2024年4月11日木曜日

ベーシストについて語ろう(1)最も偉大なベーシスト1〜20位。



アメリカのConsequenceがポップ・ミュージック史における「最も偉大なベー

シスト100人」(100 Greatest Bassists of All Time)を発表した。(1)

100人のベーシストのリストを見たが知らない名前ばかり。
名前を知ってるベーシストについて、知ったかぶりして書いてみよう(笑
今回は1〜20位にランクインした人たち。

1位 James Jamerson
2位 Paul McCartney
3位 Jaco Pastorius
4位 Carol Kaye
5位 Flea
6位 Geddy Lee
7位 Bootsy Collins
8位 Steve Harris
9位 Charles Mingus
10位 John Entwistle

11位 Stanley Clarke
12位 Les Claypool
13位 Aston “Family Man” Barrett
14位 Cliff Burton
15位 Tina Weymouth
16位 Bernard Edwards
17位 Peter Hook
18位 Verdine White
19位 John Paul Jones
20位 Larry Graham



1位のジェームス・ジェマーソンはローリングストーン誌が選ぶ「史上最高の
ベーシスト50選」(2022)(2)でも1位であった。
(他も順位こそ違うものの、同じような人が選出されている)

ジェマーソンはモータウン・レコード専属のスタジオミュージシャン・ユニット、
ファンク・ブラザーズのベーシストであった。
シンコペーションを多用した斬新なベースライングルーヴ感ある彼の演奏は
モータウン・サウンドの要となり、数々のヒット曲を産んだ。




テンプテーションズのMy Girl、シュープリームスのYou Can’t Hurry Love。
出だしの印象的なベースはジェマーソンが弾いている。

マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルのAin't No Mountain High Enoughの伴奏は
ジェマーソンのベースが主役と言っても過言ではない。
https://youtu.be/ABfQuZqq8wg?si=t6AZUFBu1VYJbBu4


そして、マーヴィン・ゲイのWhat's Going On。
跳ねる16ビート」「世界一美しいとベースライン」とも評される。
転調(Emaj7→A♭m7→D9→Emaj7)をスムーズにしている点も脱帽だ。
https://youtu.be/ApthDWoPMFQ?si=5oU18eA2SRjblsp-

ジャクソン5のDarling Dearではベースラインがカウンターメロディになってる。
https://youtu.be/XUKNuymEVEQ?si=nGBEcWogQGSIhpV8




ジェマーソンはダブルベース奏者だったが、エレクトリックベースに転向する。
1962年製フェンダー・プレシジョンベース(サンバースト)はピックアップ・
フェンスとブリッジガードを付けたまま演奏していた。

弦はラヴェラのヘヴィゲージ。フラットワウンド弦を(張り替えずに)使用。
ダブルベースに近い丸みのある滑らかなサウンドを好んだ
右手の人差し指のみ、曲によって中指も使うツーフィンガー奏法を用いた。

弦高も非常に高くセットされ、ダブルベースの感覚に近づけていたと思われる。
ブリッジの下にスポンジを挟み、サステインを減らす工夫をしていた。

ヴォリュームとトーンのノブは全開。
アンプ(アンペグB-15)のBassのはMAXにし、Trebleは半分にセット。
レコーディング時はベースを直接ミキシング・コンソールのヘッドアンプに
プラグインしていたという。(それにしてはエア感のあるふくよかな音だ)




ジェマーソンの偉大さは「ポピュラー音楽のベースライン」を作り、後世のベ
ーシストたちに大きな影響を与えたことだろう。

バーナード・エドワーズ(シック)、チャック・レイニー、マーカス・ミラー、
ジャコ・パストリアス、スタンリー・クラーク、ウイル・リー、ジョン・ポール
・ジョーンズ、メル・サッチャー(GFR)、ロジャー・グローヴァー(ディープ
パープル)、ポール・マッカートニーなど数多くのベーシストちがジェマーソン
の影響を公言している。

歌謡ポップスのベーシストもジェマーソンの影響を受けている。
尾崎紀世彦の「また逢う日まで」での2オクターブ上下するエレベーター奏法
が伝説になっている寺川正興はその一人だ。

日本のR&Bサウンドを作り上げた江藤勲(弘田三枝子、黛ジュン、青江三奈、
いしだあゆみ、和田アキ子、赤い鳥、ガロ、カルメン・マキ、りりィのレコー
ディングに参加)も和製ジェームス・エマーソンと呼ばれた。




1972年頃モータウンはLAに拠点を移し、ファンク・ブラザーズからレッキング
・クルー(3)と呼ばれるスタジオミュージシャン集団をメインに使うようになる。
キャロル・ケイがベースを弾く機会が増え、ジェマーソン本人のアルコール中毒
も影響して仕事が減る。1983年に肝臓病のため47歳で死去した。




2位のポール・マッカートニーは説明無用だろう。
語り出すと、それだけで軽く5回くらいの特集になりそうなのでやめておく。
でも、ちょっとだけ(笑

前述の流れで触れておくが、ポールは「ジェームス・ジェマーソンとブライアン
・ウィルソンのメロディアスなベースに影響を受けた」とを明かしている。

 


You Can't To Do Thatのミュートを効かせたファンキーなフレーズも全盛期の
ジェマーソンにインスパイアされたのではないかと思える。
「Revolver」レコーディング時エンジニアに「モータウンみたいにベース音を
デカくしたい」と要求した(4)のもジェマーソンの演奏に触発されたのだろう。

「Sgt.Peppers」の頃からポールもブリッジ前にスポンジを咬ませて音をミュー
トする技を使い出す。
(これはジェマーソンの模倣ではなくポールなりの工夫だろう)
Drive My Carのベースはドナルド・ダック・ダンの演奏にヒントを得たという。

ブライアン・ウィルソンとポールのベースは共にルート外し(コードの主音を
弾かない)で、音楽におけるベースの領域を超える斬新で実験的な試みだった。




有名なヘフナー500-1(1961年製/1963年製)の他、1965年からレコーディン
グではリッケンバッカー4001も使用していたが、ステージで弾いたことはない。
(ビートル・スーツに合わないためという説がある)
しかし日本公演ではスペアとしてリッケンバッカー4001を用意してあった。
(なぜもう1台のヘフナーを用意しなかったのか?)

ビートルズ初期はフラットワウンド弦を使ってたという記載もあるが、本人
「ずっとアーニーボールのラウンドワウンドを使ってる」と言っている。
1969年1月の屋上コンサートではヘフナーにブラックナイロン弦を張っていた。






3位のジャコ・パストリアスは誰も異を唱えないと思う。唯一無二の天才だ。
超絶技巧プレイ革新的なテクニックで知られるが、それだけではない。
メロディアスなフレージング疾走する16ビート自由自在に変化する音色
ジャズ・フュージョンのベースのあるべき論を根底から覆した。
エレクトリックベースをアンサンブルでの花形楽器にまで昇華させたのだ。




1970年代半ばに頭角を現し、パット・メセニーの初リーダー作に参加。
ソロ・アルバムを発表し、ウェザーリポートにアルフォンソ・ジョンソンの
後任ベーシストとして加入。
フォークからジャズへ傾倒していたジョニ・ミッチェルのレコーディングや
ツアー活動にも参加している。

ジャコの愛器は1962年製フェンダー・ジャズベースをフレットレスに改造した
もので、傷や塗装の剥がれや汚れもトレードマークになっている。
英国ロトサウンド社製ラウンドワウンド弦(ロック・ベーシストに好まれる)
を使用し、エポキシ樹脂でコーティングされた硬い指板、フレットレスとの
相乗効果で明るく伸びやかなジャコ独特の音色を作り出している。

人差し指と中指のツーフィンガー奏法。当時流行ったスラップ奏法(チョッパ
ー)はやらないが、手の平によるタッピングは時々行っていた。

アコースティック・コントロール社製のソリッドステート・アンプを使用。
ディレイ、コーラスを多用
フレットレスの微妙なピッチのズレも巧みに利用している。
サンプリングしたフレーズに合わせて弾くソロ・パフォーマンスもお馴染み。




ジャコ・パストリアスの黄金期はウェザーリポート時代とされるが、個人的
には(ウェザーリポート自体が好きではないこともあり)パット・メセニー
の初リーダー作での演奏(1976年)がベストだと思っている。
https://youtu.be/0Ozv_S1fuis?si=aA6vbHZ-_uUX-2ay


ウェザーリポート脱退後のジャコの生活は荒れ始め、コカインと酒に溺れ双極
性障害 (躁鬱病)に悩まされた。
ステージでは人の演奏を邪魔したり、オフステージでも奇行を繰り返す。
精神状態は悪化し、アパートを追い出され路上生活を送っていた。
泥酔状態で警備員と乱闘になり、頭部を強打。35歳の若さで亡くなった。




4位のキャロル・ケイはレッキングクルーに在籍してた女性ベーシスト。
フィル・スペクターに中指を立てたという女傑である。
1960~1970年代にセッション・ミュージシャンとして1万曲以上のレコーディ
ングに参加したといわれる伝説のベーシストだ。




フェンダー・ジャズベースをピックで弾くスタイルである。
彼女はもともとジャズ・ギタリストで、セッション・ミュージシャンのキャリア
もギタリストとしてスタートさせている。
たまたまベーシストの欠員が出てピンチヒッターでベースを弾いたのがきっかけ
で、ベースという楽器の奥深さに目覚めたそうだ。

ピック弾きならではのブライトな音、テンポとビート(拍)の正確さデュレー
ション(音の長さ)の正確さフレージングの正確さは定評があった。
レッキングクルーには彼女の他に、ジョー・オズボーン、レイ・ポールマン、
ライル・リッツ、ラリー・ネクテルなどのベース奏者が在籍していたが、キャ
ロル・ケイご指名が最も多かったという。




ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンもキャロル・ケイに全幅の信頼を置き
、レコーディングでは必ずキャロル・ケイを起用した。
自身もベーシストだったブライアンは、ベースラインにはこだわりが強い。
ルート外し、ハイポジションでのプレイ、グリッサンドなど細かいリクエスト
を出し、彼女はそれに100%応えることができた。
ブライアンは曲のアンサンブルをキャロル・ケイのベースを中心に構築していた
と言われている。

ビーチボーイズのGood Vibrations(ベースラインを聴いてください)
https://youtu.be/jkPyB-g3asI?si=6UjZuorfrKHyKpYY

ビーチボーイズのHere Today(ベースラインを聴いてください)
https://youtu.be/Ghm9Y2kMa1I?si=q9Bq-3Wi36Ow09UE





5位のフリー(Flea)はレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト。
ファンクにパンクを足したような、 速さと音圧を重視した独特のスラップ奏法
で「狂気とも取れるエネルギーの爆発」と評されている。
コスプレも含め、クレイジーで激しいステージ・パフォーマンスも特徴。
塗装の剥げたシェルピンクのフェンダー・ジャズベースを使用している。




僕はこの人の演奏スタイルもキャラも苦手。なので、以上です(笑


6〜8位は名前も知らない。


9位のチャールズ・ミンガス。ジャズは聴かない派の僕でもとりあえず知ってる。
ハード・バップが基盤で、ゴスペル、フリージャズの要素が加わってるんだって。

ジェフ・ベックがカヴァーしたGoodbye Pork Pie Hatは好きだけど、作曲した
本人の演奏はあまりピンと来なかった。






10位のジョン・エントウィッスルはザ・フーのベーシスト。
他のメンバーが所狭しと暴れまわる中、マイクスタンドの前に直立してベースを
弾く姿が印象的だった。あと、骸骨のコスプレもね(^^v)




フェンダー・プレシジョンベース、ギブソン・サンダーバードIVを使用してた。
アンプはハイワット。

アタック音を効かせた奏法はリード・ベースとも呼ばれた
ピート・タウンゼントのギターはリズム・カッティングやコード演奏に徹して
いて、あまりリフやソロを弾くことはない。
代わりにエントウィッスルのベースがオブリガートやソロを弾く。
ザ・フーはベースとドラムがリード楽器でギターがリズム楽器とも言われた。

ユニークではあったが、そんな偉大なベーシストだろうか?




11位 Stanley Clarke
12位 Les Claypool
13位 Aston “Family Man” Barrett
14位 Cliff Burton
15位 Tina Weymouth
16位 Bernard Edwards
17位 Peter Hook
18位 Verdine White
19位 John Paul Jones
20位 Larry Graham



11位のスタンリー・クラークはジャズ、ファンク、フュージョンを得意と
する超絶テクのベーシスト。
ダブルベースもエレクトリックベースも演奏できる。




1972年にチック・コリアらとリターン・トゥ・フォーエヴァーを結成。
その後ソロ・アルバムを発表。
ヤン・ハマー、ジェフ・ベック、ジョージ・デューク、アル・ディ・メオラ
などと共演する。

アレンビックのエレクトリックベースを使用し、指弾きで速いパッセージ
ストラミング(コード・ストローク)、スラップ奏法とステージでのパフォ
ーマンス力が高く、ロック・ファンにも人気がある。
1978年にジェフ・ベックと来日し日本武道館で公演を行った。



15位のティナ・ウェイマスはトーキング・ヘッズの女性ベーシストであり、
トムトム・クラブでもベースとボーカルを担当した。
ティナはデヴィッド・バーンに出会うまでバンド経験がなく、トーキング・
ヘッズ加入後にベースを練習した。




ドナルド・ダック・ダン、ジェームズ・ジェマーソンの影響を受けたと本人
は言ってる。
ミニマルなアート・パンクのベースラインダンサブルなファンク風のリフ
を組み合わせて、トーキング・ヘッズのサウンドの基盤作りに貢献した。

ティナのベースはボコボコこぢんまり鳴ってるのだが、音価コントロール
正確でメリハリが利いている。躍動感もある
演奏中の体の動きもいい。ガニ股で弾くパフォーマンスなんて最高だ!

シングル・カッタウェイのヘフナー500/2クラブ・ベース、フェンダー・
ムスタング・ベースは彼女のトレードマーク。
視覚的にもインパクトの強いベーシスト(アーティスト)である。


選考基準が演奏スキルだけではなく、影響力、創作力、革新性、ステージ
での存在感とされているが、ティナが選ばれたことに納得である。




16位のバーナード・エドワーズシックのベーシストで、ソングライター
であり、プロデューサーとして多くのアーティストを手がけた。

切れ味のいい16ビートのカッティングを得意とするギタリストのナイル・
ロジャース、黒人でありながら16ビートもヘビーな8ビートの縦ノリも
叩けるドラマーのトニー・トンプソンと共にシックを結成。




シックは全曲バーナード・エドワーズとナイル・ロジャースの共作で、
エドワーズのベースラインとロジャースのカッティングは1970年代末に
ブームとなったディスコ・ミュージックのテンプレートとなる。

https://youtu.be/51r5f5OdIY0?si=kCkCNTLtMMijwmqx
https://youtu.be/RLTDpewIpfw?si=zw-ld3gYadVnDEjR



1978年に発表したLe Freakは全米で400万枚以上の大ヒットを記録。
Good Timesでのエドワーズのベースラインは多くのミュージシャンに
影響を与え、コピーされた(パクられた)。
クイーンのAnother One Bites The Dustでのジョン・ディーコンのベース
はそのいい例である。

愛用していたのはミュージックマン・ステイングレイ・ベース。
アレンビックのベースも使用した。アンプはアンペグ。

2フィンガースタイルで、基本的に低音部がメインのシンプルなフレーズ。
運指が独特で、音符休符の細かさタメとノリは天賦の才能だろうか。
指を置いてる位置はかなりブリッジに近く硬いサウンドを好む
親指と人差し指の爪でストラミング(ストローク)することがあり、これ
がピック弾きベーシストという誤情報を日本に蔓延させる原因となった。




バーナード・エドワーズはプロデュサーとしても頭角を現し、マドンナ、
ダイアナ・ロス、パワー・ステーション、デュラン・デュラン、ABC、
ロバート・パーマー、ジョディ・ワトリー、シスター・スレッジなどを
手がけている。

中でもパワー・ステーションは、デュラン・デュランのメンバーである
ジョン・テイラーとアンディ・テイラー、シックのトニー・トンプソン、
ロバート・パーマーによる強力ユニットで、ファンクとハードロックの
融合をコンセプトにした意欲的な試みだった。
バーナード・エドワーズはトニー・トンプソンの重いドラムにゲートリ
バーブをかけ、大胆なダンス・リミックス・サウンドに仕上げている。




19位ジョン・ポール・ジョーンズはレッド・ツェッペリンのベーシスト。
ツェッペリン加入の4年前からジョンジーはスタジオ・ミュージシャン
として活動していた。
ベース奏者、キーボード奏者、マンドリン奏者、編曲までこなすマルチ・
プレーヤーであり、ストーンズ、ジェフ・ベック、ドノヴァンなど数多
くのアーティストのレコーディングに参加している。
ジミー・ペイジ、ジョン・ボーナムとはセッションワーク時代からの
旧知の仲であった。

1961年製フェンダー・ジャズベース、1951年製プレシジョンベース、
プレシジョンベース・フレットレスを使用していた。
アンプはアコースティック・コントロール社。




基本的にジョンジーのベースはマイルドなクリーンサウンドが多い。
それはペイジやボンゾのラウドなサウンドとは好対照で、地味ながら
その縦横無尽にフレットを走る高度な運指正確な音価、ペイジと
ボンゾの変則ビートにしっかり合わせに行くリズム感はすばらしい。
指弾きとピック弾きを使い分けていた。

The Lemon Song中盤のランニング・ベース、Dazed And Confused
でのヘビーな下降ラインからギター・ソロの間繰り返すベースのリフ、
Black DogやWhole Lotta Loveのギターと同じフレーズのクランチ・ベ
ース、と聴きどころは多い。本当に器用な人である。
ジョンジーはツェッペリンの屋台骨であり隠し味だったと思う。

ツェッペリン解散後はR.E.M.、ブライアン・イーノ、フー・ファイタ
ーズとも共演している。



20位のラリー・グラハムスラップ奏法(日本ではチョッパーと呼ば
れることが多い)を生み出したベーシストである。
スライ&ザ・ファミリーストーン(1960年代末に活躍したファンク、
サイケデリック・ソウルのバンド)の一員であった。

12位、13位、14位、17位、18位は知らない人でした。


<続く>


<脚注>

(1)Consequence

ニューヨークを拠点とする独立系オンライン マガジン。
音楽、映画、TV番組のニュースやレビューを掲載している。
4月最初の週は「ベース・ウィーク」と題し、ベース関連のコンテンツを公開。

「最も偉大なベーシスト100人」はその一環として行われた。
演奏スキルだけではなく、影響力、創作力、革新性、ステージでの存在感など、
すべてが選考の要因になっている。
ジャンルを超えたバンドのベーシスト30人以上が挙げたベスト5、スタッフが
選んだベスト5、それらの理由や証言も考慮されているという。


(2)ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のベーシスト50選」(2022)
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/34298/15/1/1




(3)レッキングクルー
フィル・スペクターがレコーディング時に集めたL.A.の腕利きスタジオ・
ミュージシャン集団で、流動的なセッションマンのユニットである。
高度な演奏技術が評価され、色々なレコーディングで起用される。
リーダーはドラムのハル・ブレイン。
彼らは1960年代〜1970年代のアメリカのヒット・チャートを支えた。
ロネッツ、フランク・シナトラ、ナンシー・シナトラ、ビーチボーイズ、
バーズ、モンキーズ、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクル、フィ
フス・ディメンション、バーブラ・ストライサンド、ママス&パパスの
ヒット曲の演奏はレッキングクルーが担当している。


(4)ポールの「モータウンみたいにベース音をデカく」という要求。
エンジニアのジェフ・エメリックはマイクの代わりにスピーカーをベース
・アンプの前に立てて収音し、ポールの要求に応える。
その後、コンソールに直接録音するダイレクト・ボックスも開発された。
(モータウンではジェームス・ジェマーソンのベースをコンソールにダイ
レクトに入力していた)


<参考資料:Consequence、Wikipedia、YouTube、ベース博士、
バンドやるZooh! ジェームス・ジェマーソンを一流ベーシストたちがリス
ペクトする理由、ベーススレまとめwiki ジェームス・ジェマーソン
ベーシスト 江藤勲のホームページ、RENOTE 天才ジャコパストリアス、
筒美京平ヒットストーリー1967-1998、ADLIB、GattyImages、
amass 伝説のベーシスト キャロル・ケイ、Rollingstone Japan、
トーキング・ヘッズのティナ・ウェイマスが名人たる所以、徹底考察、
カリブからの風に吹かれて〜極私的ジャコ・パストリアス受容史、他>

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