1965年の初頭、ジョージはアルバム「HELP!」のレコーディング・セッション開始
(2/15〜)前に、自分とジョン用に2本フェンダーのストラトキャスターを入手する
よう、ローディーのマル・エヴァンズに依頼する。
自分で楽器店に赴き試奏して買えばいいのにと思えるが、当時のビートルズはレコー
ディング、ワールドツアー、TVやラジオへの出演、フォト・セッションと超多忙。
また買い物に出かければ、すぐにファンに取り囲まれ大騒ぎになる。
メンバーが必要なものを揃える役目はほとんどマルに丸投げ(笑)であった。
ジョージの依頼を知ったブライアン・エプスタインは「もしその2本が外見上お揃い
であれば支払いは自分が持つ」と申し出る。
おそらくステージでの見栄えを想定しての提案だったのだろう。
マルはロンドン郊外のケント州にあったGrimwoods Music Storeに出向いて、
1961年製のソニックブルーのストラトキャスター2本を購入する。(1)
このソニックブルーはレアなカラーで(限定色だろう)、かなり薄い水色である。
↑ フェンダー社が製作したリイシューモデル。
なぜ郊外の楽器店(ロンドン通勤圏ではある)が4年前に製造された同色のストラト
キャスターを2本も在庫していたのか?不思議だ。
1950年代後期から1960年代初頭にかけて、イギリスではギブソンやフェンダーの
ギターは入手しにくく、高額の関税のため一般人には手の届かない価格だった。
また売れ線のサンバースト、黒、白ほどこのソニックブルーは需要が少なかった。
だからこそ同色で2本残っていたのかもしれない。
ソニックブルーのストラトキャスターは2人のギタリストがステージで使用すること
はなかった(色が浅くビートル・スーツには合わないからではないか)。
しかしジョンもジョージも初めてのフェンダー、しかもストラトキャスターに喜び
さっそくレコーディングで使用し始める。
↑これはTV出演時のリハーサルのようだ。番組は不明。
ジョンは新しいストラトキャスターを試してみたかったのだろう。
本番ではリッケンバッカー325かエピフォン・カジノに持ち替えたはずだ。
ソニックブルーのストラトキャスターの入手については別な説もあった。
1本のストラトをジョンとジョージが使い回ししていたという説である。
後述するが、ジョージのギターは1967年にサイケデリックペイントが施され、今
も遺族が大切に管理している。
一方ジョンのギターはビートルズ解散後、ジョンの自宅スタジオでジョージが借り
て弾いているのが確認できる。もちろんオリジナルのソニックブルーのままだ。
これで使い回し説は否定できる。
もう一つ、1964年2回目の渡米時にアメリカで入手したという記述も多い。
しかしジョージ所有のストラトのヘッドの裏には、当時ケント州にあった楽器店、
Grimwoods Music Storeのデカール(シール)が購入時のまま貼ってある。
<ジョージのストラトへの憧憬、グレッチ道のきっかけ>
ジョージはグレッチのギターとヴォックスのアンプの音に飽きていた。
デビュー前、バディ・ホリーやハンク・マーヴィンの影響でストラトキャスターに
憧れ、安価なフューチュラマ(2)という外見がちょっとストラトに似てるギターを
使用していた(アマチュア・ギタリスト、あるある)が音はチープ。
これで使い回し説は否定できる。
もう一つ、1964年2回目の渡米時にアメリカで入手したという記述も多い。
しかしジョージ所有のストラトのヘッドの裏には、当時ケント州にあった楽器店、
Grimwoods Music Storeのデカール(シール)が購入時のまま貼ってある。
<ジョージのストラトへの憧憬、グレッチ道のきっかけ>
ジョージはグレッチのギターとヴォックスのアンプの音に飽きていた。
デビュー前、バディ・ホリーやハンク・マーヴィンの影響でストラトキャスターに
憧れ、安価なフューチュラマ(2)という外見がちょっとストラトに似てるギターを
使用していた(アマチュア・ギタリスト、あるある)が音はチープ。
ジョージはリバプール市内のポーンショップ(質屋)で中古のストラトキャスター
を見つけ金を工面し買おうとするが、既に売れてしまい手に入らなかった。(3)
ジョージは代わりにリヴァプール・エコー紙の広告で売りに出ていた中古のグレ
ッチ・デュオ・ジェットを手に入れ、デビュー直前から1963年中頃までステージ
およびレコーディングで使用する。
ファンに殴られたため。
これは正解だった。
グレッチもリッケンバッカーもヘフナーのベースも、ギブソンやフェンダーほど
帯域が広くない。中域で塊となってガツンと鳴る。ビートルズ特有の音となった。
ジョンはトゥーツ・シールマンが愛用してるという理由でリッケンバッカーを
選んだだけで、音のことは無頓着だった。
しかも彼が選んだ325はショートスケールで素早いコードチェンジと掻きむしる
ようなストラミング奏法を可能にした。
ポールがヘフナー500/1を選んだのは、左右対称で左利きでもそのまま使えた点、
軽くてステージで動きやすかった点、値段が安くハンブルクで購入できた点。
これも音云々ではなかった。
そしてブライアン・エプスタインがエンドースメント契約を取り付けたヴォックス
社の真空管アンプ(4)は、温かみがありコシのある強い音で、3人のギターとベース
と相性が良かった。たまたまである。
ビートルズもエプスタインも音のことなんか考えてなかった。
多くのギタリストがブルース志向だった中、ジョージはチェット・アトキンス、
カール・パーキンス、エディ・コクラン、スコッティー・ムーアなど、カントリー
やロカビリーのギタリストの演奏を手本としていた。
この点もグレッチとの相性はいい。
ジョージはこの後、グレッチの上位モデルで豊かなサウンドのカントリージェン
トルマン(3本所有していた)、シングルコイルPUで高音が鋭いテネシアン(
For Saleのレコーディング、1965年全米ツアー)を使用。
いずれも初期ビートル・サウンドには欠かせないキャラクターとなっている。
これは正解だった。
グレッチもリッケンバッカーもヘフナーのベースも、ギブソンやフェンダーほど
帯域が広くない。中域で塊となってガツンと鳴る。ビートルズ特有の音となった。
ジョンはトゥーツ・シールマンが愛用してるという理由でリッケンバッカーを
選んだだけで、音のことは無頓着だった。
しかも彼が選んだ325はショートスケールで素早いコードチェンジと掻きむしる
ようなストラミング奏法を可能にした。
ポールがヘフナー500/1を選んだのは、左右対称で左利きでもそのまま使えた点、
軽くてステージで動きやすかった点、値段が安くハンブルクで購入できた点。
これも音云々ではなかった。
そしてブライアン・エプスタインがエンドースメント契約を取り付けたヴォックス
社の真空管アンプ(4)は、温かみがありコシのある強い音で、3人のギターとベース
と相性が良かった。たまたまである。
ビートルズもエプスタインも音のことなんか考えてなかった。
多くのギタリストがブルース志向だった中、ジョージはチェット・アトキンス、
カール・パーキンス、エディ・コクラン、スコッティー・ムーアなど、カントリー
やロカビリーのギタリストの演奏を手本としていた。
この点もグレッチとの相性はいい。
トルマン(3本所有していた)、シングルコイルPUで高音が鋭いテネシアン(
For Saleのレコーディング、1965年全米ツアー)を使用。
いずれも初期ビートル・サウンドには欠かせないキャラクターとなっている。
<「HELP!」でソニックブルーのストラトキャスターを使用した曲>
さて、話を本題のソニックブルーのストラトキャスターに戻そう。
ジョンとジョージはさっそく「HELP!」セッションで新しいギターを使ってみた。
セッション初日(5)に録音されたTicket To Ride(涙の乗車券)でジョンが使用。
ヴァースでは2拍3連のリズムパターンで低音弦のAをビンビン鳴らし続けているが、
これがジョンが弾いたストラトキャスター。
最も「これぞストラト!の音」が聴けるのはYou're Going To Lose That Girl
(恋のアドバイス)のジョージによる間奏のギターだ。
今までのグレッチ・サウンドとは明らかに違う。
映画のシーンではカントリージェントルマンを弾いているが、水色のストラトでは
ジョンのJ-160E、ポールのヘフナー500/1と絵的に合わないから、またはグレッチ
社とのエンドースメント契約があったのかもしれない。
↑ 1'08"でギターソロが聴けます。
※ジョージがソニックブルーのストラトキャスターを持っている写真はこれだけ。
しかも白黒写真。「HELP!」セッションでこの曲を弾いてると思われる。
ジョン所有の個体に比べ若干メイプルネックのフレイムが強く出ているのが分かる。
ヘッド裏に店のデカール(シール)が剥がさずにそのまま貼ってあるのも確認できる。
↑ フェンダー社が製作したカスタム・リイシューモデル。
Grimwoods Music Store のデカールまで再現してる。指板はローズウッド。
メイプルネックのフレイムが通常より強く出ているのが特徴だ。
<「Rubber Soul」でソニックブルーのストラトを使用した曲>
アルバム「Rubber Soul」では「Nowhere Man(ひとりぼっちのあいつ)」の
コードフォーム(E)から発展させた印象的なオブリ、間奏のソロが聴ける。
これもソニックブルーのストラトキャスターの音。
ジョージが同じ演奏をオーヴァーダブしたのかと思いきや。
本人がインタビューで「ジョンと2人で同じフレーズを弾いた」と答えている。
(ジョンにそういう器用なことができるのか?)
エンジニアのケン・タウンゼントがADT(Artificial Double Tracking)を考案し、
人工的な疑似ダブル・トラッキングが可能になるのは翌年。
オーヴァーダブするよりジョンと一気に弾いた方がその分トラックが稼げる。
最初のオブリの出だしだけ1本はE7 add9とテンションコードを弾いてるようだ。
ポールによると、コンソールでトレブル(高音)をめいっぱい上げ、エンジニアが
これ以上は無理と言うので、一度録音してまたトレブルをかけたそうだ。
あの高域が強調されたストラト・サウンドにはそういう秘密があった。
↑ Nowhere Manが聴けます。間奏は0'48"から。
Run For Your Lifeのイントロ、間奏、アウトロでもジョージがストラトを弾いた。
You Won't See Meのコードカッティング(ジョンかジョージ)もストラトだ。
アルバムの1曲目に収録されたDrive My Carの強烈なイントロ、ギターソロ(後半
ボトルネックを使用したスライド奏法)、歌の合間を縫うようにポールのベース
と同じフレーズを低音弦で繰り返すパートもジョージのストラトの音である。
「Rubber Soul」ではポールが初めてリッケンバッカー4001Sを使用。
ジョージがストラトキャスターを多用。ビートルズのサウンドが刷新された。
次の「Revolver」では劇的に変わる。
<「Revolver」でソニックブルーのストラトを使用した曲>
このアルバムではジョンはギブソンJ-160Eとエピフォン・カジノ、グレッチ
オーヴァーダブするよりジョンと一気に弾いた方がその分トラックが稼げる。
最初のオブリの出だしだけ1本はE7 add9とテンションコードを弾いてるようだ。
ポールによると、コンソールでトレブル(高音)をめいっぱい上げ、エンジニアが
これ以上は無理と言うので、一度録音してまたトレブルをかけたそうだ。
あの高域が強調されたストラト・サウンドにはそういう秘密があった。
↑ Nowhere Manが聴けます。間奏は0'48"から。
Run For Your Lifeのイントロ、間奏、アウトロでもジョージがストラトを弾いた。
You Won't See Meのコードカッティング(ジョンかジョージ)もストラトだ。
アルバムの1曲目に収録されたDrive My Carの強烈なイントロ、ギターソロ(後半
ボトルネックを使用したスライド奏法)、歌の合間を縫うようにポールのベース
と同じフレーズを低音弦で繰り返すパートもジョージのストラトの音である。
「Rubber Soul」ではポールが初めてリッケンバッカー4001Sを使用。
ジョージがストラトキャスターを多用。ビートルズのサウンドが刷新された。
次の「Revolver」では劇的に変わる。
<「Revolver」でソニックブルーのストラトを使用した曲>
このアルバムではジョンはギブソンJ-160Eとエピフォン・カジノ、グレッチ
6120を、ジョージはギブソンSG(6)の出番が多く、ギブソンES-345、エピ
フォン・カジノも使用。
ジェフ・エメリックがミキシング・エンジニアに就任し、ケン・タウンゼントと
共に(ビートルズの無理難題に応えるべく)実験的な音創りに取り組んだ時期。
ギターにもADTによる二重録音効果、ディストーション、フェイザー、コンプ、
テープの逆回転などが加えられ、使用ギターの元音を特定するのが難しい。
素に近いストラト・サウンドのリフが聴けるのがI Want To Tell Youだ。
ジョージの曲で弾いているのはもちろんジョージ。
↑ジョンは「Rubber Soul」セッションの頃もう1本ストラトキャスターを入手。
カスタムメイドのブラックボディー&マッチングヘッド。ローズウッド指板。
↑黒のストラトキャスターならスーツにも合う。
ツアーの予備ギターとして携行することもあったが、出番はなかったようだ。
ステージでジョンがこのストラトを弾いている写真、動画は見たことがない。
Here, There and Everywhereのアルペジオ主体のバッキングもストラト。
これはジョンが弾いてるのではないか。ジョージかポールかもしれない。
サビで単音で半音階上がって下がるオブリもストラトの音。
ジョージが弾いてるのだろう。
She Said She Saidの粘りつくような歪んだリードギターはジョージが弾く
ギブソンES-345だが、コードを分解したフラットピッキングのリズムギター
はジョンが弾くストラトキャスターと思われる。
<ジョージのソニックブルーのストラトはサイケペイントが施される>
1967年「Sgt. Pepper’s」のレコーディング終盤にジョージはソニックブルー
のストラトに自ら手作業でサイケデリックな蛍光色ペイントを施す。
6月25日の世界初通信衛星テレビ中継番組「アワ・ワールド」に出演し All
You Need Is Loveを演奏する際、ジョージがサイケデリック・ペイントの
ストラトを弾いているのが見られる。
同年のテレビ映画「Magical Mystery Tour」でのI Am the Walrus演奏
シーンでもジョージがこのストラトを弾いてるのが確認できる。
素に近いストラト・サウンドのリフが聴けるのがI Want To Tell Youだ。
ジョージの曲で弾いているのはもちろんジョージ。
↑ジョンは「Rubber Soul」セッションの頃もう1本ストラトキャスターを入手。
カスタムメイドのブラックボディー&マッチングヘッド。ローズウッド指板。
↑黒のストラトキャスターならスーツにも合う。
ツアーの予備ギターとして携行することもあったが、出番はなかったようだ。
ステージでジョンがこのストラトを弾いている写真、動画は見たことがない。
Here, There and Everywhereのアルペジオ主体のバッキングもストラト。
これはジョンが弾いてるのではないか。ジョージかポールかもしれない。
サビで単音で半音階上がって下がるオブリもストラトの音。
ジョージが弾いてるのだろう。
She Said She Saidの粘りつくような歪んだリードギターはジョージが弾く
ギブソンES-345だが、コードを分解したフラットピッキングのリズムギター
はジョンが弾くストラトキャスターと思われる。
<ジョージのソニックブルーのストラトはサイケペイントが施される>
1967年「Sgt. Pepper’s」のレコーディング終盤にジョージはソニックブルー
のストラトに自ら手作業でサイケデリックな蛍光色ペイントを施す。
6月25日の世界初通信衛星テレビ中継番組「アワ・ワールド」に出演し All
You Need Is Loveを演奏する際、ジョージがサイケデリック・ペイントの
ストラトを弾いているのが見られる。
同年のテレビ映画「Magical Mystery Tour」でのI Am the Walrus演奏
シーンでもジョージがこのストラトを弾いてるのが確認できる。
「Sgt. Pepper’s」セッションの写真を見ると、ジョージは主にエピフォン
・カジノ、ギブソンJ-160Eを弾いている。
レコーディングデータでは以下の曲でジョージがストラトを弾いたという
記載がある。
Lucy in the Sky with Diamonds、Getting Better、Fixing a Hole、
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
↑ジョンもこのセッションでソニックブルーのストラトを弾いた?よう
に思えるが、ストラップはジョージが付けてたものである。
サイケデリック・ペイントされる前のジョージのストラトを拝借して
弾いているだけだろう。
「Magical Mystery Tour」セッションではYour Mother Should Know、
Flying、I Am the Walrus、All You Need Is Love、It's All Too Much
でジョージがストラト使用とレコーディングデータに記されている。
既にサイケデリック・ペイントが施されたストラトを弾いている写真も
一枚発見した。
FlyingかYour Mother Should Knowのリハーサル中だろうか。
<Get Backセッションでもサイケペイントのストラトが使用された。>
映画「Get Back」でもジョージはサイケペイントのストラトを使用していた。
レスポール(7)、オールローズのテレキャスター(8)、そしてストラトと何度も持ち
替え欲しい音を探していたようだ。
アップル・スタジオでのI've Got A Feelingのリハーサルでは、ストラトのトレモ
ロアームを押し込んだ状態で和音を弾くと同時にアームを解放。
和音がギューンと急上昇する効果を出している。
和音がギューンと急上昇する効果を出している。
そして指弾き。これはロビー・ロバートソンの影響だ。(9)
このサイケデリックペイントはその後も手を加えられ、1969年12月までには
アッパーボディに「Bebopalula」、ピックガードに「Go Cat Go」、そして
本機の愛称となった「Rocky」とうい文字がヘッドストックに追加された。
↑ フェンダー社が製作したリイシューモデル。
↑ ボディーの裏側はオリジナルのソニックブルー・フィニッシュのまま。
ジョージはビートルズ解散後も多数のストラトキャスターを所有し愛用した。(10)
1974年の全米ツアーでもサイケペイントのストラトも使用した。
(メインは1950年代製のサンバーストのストラトを使用)
1987年久しぶりでリリースされた「Cloud 9」はビートルズ回帰が色濃く、
ジャケットはデュオジェット(11)を持つジョージの写真だった。
またWhen We Was Fabのプロモーションビデオでは一瞬Sgt.Peppersの
衣装で「Rocky」を弾くジョージに入れ替わるシーンがある。
「Rocky」は現在もジョージの遺族が大切に保管している。
<ジョン所有のソニックブルーのストラトは?>
1971年5月24日から5日間、アルバム「Imagine」のレコーディングが
ロンドン郊外のジョンの邸宅ティトゥンハーストパークに併設された
アスコット・サウンド・スタジオにて行われた。
したレスポール(クラプトンから譲り受けた)が使用された。
How Do You Sleep?では素晴らしいボトルネック奏法を披露している。
ジョージが弾いてるのは、ソニックブルーのストラトキャスターだ。
ジョージが弾いてるのは、ソニックブルーのストラトキャスターだ。
(ジョージのはサイケペイントに変身してるはず)
しかもローズウッド指板ではなくメイプルネック。ネックを交換したのか?
スライド用に弦高を上げているようだ。
2ヶ月後のバングラデシュ・コンサートでは、1960年代製の白いボディに
1950年代製のメイプル・ネックが装着されたモデルを使用しているが、実はこのソニックブルーの塗装を落とし白にリフィニッシュしたという説もある。
ジョンのソニックブルーのストラトがその後見かけないのもそのせいでは?
1961-1962年少量生産されたソニックブルーをまた探して、ネックを付け替
えて、というのも不可解。ふつう別な色のボディーにするのでは?
スライド専用にするなら識別しやすい方がいい。ホワイトとも間違いやすい。
サイケペイントもボディー裏側はソニックブルーのまま。
私見だが、これはジョン所有のソニックブルーを譲ってもらって、1950年代の
メイプルネックをくっつけたのではないだろうか。
当時はヴィンテージという概念がなく、ユーズドとして安価で購入できパーツ
のいいとこ取りもしやすかった。(クラプトンのブラッキーもそうだ)
「Imagine」のレコーディングの2ヶ月後の7月、ジョンとヨーコはニュー
ヨークに移住する。その際、誰かにあげたのかもしれないが。
1980年にジョンはキャンディアップルのマッチングヘッドのストラト
キャスター(THE STRATOという名前が付いていた)を入手する。
カタログではメイプル指板だがジョンのはローズ指板。特注だろうか。
ヨークに移住する。その際、誰かにあげたのかもしれないが。
1980年にジョンはキャンディアップルのマッチングヘッドのストラト
キャスター(THE STRATOという名前が付いていた)を入手する。
カタログではメイプル指板だがジョンのはローズ指板。特注だろうか。