2014年11月21日金曜日

汽車は行っちまった。後にライトが二つ。


「Love in Vain」はローリングストーンズの中でもかなり好きな曲だ。
アルバム「Let it Bleed」(1969年)の2曲目に入っている。

オリジナルは伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソン。
ストーンズはテンポを落として南部くさいブルージーでけだるいバラード
に仕上げている。




「Let it Bleed」の制作途中でブライアン・ジョーンズが脱退。
後任のミック・テイラーは2曲しか参加していない。
この曲のスライドギターはキース・リチャーズが弾いてると思われる。

チャーリー・ワッツのブラシを使った重いドラミングもいい。
マンドリンはあの職人気質のライ・クーダーだ。



ロバート・ジョンソンのオリジナルは無骨なブルースだった。




これは1995年のストーンズのセルフカバー。
ロン・ウッドがリゾネーターでボトルネックを奏で、ミックもブルース
ハープを聴かせてくれる。




エリック・クラプトンのカバー(2004年)はオリジナルに近い。




この曲は歌詞もいい。
ゆっくりなので僕でも聴き取れ一緒に口ずさむことができた。

(拙訳を載せました↓)


Love In Vain    (Robert Johnson)

I followed her to the station with the suitcase in my hand.
I followed her to the station with the suitcase in my hand.
Oh, it's hard to tell, hard to tell,
All my love in vain.

When the train came the station, I looked her in the eye.
When the train came the station, I looked her in the eye.
Oh, I felt so sad and lonesome,
I could not help but cry.

And the train left the station, it had two lights on behind.
And the train left the station, it had two lights on behind.
Oh, blue light was my baby, red light was my mind.


あの子の後を駅までついて行ったよ、スーツケースを持って
あの子の後を駅までついて行ったんだ、スーツケース持ってさ
ああ、言うのも辛い、辛いよ 俺の愛が虚し終わっちまった

汽車が駅に入ってきた時、彼女の目を覗き込んだ
汽車が入ってきた時、俺は彼女の目を覗き込んだんだ
とっても悲しそうで寂しそうで 俺は泣かずにいられなかったね

汽車は行っちまったよ 後にライトが二つ
汽車が行っちまったんだ ライトを二つ残してさ
青いライトはあの子 赤いライトは俺の心

(訳:イエロードッグ)

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