今回はナンシーのパパ、フランク・シナトラのお話。
先週までTVKでアメリカのテレビドラマ「パンナム」を放送していた。
舞台は1963年の輝いていた頃のアメリカ。
パンナムのスチュワーデスやパイロットたちの恋や仕事を描いた話である。
主題歌で使われていたのはフランク・シナトラの「Come Fly With Me」だ。
3年前にBSで放送された際はゴスペラーズ&May J.の「Up, Up And Away」が
使われていたらしい。
本国ではまた違うようだがシナトラの「Come Fly With Me」はぴったりだ。
1963年と言えば、ケネディ大統領のベルリン演説、キング牧師の有名な
「I Have a Dream」の演説、ケネディが暗殺、冷戦真っただ中のモスクワ便
就航、と歴史的な出来事が多かったのだがそれも出て来る。
そしてロンドンではビートルズのブームが起っていた。
(アメリカ上陸は1964年2月)
ドラマではビートルズで大騒ぎのロンドンに居合わせるエピソードもある。
ホテルのフロントが困り顔で「1万人の女の子の悲鳴はジェット機以上です。
ビートルズがこのホテルに滞在してるという噂が出ましてね。デマですよ。
フランク・シナトラならいますけど」と言う。
スチュワーデスは「時代が変わったのよ」と応える。
実際にはシナトラからエルヴィスへ、そしてビートルズと時代が変わった。
シナトラは晩年ポール・マッカートニーに作曲を頼んでいる。
ポールはこれに大喜び。器用な彼はいかにもシナトラっぽい曲を書いた。
↓これはポールのデモ。
しかしシナトラは気に入らず却下。トニー・ベネットが歌うことになった。
「Suiside」(自殺)というタイトル。
そしてシナトラが望んでいたのはこういう曲調ではなかったようだ。
シナトラはジョージの「Something」を「世界一美しい曲」と絶賛していた。
この曲もLennon=McCartneyと勘違いしていたのかもしれない。
彼はシナトラっぽくないバラードを歌いたかったのではないだろうか。
でも「Something」もシナトラが歌うとシナトラ節でスイングしてます(笑)
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