歌詞はハル・デヴィット。 「The Look of Love」の邦題は「恋の面影」だがしっくり来ない。 「恋の気配」か「恋の予兆」みたいなニュアンスだろうか。 The look of love is in your eyes A look your smile can’t disguise The look of love is saying so much more than just words could ever say And what my heart has heard, well it takes my breath away 恋の兆しがあなたの瞳に表れているわ 微笑みで隠そうとしても無理よ 言葉で伝えられないくらい多くのことを語っているもの 私の心にそれが聞こえるの、そうよ、私の息は止まりそう (拙訳:イエロードッグ)
原曲の作詞は永六輔、作曲は中村八大。 「I Look Up When I Walk Down」という英語版もあるが直訳っぽく、 原曲の悲しみ、孤独、そしてその先にある希望が伝わらない。 今回オノ・ヨーコさんの新たな英訳で蘇った。 「落ち込んでなんていられない。前を向いて歩こう」という想いが 込められているそうだ。 新しい英題は「Look At The Sky」。いかにもヨーコさんらしい。 ジョンが歌ったらどんなふうになったろう、とふと思った。
昨年あと一週間で新年というタイミングで英国の偉大なシンガー、ジョー・ コッカーの訃報が届いた。 苦みばしった渋くソウルフルなボーカル。 元祖エアギターともいえる全身でシャウトするパフォーマンス。 ウッドストックでの「With A Little Help From My Friends」は圧倒的だった。 ポール・マッカートニーも絶賛したほどである。
隣でジョー・コッカーの真似をしているのは故ジョン・ベルーシ。 ジョー・コッカーは事前にベルーシの乱入を知らされていなかったそうだ。 Tシャツの「Stuff」ロゴはバックバンドのスタッフのトレードマーク。 1976年結成当時のスタッフを従えてジョー・コッカーが歌う貴重な映像だ。 ジョー・コッカーは「You Are So Beautiful」、ジェニファー・ウォーンズとの デュエット曲「Up Where We Belong Joe Cocker(愛と青春の旅だち)」で ファン層を拡げた。 でも僕はウッドストックで見た「このおっさん、気は確かか?」と思うような、 あの絶叫ぶりが忘れられない。