僕の世代だと、ゴジラとか怪獣映画を見に行く→同時上映だった加山雄三の
若大将を見てカッコイイと思う→タイガース→モンキーズ→ビートルズ。。。
というパターンが多い。
ゴジラといえばあの音楽はものすごいインパクトだった。
ゴジラが歩くシーンを思い浮かべると重々しいテーマ音楽もセットで蘇る。
作曲したのは伊福部昭。
レコード店ではクラシックの現代音楽に分類されていた。
伊福部昭は西洋音楽に雅楽を持ち込んでいる。
日本的美意識。そして日本の音階。
モチーフの反復〜展開、変拍子の多用も特徴的だ。
ゴジラのドシラ・ドシラ・ドシラソラシドシラ♪は4拍子と5拍子の繰り返し。
変拍子は不安感を募らせる効果がある。
同じ音階を管楽器と弦楽器が奏で厚みを出している。
そしてテーマの反復により観客の心理もどんどん盛り上がっていく。
伊福部昭は行進曲も得意だ。(そのため戦時中は軍歌の作曲も強要された)
怪獣映画で自衛隊が出動するシーン、殺獣光線車が活躍するシーンのマーチ
では大胆なフーガが展開される。
ちなみにゴジラの鳴き声はコントラバスの低音弦に松ヤニを付け、革手袋を
した手でしごくように引っ張って録音。
その音を変調してスピードを落としたものだが、これも伊福部昭のアイディア。
伊福部昭がいなかったらゴジラは生まれなかった。
そうしたら僕らの音楽との出会い方はもっと違っていたかもしれないのだ。
今年は伊福部昭生誕百年だそうです。(↓これ、何のマークだろう?)
2 件のコメント:
>ゴジラといえばあの音楽はものすごいインパクトだった。
>ゴジラのドシラ・ドシラ・ドシラソラシドシラ♪は4拍子と5拍子の繰り返し。
変拍子は不安感を募らせる効果がある。
確かに不安感が募らせる辺拍子と強いインパクトが印象的ですね。
しかも、それを弦楽器で表現しているところもすご技のような気がします。
同じような不安感を募ったのが、実際に映画館で見た時に身をもって感じた
「ジョーズ」でした。
あのズンズンと押し寄せる恐怖への誘いが印象的でしたが、改めて聴いてみると
これも、弦楽器だったのですね。不安を募らせる和音が入れやすいのでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=TazA0tBsdnk
それにしても、イエロードッグの博識には、いつもながら敬服です。
>Mary Ppmさん
「ジョーズ」の音楽もあの緊迫感あるシーンと一体化してますよね。
音楽はジョンウィリアムズです。
「未知との遭遇」「スターウォーズ」「E.T.」「インディジョーンズ」
「ハリーポッター」「ジュラシックパーク」も彼です。
印象的な音楽は映画の迫力やスケール、感動を何倍にもしています。
スピルバーグもルーカスもジョンウィリアムズに助けられてますね。
懐かしい所は子供の頃見てた「宇宙家族ロビンソン」「タイムトンネル」
もこの人の音楽でした。
伊福部昭は日本より海外での評価の方が高いそうです。
多才な人でギター・リュート作品集も出してます。(持ってます)
マンションのモデルルームに行くと物件の縮小モデルと周辺のジオラマ
が展示されてますよね。
一度でいいからゴジラの着ぐるみを着てあれを壊してみたいです(笑)
もちろんあのテーマ曲を流しながら。
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