マニアックな話が続いたので、たまにはこむずかしいこと抜きで(^^v)
今回はただただギターが似合う、カッコいい女子について。
ギターを着こなせる女子はポイント高い。
ギターマガジン・レイドバック。こんな雑誌が出ていた。
ギターマガジンを卒業した人をターゲットとしているらしい。
洋楽ロック世代(昭和30~40年代生まれ)にとってギターは特別な存在。
レイドバックして(くつろいで、リラックスして)もう一度ギターを弾いて
みませんか? セカンド・ライフをギターで楽みましょう、ということだ。
あえてギタリストじゃなく女の子にオジサン世代垂涎のギターを持たせてる
ところに、あざといマーケティング戦術が見え隠れしている。
一昔前の週刊ポストの表紙と同じ。つい手に取ってしまうのを狙ってる。
いわばハニートラップである。
本屋に行って池田エライザ+フライングVが目に入れば手が伸びるだろう(笑)
ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」と「徹子の部屋」で弾き語りも披露。
ピックアップはL.R.Baggs Anthemを使用。
サウンドホールにコントロール部が見える。
このギターは撮影用だと思うが、本人所有と思わせてしまう説得力がある。
ヲタな人だから、レスポールはゴールドトップのP-90でしょ、とか言いそう。
フェンダーのミュージックマスター・ベース、オフホワイトも通好み。
ショートスケールで弾きやすい。
ロゴから察するに、1965〜1970年製造と思われる。
小松菜奈と門脇麦が演じる女性ギター・デュオ、ハルレオを描いた映画、
「さよならくちびる」が公開された。(映画はそのうちTVでやるだろう)
歌もギターもいたってふつーけど、ビジュアル的好みで選んでみました。
それでいいのだ。バカボンのパパなのだ。||:3ミ
↑ハルレオの 「たちまち嵐」(作詞・作曲:あいみょん)が観れます。
小松菜奈が弾いてるのはテイラーの224ce-Koa DLX。
ハワイ産のコア材の木目が美しい。
門脇麦の方も同じテイラーの312ce JPN LTD 2017。(下の写真は別)
トップはシダー(米杉)、サイド&バックはサプレ(マホガニーの代替)。
映画はイシバシ楽器店協力でギターはテイラーが提供しているようだ。
ちなみにストラップは2人ともLevys製、カポタストはカイザーだった。
愛器の2000年製ギブソンJ-45はサイド&バックがマホガニーではなくローズ
ウッド、指板がローズウッドではなくエボニー。
そのせいか低域から中域がきれいに鳴るらしい。ギブソン版D-28みたいな?
ブラック・サンバーストではなくナチュラル。(昔のJ-50に相当する)
もう1台の2003年製J-45もまったく同じ仕様。
チューナーは2台ともグローバーのロトマチック・タイプに交換されてある。
2台ともピックアップはL.R.Baggs Anthemが装着されている。
この他にサンバーストのJ-45(マホガニー)、小ぶりのB-25(1960年代、
チェリーレッド)、ハミングバード(チェリーレッド)を所有。
ギブソン好きらしい。
エレキもダブルカッタウェイのメロディーメーカーを所有している。
(フライングVはギブソンではなくバッカス製)
ヤマハの上級機LL36AREも出番が多い。
コリングスのドレッドノートD2Hは坂崎幸之助に借りて使ってみたらいい
ので購入。中域から高域が出て使い回ししやすいギターだとか。
その坂崎幸之助の紹介で御茶ノ水の楽器店巡りをし、1945年製と1961年製
のギターで迷ったことを2018年にオールナイトニッポンで明かしていた。
(ギター歴の長いオジサンに相談する。これって正解)
身長149cmと小柄なmiwaはドレッドノートばかり愛用しているが、この日
ヴィンテージを物色して、こんな小さいギターがあるんだと思ったらしい。
彼女がどちらに決めかねたという1961年製の方はB-25なのか?。
いや、違う。ギブソンのカタログにB-25が登場するのは1962年である。
そのギター探しの時の写真を見るとマーティン000-18のようだ。
トータスシェル(鼈甲柄)のバインディングとピックガード、ロングサドル、
クルーソンのオープンバックチューナー、スモールドット・ポジションマーク、
は1945年製、1962年製に共通するスペックだ。
彼女が購入したのはどちらか、両方とも買ったのか、別なヴィンテージを入手
したのか不明だが、000-18はいい選択ではないかと思う。
000サイズは小柄な彼女でも抱えやすく軽いし、音も明るくバランスがいい。
ショートカットにもよく似合う。
とにかくこの人のギター愛は半端ないようだ。
テンション・コードや分数コードなど音楽的にもよく勉強している。
中学生の頃シェリル・クロウを聴いてギターを始めたというのも納得だ。
前にも紹介したさや姉(山本彩)も再登場。
アコギはギブソンのJ-29を使用していたが、最近はマーティンのようだ。
それも王道のD-28。
フィッシュマンのピエゾ・ピックアップ、サウンドホール下の側板に取り付け
たグースネック型コンデンサーマイクDPA VO4099、立ちマイクのシュアー
SM-57の3種類の音をライブ、スタジオと用途に応じブレンドしているらしい。
そうとう優秀なエンジニアが音作りに関わっているのは確かなようだ。
2年前からD-15M Street Masterも使用している。
オール・マホガニーで使い古したようなサンバースト色のサテンフィニッシュ。
チューナーもクルーソンのオープンバック型プラスチックを再現している。
弾きやすく柔らく抜ける音とヴィンテージの様な外見が気に入っているそうだ。
(写真のブルースハープ、ホルダーはホーナー製。カポタストはカイザー)
エレキはあいかわらずレスポール・スタンダードが多いようだ。
ビグズビーのトレモロユニット搭載のレスポール・スタンダードはGLAYの
TAKUROからもらったものだそうだ。
めちゃくちゃにカッコ良く鳴ってくれてます、と本人は言っている。
アンプはマーシャル。レスポールとは相性がいい。
目の覚めるようなマイアミブルーのストラトキャスターは、フェンダー・アメ
リカン・プロフェッショナル II。
フェンダー・ロゴが目新しいアンプはBassbreakerシリーズ。
Bassmanアンプのデザインを基に1960年代の2種類のチューブ・アンプの音を
切り替えられるように設計されている。
エフェクターはVOX Tenelab ST、 オーバードライブはBOSSとベリンガー。
グレッチのホワイト・ファルコン。部屋に置いて眺めるだけでも美しい。
オレンジの6120、クリッパー、カントリージェントルマンも持ってたよね?
どんだけギター好き〜というくらい持ってる。
ギターに囲まれてるとハッピーらしい。抱えているのはPRS SE Custom。
この写真だけでもグレッチ4台、リッケンバッカーが見える。
昨今はネコも杓子もダンス、ダンスで食傷気味。
その中でガールズバンドに徹してるSCANDALは潔く好感が持てる。
だが、彼女たちはもともとガレージバンド上がりではない。
ボーカル&ダンススクールの講師の勧めで4人は楽器を始めることになった。
バンド名はスクールの向かいの老舗キャバクラの店名に由来するとか(笑)
ストリートライブなど関西で活動。インディーズを経てメジャーデビュー。
ガールズバンド史上最速、結成から5年半で日本武道館で公演を行う。
2017年には日本人女性アーティスト初、HARUNA、MAMI、TOMOMIの3人
がフェンダー社とのエンドースメント契約を果たす。
それ以前から3人はスクワイア、メキシコ、ジャパンも含めフェンダーの
ギターを使用することが多かった。
ボーカルとリズムギターのHARUNAは黒か白が好みのようだ。
フェンダーUSA アメリカンスタンダード・ストラトキャスター(黒)
フェンダーUSA アメリカンスタンダード・テレキャスター(黒)
フェンダーUSA エリック・クラプトン・ストラトキャスター(黒)
フェンダー・メキシコ '69 テレキャスター・シンライン(2002 ブルー)
フェンダー・メキシコ クラシック テレ・シンライン・デラックス(黒)
フェンダー・ ジャパン テレキャスターHARUNAモデル(白、金パーツ)
スクワイア テレキャスターHARUNAモデル(銀ラメ、スカルペイント)
フェンダー・メキシコ ポーンショップ・マスタング・スペシャル(ブルー)
※質屋(Pawn Shop)で売られている持ち主が勝手に改造したギターという
コンセプトの実験的なシリーズ。このマスタングもハムバッカー搭載。
スイッチでシングルコイルに切り替え可能。トレモロ・ユニットはなし。
アンプはSHINOS / Luck 6V “HARUNA MODEL” (白)
山下達郎らのエンジニアだった篠原勝氏の会社でオールハンドメイドされた
チューブアンプ。
エフェクターはBOSSのリバーブ、CARL MARTINのオーバードライブ、
アナログ・ディレイ、Fulltoneのオーバードライブ。
リードギターのMAMIもフェンダー系が多く、黒、白、パステルピンク、
レスポール・スペシャルのダブルカッタウェイ(白)、レスポール・スタン
ダード(ブルー)、グレッチのホワイトファルコンも使用している。
アンプはマーシャル。
↑一番好きな「会わないつもりの、元気でね」。マーシャル2段積み〜♫
個人的に見た目はドラムのRINAが好み(^^)
数年前、山野楽器に行ったらRINAモデルのスティック(パール製)があった。
昔はヤマハのスティーヴ・ガット・モデルだったのに。時代は変わった。
このRINAモデルは女性でも握りやすく手首に負担が少ないよう細めの設計。
握力が弱くなったオジサン・バンドのドラマーも買って行くそうである。
当たる角度で接地面積が変わりサウンドにニュアンスを付けやすいチップや
素材選び、重量バランスなど、RINAのアイディアが満載らしい。
ガールズバンド=ビジュアル系に思われがちだが、4人ともサウンドには強い
こだわりがあるようだ。付いてる音響スタッフも優秀なのだろう。
最後に紹介するのは超絶技巧で速弾きを得意とするギタリスト、鈴木マリア。
作詞・作曲・アレンジも自ら手がけ、ボーカルをとる時もある。
あまり知られていないが、森高千里のバックバンドでリードギターを担当。
自身の鈴木マリア with The Super Sonicとしても活動している。
↑鈴木マリアが弾くゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」が観れます。
使用ギターはPRS Santana Retro。
カルロス・サンタナのシグネチャーモデルである。
ヘッドのサンスクリット文字はジョージ・ハリソンも好んで使っていた。
たぶん調和とか、そんな意味じゃなかったかな?(違ってたらごめん)
コントロール・ルームで弾いてるので、おそらくコンソールにダイレクト
にプラグインしアンプシミュレーター+エフェクター処理してるのだろう。
↑ヴァン・ヘイレンの「パナマ」も弾いてます。
使用ギターはESPの廉価版ブランド、エドワーズの27フレットモデル。
いや〜、脱帽。
ギターマガジン・レイドバックを読んでるオジサンもここまで弾ける人は
そうはいないでしょう。
ま、めげずにコツコツと練習しましょう。
<参考資料:ニッポン放送NEWS ONLINE、SCANDAL 使用機材 まとめサイト
弾き語りすとLABO、アコギマニアのブログ アーティスト機材研究、
We Love C.F. Martin Style 18、イシバシ楽器店、映画EXプラス、YouTube、
Stage Gear and Music Equioments、Techinsight、GiGs、フェンダー、
ギターマガジン、ギターマガジン・レイドバック、Wikipedia、Instagram、
アコースティック・ギターマガジン、他>
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