2014年10月23日木曜日

プラスチックソウル。


中学の時に買ったビートルズの「ラバーソウル」の邦盤には、タイトルの由来は
「ゴムのようにはずむ心」「移ろいやすい若者の心」と書いてあった。
ジャケットの写真もそれを表しているとか。




しかしぜんぜん違っていた。

当時ローリングストーンズのことを黒人のブルースマンが「プラスチックソウル」
と揶揄したのをポールが気に入ってよく口にしていた。
「I'm Down」録音時もポールは自嘲的に「Plastic soul, men」と繰り返している。

「ラバーソウル」はそれをもじったものだった。
ジャケットは焼き付けが失敗して縦に伸びた写真を4人が気に入ったとのこと。

「おふざけ」が大好きな連中なのだ。



「ラバーソウル」はいい曲ばかりだが、中でも「Girl」が一番好きだった。
ジョンの切ないボーカルのバックに入るコーラスのセンスのよさには感動した。
「Woo」でも「Ah」でも「La la la」でもなく「Tu tu tu tu」とは。。。。

実は「Tit tit tit(おっぱい、おっぱい)」と歌ってるらしい。

「おふざけ」が大好きな連中なのだ。




2 件のコメント:

P さんのコメント...

私がビートルズの好きな理由の一つに、ブルースやR&Bをストーンズのように解釈しなかったから、というのがあります。よく比較される2バンドですが、一番の相違点はブルースの解釈の仕方。オリジナルをストレートにリスペクトしたストーンズと、咀嚼した上で、自分たちは黒人じゃないからそのままやらないよ、とあえて独自の表現に展開し、こだわったビートルズ。ストーンズも大好きですが、自分はやはり、ビートルズのスタンスを支持します。

イエロードッグ さんのコメント...

>Pさん

まったく同感です。
個人的には脂っこい本物のブルースやソウルって苦手なんです。
ビートルズみたいにR&Bのテイストがある、くらいの方が楽しめます。
そういう意味でプラスチックソウル、大歓迎です。

ビートルズは自由で広くどんどん変化して行きました。
対してストーンズは狭く深く変わらず、といったところでしょうか。
唯一サタニックマジェスティーだけ路線が外れてますが、今聴くと
あれはあれで味わいがあります。
最近CMでShe's A Rainbowがよく流れますね。