽工業の
レコードやポスターがこれでもかというくらい並んでいた。
ヤマハは共演してる寺内タケシとブルージーンズのためのエレキギターを開発し
ていたが、クランクインに間に合わずプロトタイプが日光のシーンで使われた。
加山雄三はノーキーからもらった?というモズライトも使用している。

フジテレビの「勝ち抜きエレキ合戦」で名を馳せた立教ビートニクスの五島穣三
氏は加山雄三より早い1965年1月にベンチャーズからモズライトを買ったそうだ。
(高校生で既にストラトキャスターを入手していたというからすごい)
「エレキの若大将」のモデルになったのはその五島穣三氏である。
五島氏は築地の旅館、東家の息子。東家は東宝の映画関係者が利用していた。
脚本家の田波靖男が東家の息子がエレキ・バンドをやってることを知り、取材し
それを題材に「エレキの若大将」の脚本を書いたという話である。




(12)擬似ライブ
ベンチャーズはアメリカのレコード会社(リバティ傘下のドルトン)にごり押し
されて、不本意ながら承諾したらしい。
アメリカのレコード会社は荒削りな演奏や臨場感よりも、コントロールされた
完全な出来栄えを望んでいたのかもしれない。
裏返すとライブの良さを理解していなかった。
4トラック・レコーダーで録音した音源をミックスダウンして拍手や観声を
かぶせれば、一応ライブっぽくは聴こえる。しかし紛い物である。
1966年にアメリカのロンドン・レコードからリリースれたストーンズのライブ
盤もボーカルは後からスタジオで録り直されているし、スタジオ録音にSEとして
歓声を加えた完全に擬似ライブのトラックも数曲ある。
ストーンズ側はこのアルバムを正式なライブ盤として認めていない。



<参考資料:ザ・ベンチャーズ 2015年 シンコーミュージック、 YouTube
THE VENTURES BOOK ザ・ベンチャーズ 結成から現在まで 1995年河出書房、
The History Of THE VENTURES、ニッポン放送NEWS ONLINE、Amazon、
THE DATA OF THE VENTURES JAPAN TOUR、ベンチャーズの黄金時代のライブ
エレキギターブック ザ・ベンチャーズ衝撃の1965  シンコーミュージック、
THE DIG Special Edition ザ・ベンチャーズ シンコー・ミュージック、
ザ・ベンチャーズ '66 スペシャル~愛すべき音の侵略者達、YouTube、週刊明星、
ギターマガジン2018年 あの頃、ぼくらとベンチャーズ。、Wikipedia、
大人のミュージックカレンダー、エレキ・ギターブック 1998年、他>

36 件のコメント:

THE M VENTURES さんのコメント...

初めまして、THE M VENTURESのバンドマスターです。
>よく見ると音と映像がややズレ気味な部分がある。
この下にある画像、なんだか見覚えがあるな?と思ったら、うちのバンドがブルドッグを演奏している場面ですね。(笑)
BELOVED INVADERSを再現しようと、2003年4月にホールを借り切って7台のビデオカメラで撮影しました。出来上がった当時は結構満足していたのですが、斜め横から撮影した時の立ち位置等、今となっては色々と手直ししたい部分があったりします。
さて、BELOVED INVADERSに関してですが、これは「映画」ですので映像と音(演奏の)は別物なのではないかと思っています。少なくとも3箇所の会場が使われており、同じ会場でもアンプの配置が違ったりしていて、同じ日に撮影したとは思えません。そして決定的なのは、アンプの前にマイクが立っていないパターンが存在する事です。ボブが弾いているテルスター、真正面と斜めからの2パターンで会場は同じだと思われますが、真正面のパターンではボブの足元にフットスイッチが見当たりません。斜めからのパターンでは足元は映りませんが、右足でフットスイッチを踏むしぐさを確認出来ます。もう一点不可解なことがあります。それは画面向かって右下に不自然な黒い部分が映っているパターンがあるのです。画面がズームされるとそれは無くなります。どうもアンプが映っている部分を黒く塗って見えなくしているようです。映画の画面で確認出来るのはフェンダーのアンプですが、黒く塗った部分があるパターンではグヤトーンが使われていたのかも知れません。LDの解説では画面と音を合わせるのに苦労したとありますが、そもそも、映画館で公開された当時でも、画面と音はずれていたんじゃないでしょうか。
そして次にALL ABOUT THE VENTURESですが、複数の会場で録音された物の寄せ集めである可能性が高いです。後にビン・コンセプションのMCを入れたバージョンが出ましたが、これもMCは作り物である可能性が高いです。TVで放送された「ベンチャーズ・ショウ」の音源と比較すると分かるのですが、ビン・コンセプションの出番が多過ぎます。MCの最中に所々ギターの雑音が入っていますがとても不自然です。リードがボブからノーキーに入れ換わるテルスターとドライヴィング・ギターの間にMCが全く有りません。実際にステージで同じ事をすると分かるのですが、入れ換わるのにはそれなりに時間が掛かります。「ベンチャーズ・ショウ」ではメルがドラムを小さな音で叩き始めてからドンがMCを入れます。MCが終わったとたんにメルは大きな音で叩き始め、出だしからは11小節目でギターとベースのブーンという音が入ります。全ての曲をノーミスで演奏したとは思えません。「ベンチャーズ・ショウ」ではクルーエル・シー、ラヴ・ポーションNo.9、ベンチャーズ・メドレー、悲しき闘牛の4曲に目立ったミスがあります。ALL ABOUT THE VENTURESを右側のチャンネルだけにして聞いて比較しましたが、ベースの音が最低3パターン存在しています。その1:歪が弱く、ベースの音量が大きい。その2:歪んでおり、ベースの音量は普通。その3:歪が強く、ベースの音量が小さい。悲しき闘牛は特に違うので別扱いします=その4:歪が非常に強く、ベースの音量が小さい。「ベンチャーズ・ショウ」では、このようなベースの音の違いは感じられません。当時「ベンチャーズ・ショウ」のTV放送画面をカメラで撮影した画像からは、使用しているアンプがグヤトーンのGA1200である事が判ります。ベース用のスピーカーは背丈ほどもある巨大な物で、歪みは非常に弱く感じられます。それはギターに関しても同じですが、録音の際に使用された器材や技術の違いもあるかと思います。パターンその1:歪が弱く、ベースの音量が大きい。は、グヤトーンのGA1200なのかも知れませんね。パターンその2~4は、グヤトーンのより小さな出力のアンプか、フェンダーのショウマンかベースマンなのかも知れませんね。

THE M VENTURES さんのコメント...

画面向かって右下に不自然な黒い部分が映っているパターンですが、
>アメリカでは絶頂期のベンチャーズの本当のライブ音源は残されていないが、
この下にある画像で確認出来ますね。

THE M VENTURES さんのコメント...

連続投稿ですいません。
>左の2台は台形型でコンボ型だが前年のグヤトーンとは違うように見える。
このアンプはmosrite社の試作アンプです。
他の画像でmosriteのロゴが確認出来ます。
実際に市販されたmosrite社のアンプはトランジスターですが、この試作アンプは真空管です。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

こんにちは。コメントをいただきありがとうございます。
まずは知らずに貴殿のバンドの演奏シーンとは知らずに写真を勝手に使用してし
まったことを深くお詫び申し上げます。
画像検索してヒットしたので、てっきりBeloved Invaders The Ventures
からのキャプチャ画面だと思い込み使ってしまいました。
実はその下のメルのスティクのアップの写真は私が動画からキャプチャしたもの。
同じように誰かがキャプチャしたものだろうと思ってしまいました。
ギターを弾く手元のシーンって少ないんですよね。
それでオッ、これはちょうどいい写真がある!と早合点してしまったのです。

写真は改めて自分でキャプチャしたものに差し替えました。
無断使用してしまったご無礼をお許しください。

それにしても貴殿のバンド、すごいですね。
トリビュート・ライブのサンプル画像を拝見してびっくりしました。
楽器、ステージ衣装、立ち位置、演奏シーン、カメラアングルまでそっくり!
素晴らしい!これじゃ私が騙されてしまう(笑)のは無理もない。。。
演奏も聴かせていただきました。
私なんか言われなければベンチャーズだと信じてしまいます。
まさにベンチャーズ愛ですね!こういうディテールへのこだわり、好きです。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

Beloved Invadersでアンプ前の立ちマイクあり/なしは僕も気がつきました。
なので音録りと映像は別なのだろう、映像と音声を同時に収録してる公演と
撮影だけした公演に別な日のスレテオ録音を付けた曲もある、と思いました。
ベンチャーズなら常に一定のリズムで演奏することは可能なはずです。
多少、映像の手の動きと音がシンクロしなくても、見ててさほど気にならない。
むしろ1980年頃のバンドのライブ映像の方が切り貼りだらけだったりします。
曲の途中でストラトからレスポール、またストラトに変わってたり、服装が
変わってるなんて日常茶飯事。もちろん手の動きも合っていない。
音楽ファンをなめてんのかなーと思うくらい雑な編集です。
というか音楽への造詣のない人が編集作業をしてるんでしょうね。

Beloved Invadersに戻りますが、録音は2会場くらいだったのでは?
4〜8chのミキサーと2トラックレコーダーといえども当時は大型です。
またその場でバランスをとって2トラックにミックスダウンしなければならない
という一発録音ですから、そんなに何会場でもやれないと思うんですよ。
東芝音楽工業の録音エンジニアが機材を持って行きやすく、音響特性が把握
できる東京の会場、厚生年金辺りが都合がよかったのかなと想像します。
たいてい保険の意味で2公演分を収録してると思います。
その音源がライブ盤と同じなのかどうかは分かりませんが。
ドンは東芝にすべて任せたと言ってるので、スタジオで追加録音されたとは
考えにくいのですが、どうなんでしょうね。
2公演分の録音を4TRにリダクションしていいとこ取りは考えられますね。
だとしても2chステレオにミックスされた音源が2つあるだけなので、ベース
だけとかギターだけとか抜き出すことは無理。

ストーンズの1966年のUSライブ盤なんかスタジオでの追加録音がバレバレ。
On Stage Around The World、On Stage Encore!も擬似ライブですよね。
アメリカのレコード会社はライブならではのワイルドさや会場の空気感より、
スタジオでコントロールした完成度の方を好む傾向があったんですかね。

僕は1965年7月のコンプリート盤がCD化されて初めて聴いたのですが、ビン
・コンセプションのMCが耳障りで不快でした。それも手を加えてあるとは。
今は自分でMCをカットして好きな曲だけにして聴いてます。

台形型のコンボ型アンプはモズライトだったんですか。
本当にいろいろなことをご存知ですね。

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん
画像の件は、どうぞお気になさらずに。

1965年夏にTVで放送された「ベンチャーズ・ショウ」ですが、「ベンちゃん’s ア・ゴー・ゴー」の来日公演のデータを見てみると、第2部の演奏曲目が7月25日の東京厚生年金、26日のサンケイホールと一致しています。(順序も)第1部はウォークインザルームとピンクパンサーが無くて、代わりにベサメムーチョが入っている違いだけでその他は一致しています。(順序も)どうやらこの辺りでの演奏を収録したのではないかなと思うようになりました。貴重な本物のライブ録音、当時番組を見た方が羨ましいです。残念ながら映像は残っていません。当時は録画用のテープが非常に高価で、NHK以外は放送が終わると別な番組の収録に再利用していたとの事です。私は録音器材に関する知識は全くありませんので、色々と参考にさせて頂きます。

イントロダクション:女性アナウンサー
01.クルーエル・シー
02.ペネトレイション
03.10番街の殺人
メンバー紹介
04.朝日のあたる家
05.ラップ・シティ
06.夢のマリナー号
07.アウト・オブ・リミッツ
08.イエロー・ジャケット
09.べサメ・ムーチョ・ツイスト
10.ラヴ・ポーションNo.9
11.悲しき街角(Vo:ドン)
12.ウォーク・ドント・ラン’64
13.ワイプ・アウト
14.ベンチャーズ・メドレー(LG:ボブ)
...........ウォーク・ドント・ラン~パーフィディア~木の葉の子守歌
15.悲しき闘牛(LG:ボブ)
16.テルスター(LG:ボブ)
17.ドライヴィング・ギター
18.フィール・ソー・ファイン(Vo:ドン)
19.パイプライン
20.アパッチ
21.アイ・フィール・ファイン
22.サーフ・ライダー
23.ブルドッグ
花束贈呈
24.バンブル・ビー・ツイスト
25.ダイアモンド・ヘッド
26.アンコールナンバー キャラバン

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん

1965年1月の「VENTURES IN JAPA」ですが、20年以上前にフリーソフトを使ってピッチを補正しました。
そうしないとチューニングが狂ったギター状態で、聴いていて気持ち悪くなってしまうので。
レコードの回転を少し遅らせたのと同じ状態になり、各曲数秒ですが長くなっています。
最初の3曲だけですが、下記にアップしておきました。

https://youtu.be/uv8J2IP9KGY

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

画像の件、寛大なお言葉をありがとうございます。

ベンチャーズ・ショーの映像が残ってないのは本当に残念ですね。
日本の歌番組もほとんど消されてて、あったとしても保存状態が悪く酷い画質です。
ドラマなど屋外ロケはフイルムで撮影したものを放送用ビデオに落としてる場合も
多く、そのフイルムが残っていれば高画質でデジタルトランスファーでます。
ウルトラQなんかそうですね。Beloved Invaderもフイルムから起こしてます。
ただベンチャーズ・ショーのような会場でカメラ固定の場合はビデオでしょう。
誰かが3/4インチのバックアップをとってあったのが倉庫で見つかる、なんていう
稀な事例もありますが、そういう奇跡は望めないでしょうね。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

拝聴しました。
1月のライブ音源、初めてですよ。
うちはアナログが聴けないので。
レコードプレーヤーは既に壊れLPもすべて処分しましたから。
いやー、いいですねー。
夏の公演よりライブ感の点では優っているような気がします。
楽器の定位もいい按配です。
ドンのギターが左からしっかり聴こえるのもうれしい。
ボブのベースが若干弱い気がしますが。
ノーキーのギターを際立たせるためですかね。
ドラムと一緒にセンターに持って来ればよかったのに。

ビン・コンセプション、この時もMCだったんですね。
電気ギターって・・・(笑)
グヤトーンと名前を出してるのは宣伝のため?
しかしモズライトとの組み合わせでこんな音が出せるなんて、
グヤトーンもたいしたものです。
勝ち抜きエレキ合戦の時はテスコを使ったんでしょうか。

これ、音声だけダウンロードさせてもらっていいでしょうか。
関連ででてきたTHE M VENTURESの動画も後で拝見しますね。

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん

曲をコピーする為に、音源を色々と加工しております。
比較用のピッチを修正する前の物 https://youtu.be/5bQ17Z-AP0M
ピッチを修正してリズム・ギター側のチャンネルのみにした物 https://youtu.be/rOBvlKjewXg
を追加しておきました。
私は録音器材に関する知識は全く無い事を前提として、下記の説明をお読み下さい。
2013年8月、facebookに投稿した内容です。
VENTURES IN JAPANをリズム・ギター側のチャンネルのみに編集してみました。
殆どの曲でリズム・ギターは左側のチャンネルなのですが、パイプライン、バンブルビー・ツイスト、ワイプアウト、キャラバンは右側のチャンネルです。
高校生の頃、初めてこのVENTURES IN JAPANを聴いた時、曲によってリード・ギターとリズム・ギターが変わるのかと思いました。
リズム・ギターが左側のチャンネルの曲は、編集時にリバーブ的な効果を加えられていると思います。
タタッ、タタッ、曲によってはタッタッ、タッタッという感じになっています。
リード・ギターの音が殆ど聞こえませんので、客席側から収録した音を重ねているとは思えません。
リズム・ギターが右側のチャンネルの曲は無加工だと思います。

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん

ダウンロードの件、構いませんよ。
ビン・コンセプションもありますよ。 https://youtu.be/oDfYsYyIQFM

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

ピッチを早めたのは高域をクリアにするため(多くの人は高域がブライドだといい
音と感じるようです)、スピード感を出すため、などの理由が考えられます。
THE M VENTURES さんがピッチ補正した方が自然でいいです。

ビートルズも録音後にピッチを変えたり、ライブでは半音下げてチューニングしてる
ことがあるんですが、コピーする方としては迷惑かも(笑)

左右泣き別れのミックスはコピーするのに好都合ですね。
ドンのリズムギターはけっこうダウンが強く2拍、4拍でミュートしてるんですね。
最近ビートルズなんかはソフトで周波数帯で特定の楽器を抜き出した音源がYouTube
にアップされてて、何をやってるかよく分かって面白いです。

THE M VENTURES さんがアップしてくださった音源、ジャケットにノーキーの
サインがありますね。来日の時にもらったのですか?

最初に勤めた会社にスタジオがあって、ラリー・カールトンが来た時はLPにサイン
してもらいました。

THE M VENTURES の公式サイトにもお邪魔しました。
僕よりだいぶ若い世代の方だったんですね。
社会人になってから気づいたのですが、どこの会社にもベンチャーズ・バンドを
やってる、という人たちがいました。団塊世代や僕たちくらいの世代です。

プロフィールを拝見すると、ベンチャーズはお父様の影響でギターのきっかけは
高中正義だとか。
最初の会社は某オーディオ・メーカーでレコーディング・スタジオもありました。
僕は宣伝部だったのですが、雑誌広告やTVCMで高中に出てもらったんですよ。

ご存知ないかな。たぶんTHE M VENTURESが中学生くらいの頃?でしょうか。
CMも会社のスタジオで撮影し、彼が弾くのを見てました。
当時のことをブログでちょっと触れています。
https://b-side-medley.blogspot.com/2016/02/blog-post.html

武道館の虹伝説コンサートも担当し(キティーと揉めて大変でしたが)、アンプ
の後ろから満員の観客が熱狂するのを眺めていました。
あれはミュージシャンにとってはたまらないでしょうね。

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん

武道館の虹伝説コンサート、行きましたよ、前から10列目位だったと思います。(^^♪
高校生のときでしたね。アンコールの時だったか、色々な曲をメドレー形式で弾く中で、ベンチャーズの曲も弾いていたと記憶しております。ネックのヘッド付近にガムテープを取り付け、左手でベースライン、右手でライトハンド奏法もどきでメロディーという方法で、「鉄腕アトム」を弾いていましたね。高中のCM、勿論記憶にありますよ。ブルー・ラグーンでしたかね、貼りメイプル3トーンサンバーストのレア仕様のストラトをスタジオで弾いていたのは。レディ・トゥ・フライは武道館ライブの映像でしたね。親に泣き付いて買って貰ったヤマハのSG2000、渋谷のヤマハに特注して高中さんと全く同じ色にリフィニッシュしてもらいました。石橋楽器で限定販売された物は、実物よりも明るい色だったと聞かされました。
ノーキーのサインですが、2000年11月25日、吉祥寺で遊佐さんが主催してノーキーのディナーショウを行った時の物です。丁度私の誕生日でしたので、「Happy birthday」と書き足してくれました。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

アリーナ10列目!いい席ですね。
武道館入り口で対応してましたから、もしかしたらお会いしてたかもですね。
演奏内容はほとんど憶えてません。
ブルー・ラグーンと黒船で盛り上がってたなーというくらいで。
CMで使ったのもブルー・ラグーンです。
CMではストラトを曲に合わせて弾いてますが、実際はSGだと思います。
(一応オーディオで競合メーカーだったので)
高中氏と会話したのもその時で、それであのような質問をしたのです。
ノーキーのディナーショー、サムタイム辺りでしょうか。
吉祥寺はホームグラウンド。大好きな街です。久しく行ってませんが。
僕は2005年に麻布区民センターでノーキーを見ました。
団塊世代の人たちがみんなビデオカメラを三脚にセットして撮影してて、
ノーキーとファンの交流会みたいな雰囲気でした。

THE M VENTURES さんのコメント...

>イエロードッグさん

ディナーショウは東急ホテルで開催されました。リハーサルを含めて、目の前でノーキーの演奏を見るこる事が出来て感激でした。ノーキーさん、とても面白い方で、レストランでの食事の際にテーブルにあったナプキンを手に取り、それを何回か折り畳んで何やら3角形が二つ並んだ状態にして、それを胸元に当ててニヤニヤと。
さて、話題は変わりますが、1966年3月に日本テレビのビッグ・ヒット・ショーに関連して、茅ヶ崎にあったパシフィックパークにてリハーサルを兼ねたセッション会が行われたそうです。この件は「THE VENTURES BOOK ザ・ベンチャーズ 結成から現在まで 1995年河出書房」にも記載がありますね。その時にザ・ランチャーズのサポートメンバーであった堤光生氏が録音した音源、もう20年位前ですが堤氏より頂きました。16曲程収録されていましたが、セッションといえるのはドライヴィングギターズのみでした。加山さんとノーキーさんが交互にリードを弾き、通常の2倍以上の長さでした。ノーキーさん、ノリノリで演奏していました。加山さんの歌入りの「夜空の星」と「君といつまでも」が含まれていました。この現場に立ち会った方々、とても羨ましいです。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

そうか。ディナーショーといえばホテルですもんね。
吉祥寺に東急ホテルができてた、ということも知りませんでした。
Googleアップで見たら南口。マルイの辺りかな。

パシフィックパーク、地元ではパシフィックホテルと呼ばれてました。
(あの辺にも住んでたんですよ。ずっと休業してて廃業になりました)
そのセッションの場にいた方は本当にラッキーですよね。
ランチャーズ、1966年ということは全員モズライトだったんでしょうか。
ブラックサンド・ビーチはやらなかったのかな?
ベンチャーズもカヴァーしてますがこの曲はランチャーズ版が好きです。
エレキの若大将はバイブルの一つです。
大人になって見直してから気づいたこともいっぱいありますけどね。
子供の頃はただただ加山雄三、カッコイイなーと憧れながら見てました。
何でもっと早く生まれなかっのかなーと思いますよ。
3〜5歳上の方から当時の話を聞くとすごく面白い。羨ましくなります。

匿名 さんのコメント...

その通りですね。素敵な素敵なベンチャーズなんて、今でも覚えていますよ。オーケストラをバックに生で蜜の味のハイハットシャッフルや東京ナイト等々、どこかに記録が残っていませんかね?

イエロードッグ さんのコメント...

>匿名 さん

素敵な素敵なベンチャーズ?東京ナイト?
その辺、ぜんぜん分からないです(汗)

THE M VENTURES さんのコメント...

THE M VENTURESのバンドマスターです。
1965年夏にTVで放映された「ベンチャーズ・ショウ」、数曲抜粋してユーチューブにて公開しました。
演奏&MC
https://youtu.be/MNPcQarSah4
花束贈呈の場面
https://youtu.be/4PEQXtN4cn8

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

こんにちは。おひさしぶりです。
ベンチャーズ・ショウの抜粋、拝聴しました。

想像以上に良好な録音で驚きました。
まずヒスノイズが聴こえない。
中低域が豊か。
ボブのベースがブンブン唸るのがこれだけ聴ける音源も珍しいのでは?

1970年頃メリー・ホプキン来日やクリーム解散コンサートをTVのイヤホン
ジャックからカセットレコーダーに録音したものですが。
こんなにいい音じゃなかったです。

で、オープンリールで録音した音源?と思いました。
これは当たってましたね。
それと推測になりますが。
TVのイヤホンジャックではなくスピーカーの前にマイクを立て録音した?
違いますか?
昔のTVでも高価格帯の機種は10cm口径以上のスピーカーが付いてました。
もしかしたら真空管かもしれません。
それでふくよかな音なのかな?と思いました。
あとはイコライザーで低域を上げてあるのかな?

説明も拝読しました。
マニアックで私には???ですが、ベンチャーズ愛が伝わってきます。
ディテールにこそ神は宿る、ですからね。
当ブログもご紹介いただきありがとうございます。
THE M VENTURESさんたちの掘り下げ方に比べたら中身が薄くて、
お恥ずかしい限りです(恥)

Unknown さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
THE M VENTURES さんのコメント...

録音した状態がイヤホンジャックだったのか、マイクを立てでだったのか、そこまでは聞いていませんでした。
録音した方とはずいぶんと連絡を取っていないので、確認するのは困難かも。
オープンリールのテープからDATに変換してくれたのが元CBSソニーの技術者の方でしたので、それも影響しているのかも知れませんね。

翌年1966年3月に再来日しましたが、この時は公式な録音はされませんでした。
1966年夏の来日時の録音とされているレコード(CD)「THE VENTURE on stage ENCORE!」が存在しますが、音程が半音狂っている曲があったり、音質がスタジオ録音?といった感じの怪しい物です。
比較対象として、1966年3月の東京公演にオープンリールのデッキを持込んで録音された音源を限定アップしておきました。 https://youtu.be/EpITuXAno7M
こちらも非常に臨場感溢れる物で、ビン・コンセプションのMCの最中にノーキーが6弦をDに下げている様子も分ります。
この時はmosriteの試作アンプが使用されています。
しばらく置いておきます。

THE M VENTURES さんのコメント...

余談ですが「二人の銀座」に関してです。
1966年7月に、ザ・ベンチャーズが勝ち抜きエレキ合戦に出演した際の審査員達の会話、過去にツイッターに投稿した物ですが、 https://twitter.com/vibramute1/status/1359660862022193152 音楽評論家の福田一郎氏は、「二人の銀座」は岩谷時子が詩を書いて加山雄三が歌うと予告しています。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

オープンリール→DAT変換を元 CBSソニーの技術の方が・・・
ナイスです!それなら最良の音でエンコードできますね。

YouTubeの音源アップ、ありがとうございました。
聴かせていただきました。
これは客席で録音したものですね?
オープンリールキを持込むなんて関係者じゃないと無理そうですが。
(たとえポータブルでも)
そのおかげで録音状態は良好です。
おっしゃる通り、臨場感もありますね。

BS TBSの「Song To Soul」だったかギタマガだったか忘れましたが。
ドンがインタビューでアンコールについて話してました。
自分たちはライブで録りたかったけど、リバティがスタジオ録音に固執したので仕方なかった、
とのことでした。

当時アメリカのレコード会社はスタジオで完全に音をコントロールしたがる傾向があったようです。
ローリングストーンズの1966年ライブ盤はアメリカのディストリビューター、ロンドン・レコードの要請で制作されましたが、ボーカルはスタジオで録り直したり、スタジオ録音に客の声をSEで後から入れたり。
ストーンズ側はいまだに公式盤として認めていません。

裏返せば、アメリカのレコード会社は危ない橋を渡りたくないのでしょう。
日本の東芝EMIみたいにその場でステレオミックスしながら一発録り、なんて神業です。
あれは(1965年のライブ)いい仕事でしたね。

ベンチャーズ・アゲインの方は厚生年金会館で収録されたライブですよね?
アンコールからも流用した4曲だけ擬似ライブなのでしょうか。
歌謡曲路線なので、これは買ってないんです。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

二人の銀座はいい曲でした。
ベンチャーズ歌謡=ジェリー・マギーと言われますけど、ノーキーもこういうセンスがあった、ということですかね?
大磯ロングビーチでアロハシャツのベンチャーズ!絵になりそうです。
ベンチャーズ版のインスト・ヴァージョンを聴いてみました。
ヴァースの「恋の」の部分の1音、サビの「並木通り」の1音が和泉雅子が歌ったヴァージョンと違います。
歌謡曲メロとして歌いやすいように変えたんでしょうね。
加山雄三が歌う予定だったんですか。知りませんでした。
福田一郎先生・・・ちょっとお話すると手を出して「はい、10万円」なんですって。
レコード会社の人から聞いた話です。

THE M VENTURES さんのコメント...

1966年3月の東京公演は、私が以前所属していたバンド・サークルのメンバーで、当時中学生だった方が客席から録音しました。
ナポレオン・ソロの直前のMC部分に彼の笑い声が入っています。
会場は暗闇だろうと予想して、押入れの中でデッキの操作やテープ交換の練習をしたそうです。
現在と違って、荷物検査等は全く無かったのでデッキを持込めたそうです。
この方は1967年の東京公演も同じ様に録音されております。
二人の銀座は12弦ギターではなく、6弦のコンボで弾いていました。
北国の青い空はインストで、同じく6弦のコンボで弾いていました。
別な方が録音した1967年の東京公演もありますが、そちらは録音状態は悪いですがライブ・アゲインに酷似しています。
パイプラインから始まっていました。
二人の銀座は12弦で、北国の青い空は奥村チヨが歌っています。
アンコールから流用した4曲以外は、まともに会場で録音されたのではないかと思います。

イエロードッグ さんのコメント...

押入れの中でデッキの操作やテープ交換の練習・・・いいですねー(笑)

ベンチャーズ・アゲインの厚生年金会館は東芝音楽工業じゃなくアメリカからリバティのエンジニアが同行して録音したのかな?
もしそうなら、1965年のライブ盤と音作り、定位とか違いが出そうな気もします。

THE M VENTURES さんのコメント...

1965年夏にザ・ベンチャーズと加山雄三&ザ・ランチャーズがTV番組で共演した際の写真、「ザ・ヒットパレード」で間違いないです。花椿ショウは階段状になったステージでした。ブラックサンドビーチでザ・ベンチャーズと交代する際に、階段をガタガタを昇り降りする音が入っています。私が最近公開した物を参照して下さい。

1965年7月28日放送の花椿ショウ スターの広場
ブラックサンドビーチ
https://youtu.be/bai7PYkMZpA

1965年8月4日放送の花椿ショウ スターの広場
ベンチャーズメドレー
https://youtu.be/WzAJjFVyqOU

10番街の殺人
https://youtu.be/_1MAzj5Fma0

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

以前書いたもので自分でもよく分からなくなってます。
お許しを。。。

ご指摘の写真はベンチャーズの3人がキャンディーレッドのモズライト、
加山雄三がパールホワイトのモズライトを弾いてる写真でしょうか。
だとすると1966年の来日時ですよね?
1966年3月、日本テレビのビッグ・ヒット・ショー出演時の写真、と
私が書いたのは間違いですか?

それとも1965年 週刊明星の記事の写真に、「ザ・ヒットパレードに
出演した時の交歓風景と記されているが、正しくは後述の「花椿ショー
スターの広場」ではないかと思う。」と書いたのが誤りで、
ザ・ヒットパレードで合ってるということでしょうか?

ということはヨットを模した背景に星由里子が映ってる写真は、
花椿ショーではなくザ・ヒットパレードということですかね?

花椿ショーはTHE M VENTURES さんのYouTubeに映ってる階段の
あるステージなのですね?
この写真、初めて見ました。
花椿ショーは星由里子がレギュラーで出演してませんでしたっけ?
この時はいなかったのか?

なんだかいろいろ間違えてるみたいで直さなきゃ、ですね(汗)
音源も私がリンクを貼ったものよりはるかに音質がいいです。
ランチャーズはフェンダーの音なんですね。
アンプはグヤトーンですか?

差し支えなければ、THE M VENTURES さんの音源にリンクを
貼り直してもいいですか?(リンク先・出典は明記します)
YouTubeから花椿ショーの階段の写真を使わせてもらってもいいですか?

THE M VENTURES さんのコメント...

1965年 週刊明星の記事の写真は「ザ・ヒットパレード」に出演した時の交歓風景で間違いないです。
1966年3月、日本テレビのビッグ・ヒット・ショー出演時の写真で間違いないです。
花椿ショウ出演時のザ・ランチャーズは、「リード:加山雄三、サイド:大矢茂、ベース:喜多嶋修、ドラムス:喜多嶋瑛」というメンバー構成でした。加山さんはフェンダーのジャズマスターを弾いていました。
アンプはグヤトーンでした。
ブラックサンドビーチの動画の説明をご参照下さい。
音源のリンク、写真、問題ないですよ。

THE M VENTURES さんのコメント...

>音源も私がリンクを貼ったものよりはるかに音質がいいです。

それと同じくキャラバンとダイヤモンドヘッドもありますので、順次アップしていきます。
それらの音源は消滅してしまった「ベンちゃん’s ア・ゴー・ゴー」という、ザ・ベンチャーズに関しては日本一詳しいウェブサイトの主催者様から譲り受けた物です。今年初めに彼の訃報を聞き、貴重な音源を後世に伝えるべく封印を解きました。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

いただいた情報を元に本文に訂正を加えました。
お手数ですがご確認いただけますか。
またYouTubeの写真を拝借、リンクを貼らせていただきました。
どうもありがとうございます。

それにしても当時のTV音源と思えない素晴らしい音質ですね!

THE M VENTURES さんのコメント...

イエロードッグさん、加筆・修正有難う御座いました。

1966年3月の来日時、日本テレビのビッグ・ヒット・ショーでは、「夜空の星」と「君といつまでも」を演奏したはずです。
パシフィックパーク茅ヶ崎で行われた、リハを兼ねたセッション会で演奏していました。
「夜空の星」はDmから歌なしで始まり、途中から加山さんの歌が入りました。
「君といつまでも」はイントロの後、最初から加山さんの歌入りでした。
レコードジャケットになっている写真、ドンがトレモロアームを操作しているので、「夜空の星」のサビの部分を演奏中ですね。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

ありがとうございました。

そういえば「君といつまでも」ってオケ入りと中禅寺湖の弾き語り(途中からオケが入る)の2種類しか記憶にないです。
ランチャーズがバックを努めるヴァージョンってあのイントロのメロディーをギターで弾いてるんですかね。
「夜空の星」はレコードもバンドの演奏。
「エレキの若大将」の時はテケテケで始まって、Dm→Am→Dmが入る。。。これがやたらカッコよく見えました。

THE M VENTURES さんのコメント...

「夜空の星」と「君といつまでも」、共にザ・ベンチャーズのバックで加山さんが歌ったんです。
「夜空の星」はザ・ベンチャーズのレコードバージョンと同じ始まり方ですが、加山さんの歌の音程に合わせてDmからなんです。
「君といつまでも」もザ・ベンチャーズのレコードバージョンと同じ始まり方で、イントロはノーキーがギターで弾いています。
白黒写真の方は「君といつまでも」を演奏中だと思います。

イエロードッグ さんのコメント...

>THE M VENTURES さん

あ、そうか。1966年の写真はベンチャーズの演奏で歌ってますもんね。
前年の花椿ショーにランチャーズと供に出演した時と混同してしまいました。

ベンチャーズの「君といつまでも」はイントロとサビでオルガンが入りますよね。
ストリングスのパート、キーボードがやらないとこの曲はスカスカになる気が
しますけど、ステージで4人だけでも間が持つのかな?と思ったら。。。

1966年のライヴではサビでギターにディレイをかけてました。
https://youtu.be/OCYFttRPwsM