2014年11月11日火曜日

急がば廻れば曲も当る?


ベンチャーズの代表曲の一つ、「Walk, Don't Run(邦題:急がば廻れ)」は
もともとジャズ・ギタリスト、ジョニー・スミスの曲(1955年)だった。






それを1957年にチェット・アトキンスがカバー。
すばらしいフィンガーピッキング・ギターを聴かせてくれている。






ベンチャーズのギタリスト、ボブ・ボーグルはチェットの演奏を聴き弾いて
みたいと思ったが、自分には難しすぎるので複雑な部分を簡略化した。

これがヒットする。サーフロックという言葉が生まれた。(1960年)






この時ノーキー・エドワーズはベースだが後にボブの申し出でパートを交代。

ノーキーをリードギターに据え、ドラムにメル・サッチャーを迎えパワーアップ
したベンチャーズは1964年に「Walk, Don't Run」を新たに録音し直す。

これがまたヒット。






最初の演奏と比べてドライブ感がぐんと増しているのが分るだろうか。
ノーキーが奏でるモズライトのギターのダイナミックな音。
それを支えるボブのベース、メルのドラム、ドン・ウィルソンのリズムギター。
いわゆる鉄壁のリズム隊。

翌1965年にベンチャーズは来日(2回目)。
日本の若者たちをとりこにしエレキ・ブームを巻き起こした。



加山雄三主演の「Black Sand Beach」は「Walk, Don't Run」のコード進行を
逆にしたものだそうだ。
曲名は茅ヶ崎海岸の黒い砂に由来している。
モズライトはノーキー・エドワーズにプレゼントされたものらしい。





といろいろ廻り廻っておもしろいですね♪

8 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

いい曲はここまで愛されて変化して継がれていくんですね。
どのアレンジも一度は耳にした記憶があります。

ギターサークルで先生の指導の下にベンチャーズの
パイプラインとダイヤモンドヘッドをこれ以上簡略化できないまでに
シンプルにしたタブ譜で練習していました。
途中、母のことなどで忙しくなって辞めてしまいましたが。。。
というのも、発表会に向けて練習していたので、ついていけなくなるんじゃないかと
思ったこともありますが、メンバーにあまりついていきたいと思える人が
いなかったこと、町の同好会的サークルなので先生の指導も全体の低いレベルに
合わせたものとなって、タブ譜がシンプルすぎて一人で弾いても楽しめるレベルで
ないものだったからということもあります。
年齢層もこの私から見てもかなりの高年齢の方々が大半を占めていましたので、
選曲も不満がありました。


イエロードッグさんのブログがきっかけで、ボサノヴァに興味が湧きましたが、
最近、小野リサさんのSitting on the Dock of The Bay を聴いて、
これもいつかやってみたいなあと思っています。
動画に指が写っているので、私でもコードが拾えるかなあ?
原曲のコードを調べるとコードも簡単だし、コードの種類も少ないし(笑)
まずは、原曲コードでやってみてからがいいでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=FN0tEbDD_dI&list=PLCB94419913C8A09A

You Tubeに次のような人たちがアップしているので、ボサノヴァ風にならないまでも、
歌い方は小野リサさん風に近寄って歌う方向性で参考にしてみようかとも思っています。
https://www.youtube.com/watch?v=5VwHByOqGN4

https://www.youtube.com/watch?v=ZwvVoznSwmM

https://www.youtube.com/watch?v=ZOpW7HpN1vo

話が大きく逸れてすみません。

イエロードッグ さんのコメント...

>Mary Ppmさん

Pipelineは団塊世代のエレキおじさんにはお約束の曲ですね。
簡略化しちゃったらおもしろくないと思います。

小学校の隣に公園があって冬になるとおでん屋さんが来るんです。
そこでラジオから流れてたDiamond Headを聴いたのが初ベンチャーズ
でした。
今でもこの曲を聴くとおでんの匂いを思い出します(笑)


(Sittin' on) the Dock of the BayはR&Bの名曲中の名曲です。
オーティスレディングはこの曲を書いた3日後に飛行機事故で死亡。
まだ26才でした。
彼の歌い方はそうは思えないほどの渋みと説得力があります。
曲の内容は「放浪」です。
黒人特有の省略語、崩した発音やこぶし。
随所に使われる7thの音がブルージーです。

オーティス大好きの上田正樹がよくライブで歌ってました。
タイガース時代のサリーの持ち歌でもありました。


小野リサのボサノヴァ風は(以前聴きましたが)僕は駄目です。
なぜならこの曲の最大の魅力、黒っぽさを排除してるからです。

Sittin' in the mornin' sun I'll be sittin' when the evenin' come

小野リサが歌っているキー=Cで説明します。

原曲は。。。。
ドドド(レ♭)レドド(ミ♭)ミ ミミファファファファファミミ♭レ
mornin' のレドドは前に(レ♭)、こぶしが入ります。
さらにsunのミの前にも7thの音である(ミ♭)が入ります。
ここが黒っぽいんです。
evenin'のファミミ♭のミ♭も同じです。

小野リサのは。。。。
ドドドレードミ ミミファファファファファーミレ
レ♭もミ♭も入らないですよね。
ボサノヴァではルートのコードはmaj7系や6です。
そこに7thの音はそぐわないのです。

Mary Ppmさんは先入観がないから小野リサのを聴いてもこういう曲
なんだと素直に楽しめるんだと思います。

レッスン動画は2番目の黒人の方のはいいと思いました。
でもボサノヴァ風の歌い方はこういう演奏に乗らないような。。。

Unknown さんのコメント...

曲の意味するところをまったく解せずに耳に入ってきた感覚だけで
やってみたいと思ったところが大きなずれになっていますね(笑)
ちょっと前の「もう森へは行かない」の時に出た話題のままです。
小野リサの軽快なリズムだけからの判断で歌ってみたいと思ったのが、
大きな間違いでした。
内容を知った今は、私には理解できない環境や風土の歌なのではないかと
思いました。PP&Mの曲でもそういう曲がたくさんあって、
時代背景を知らないと歌えない歌がたくさんあります。
上っ面だけで歌っても、まったく方向性の違った歌になってしまうでしょうね。
選曲もなかなか難しい~!

イエロードッグ さんのコメント...

>Mary Ppmさん

小野リサのボサノヴァ風を否定してるわけではないのですよ。
僕はこの曲はR&Bと思い込んでいるので抵抗感があるだけです。

オリジナルを知らなくてもまったく違う解釈のアレンジが気に入った、
歌ってみたいと思うのであればそれもアリだと思います。
ただYouTubeのレッスン動画はボサノヴァじゃなかったので、
その演奏にボサノヴァの歌い方ではちぐはぐですよね?
ボサノヴァのコードとリズムで歌った方がいいと思いました。

曲の背景などを知っていた方が理解が深まりますが、知らなくても
単純に好きとか楽しめるならそれでもいいんじゃないでしょうか。
オリジンには近づけても到達できない部分ってありますよね。

以前取りあげた「プラスチックソウル」もそうです。
ジョンとポールは黒っぽい部分があるしストーンズはもっとです。
でも黒人のとはやっぱり違うんです。
「Rubber Soul」はビートルズの自虐的なジョークです。

僕は黒人のソウルより白人のBlue Eyed Soulの方が好きです。
ジェームズブラウンなんて脂っこすぎて無理です。
黒人の泥臭いブルースよりおしゃれなクラプトンの方が好きです。
R&Bの神髄が分っていないと言われれば、はい、その通りです、
僕はコテコテが苦手なんです、と答えます(笑)

(Sittin' on) the Dock of the Bayはいい曲だと思います。
流れてると一緒に口ずさんだりはします。
じゃあ好きかと言うとそうでもない。
オーティスの曲の中ではあっさりした方ですけどね。

provia さんのコメント...

こんにちは。

私もベンチャーズで最初に耳に入ってきたのはこの曲だったような気がします。
ただ私はベンチャーズのコピーでギター練習をしたのは「ブルドッグ」でした。
なぜかこの頃からスリーコードが好きだったようです。(笑)

その後しばらくして1959年頃のジャズマスターを入手してツイン・リヴァーブでブルドッグ
を演奏したらスタジオ盤と同じような音が出て感激しました。

で、問題はオリジナルです(笑)
私はジャズではジョニー・スミスが大好きなんですが、この曲がなかなか入手
出来ず、かなり探し回りました。

その後国内盤が出て無事に入手しましたが、かなり苦労した想い出があります。
チェット・バージョンも同様ですけどね。

因みに日本のシャープ・ファイブが演奏してるテイクもなかなか良いですよ。

provia さんのコメント...

追伸です(笑)

1970年代に加山雄三さんと仕事をした時に、昔使っていた古い楽器の
事を聞いた事があります。

そしたら倉庫にしまってあるとの事で、「欲しいのか」と聞かれた事が
あります。
「欲しい」と言えば良かった(笑)

イエロードッグ さんのコメント...

>proviaさん

「Bulldog」は僕も好きです。
このドライブ感、いいですよね!
これってジャズマスターの音なんですか?
ボブボーグルがリードの頃はジャズマスターを弾いてますよね。
ドンウィルソンがストラトで。
ビーチボーイズもジャズマスターを使ってました。
ペケペケサウンドで。
でも何でジャズマスターなんだろう?
ジャズギタリストで使ってるのを見たことがないです。
リイシューも出てて最近また注目されてるようですよ。

ジョニースミス、いいですよね。
Moonlight in Vermontとか。
スタンゲッツが入ってるやつ。
チェットの弾き方に通ずるものがあると思います。
と言うよりチェットがジョニースミスの影響を受けてるのかな。

そういえばヨーロピアンツアーのインターバルの時にチェットの
バックでジョニースミスの「Cherokee」を演奏してますよね。

「Walk, Don't Run」はシャドウズもカバーしてますね。
2003年にノーキーがセルフカバーしてるんですが、4ビートで
ジョニースミスとチェットの中間?みたいな感じでいいです。
コピーしてライブで演奏しましたがいっぱいミスりました(泣)

イエロードッグ さんのコメント...

>proviaさん

あー、もったいない。
それはとりあえず「くれ」と言っておけばよかったかも(笑)
ほとんどメーカーから無償提供されていっぱい持ってたはずです。

「エレキの若大将」では前半テスコ(エレキ合戦のスポンサーだった)、
後半モズライト、ヤマハ(ブルージーンズのスポンサーだった)を
弾いてます。
そういのも全部頂き物のはずです。

小学生の頃エレキギターのプラモデルを作りました。
グヤトーンだったと記憶しています。
テルスターだったかな?
ドラムのプラモデルにはBeatles、Ventures、Tigersのシールが付いてて
僕はバスドラムにTigersを貼りました。